2017.06.10 感情解放をして落ち着いたら次の段階に進む必要がある

EFTは「セットアップフレーズ・リマインダー」と呼ばれる、言葉を使います。


EFT自体、動作も難しくないので、1人でも簡単にできるように感じると思います。


でも、1人でEFTしようとすると・・どうやってセットアップフレーズやリマインダーを作っていいのかがわからないという経験をなさった方は、案外多いのではないでしょうか。

あなたがそのEFTをする目的は何ですか?

例えば「配偶者や恋人と喧嘩して、険悪な状態を何とかしたい。仲良くなりたい。」と言った話が、クライアントさんから出てきたとしましょう。


あなただったら、どのようなセットアップフレーズを作るでしょうか。


作る方によって、セットアップフレーズの表現の仕方に、特徴があると思いますが
「私は配偶者・恋人と喧嘩して険悪な状態になって悲しいと感じていることをありのまま認めます。」
「私は配偶者・恋人と喧嘩して険悪な状態になって悲しいと感じていることをありのまま認めます。そしてこれからは仲良くやれるようになります。」といった感じに作るのが、一般的かもしれません。


このEFTを行う目的は、何でしょう。


EFTをするにあたっては、何らかの目的、意図、望みといったものがあると思います。


上記のセットアップフレーズだと
・悲しいという感情に意識を向けて、今の悲しさを減らす、なくする
・今は喧嘩しているけれど、これからは仲良くしたいという希望を持つ
でしょうか。


この内容でEFTをしたら、悲しいという感情は、ひとまず落ち着くのではないかと思います。


険悪な状態から仲良くなれるのかについては、感情が落ち着いて余裕が出てきたことにより、謝って仲直りするかもしれませんし、相手が喜びそうな声をかけられるかもしれませんし、どうでもいいやと思うかもしれません。

 

心境の変化に、EFTの効果を感じるかもしれません。


でも。
これで、本当に仲良くなったと言えるのでしょうか。
問題は解決したのでしょうか。

落ち着いたのはいいけれど・・

ありのまま認める×EFTの視点から言えば、恐らく(というか間違いなく)そんなに遠くないうちに、今回と似たような険悪な状態が生じます。


仮に、似たようなことが起きたとしましょう。


その時、EFTを使って、感情を落ち着かせたとします。


どうでもよくなっちゃった。これくらい大したことないな。余裕があったから、相手の機嫌を取ることも出来たし、ま、いいか。


また通り過ぎました。


さて。これで問題は解決したでしょうか。


ありのまま認める×EFTの視点から言えば、恐らく(というか間違いなく)そんなに遠くないうちに、また似たようなことが起こります。


さあ。
どうしましょうか。
また通り過ぎましょうか。


それとも、何度も似たようなことが起きて、そろそろ我満の限界が来て、今日こそ、思っていることをぶちまけてやろうと思うかもしれません。


思い切りぶちまけて、すっきり。


さて。これで問題は解決したでしょうか。


ありのまま認める×EFTの視点から言えば、恐らく(というか間違いなく)そんなに遠くないうちに、また似たようなことが起こります。


どうしたらいいのでしょう。

ラクになった、どうでもよくなったって、どういうこと?

感情解放をして、ラクになった。悩まなくなった。
何か起きても、流せるようになった。
寛大な気持ちになり、どうでもよいと思えるようになった。
というのは、うまくいっているように感じる表現です。


でも、うまくいっていると言う内容に、下記のような違いがあるとしたら、どうでしょうか。

1・(その場凌ぎが出来るから)悩まなくなった。流せるようになった。どうでも良いと思えるようになった。


2・(自分で解決できるから)悩まなくなった。流せるようになった。どうでもよいと思えるようになった。

同じように感じるかもしれませんが、この2つには大きな違いがあります。

 

短期的に捉えたら「大したことがない」ものであっても、長期的に捉えたら
1・問題が大きくなる
2・問題がない(=起きても対応できるので大きくならない)
という違いが生じるのです。


前述した、「そう遠くないうちに似たような険悪な状態が起こる」対応は、1です。


1の何がまずいのかと言うと
●表面上、あれこれテクニックを変えながら、その場凌ぎをしている(その場凌ぎの対応しか身に付いていない)
●必要な手を打っていない(必要な手の打ち方を知らないし、打つための土台もない)
といった具合に、似たような険悪な状態が起こる対応を続けるしか、手段がないことです。


感情解放をして、ラクになった。悩まなくなった。
何か起きても、流せるようになった。
寛大な気持ちになり、どうでもよいと思えるようになった。


のど元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、その場凌ぎは、解決ではありません。


短期的な視点で捉えたら「ラク」かもしれませんが、長期的な視点で捉えたら「問題を大きくする」ことへ繋がります。


問題が大きくなると、その分、対応に時間、労力、お金、人間関係といったものが多く必要になりますし、自信・居場所・存在価値といったものもじわじわ失っていきます。


なので、ありのまま認める×EFTでは、感情解放をして、一時的にラクになったら、その余裕を利用して、必要な手を打てる状態を作っていきます。


必要な手を打つにあたって、まずは「自分はどうしたいのか。何をする必要があるのか」を知っている必要があります。


ところが、1の対応を長年に渡り、し続けている場合「自分はどうしたいのか。何をする必要があるのか」がわからない状態になっています。


仮に、この状態で、クライアントさんが「自分はどうしたいのか。何をする必要があるのかはわかります!」と言ったとしましょう。

 

その内容が「周囲の誰かや何かを、自分の思い通りに動かす」になっていたら、ありのまま認める×EFTでは「自分はどうしたいのか。何をする必要があるのかがわかっていない。よって必要な手を打てる状態にはない(その場凌ぎをする状態にある)」と判断して、感情解放から、本心を引き出す取り組みへと繋げていきます。

その場凌ぎの代償は大きい

こういった問題は、配偶者・恋人に限らず、他の対人関係でもよく起きています。

 

クライアントさん達が、この手の問題をセッションに持ち込んでくる時には「問題がかなり大きくなって、切羽詰まった状態」であることがほとんどです。


・関係が冷え切っている
・別れそうだ
・浮気されている
・口をきかない
といった感じの状態になっていたり


・いつもイライラしている
・もう相手のことなんてどうでもいい、大嫌いだ
・何とか相手の気を引こうとする
といった感じに、時間や労力のロスが起きていたり


・自分を大事にしてもらえずに大きく傷ついている
といった感じに、自信や居場所、存在価値といったものを少しずつ失い


・家に寄りつかない、帰りたくない、居たくない
・ストレスを解消する必要がある
といった感じに、お金・時間・労力のロスが起きる


といった具合に、ロスの連動が生じているのです。


こういった状態の中、毎日仕事をする、子育てをする、家事をする となったら、どれ程大変なことでしょう。


この状態が当たり前だという女性は、もしかしたら多いのではないかと思います。


でもこの状態、本当は当たり前ではないのです。

必要な手の打ち方を身に付けるのには練習が必要です

必要な手の打ち方は、本来ならば、小さい頃、大人からやり方を具体的に教わり、実際にそれを人間関係において応用し、経験を通して、少しずつ身に付けるものです。


今日の記事をお読みくださっているあなたも、もしかしたら、ご自身のことをコミュニケーション能力が低いと責めたり、諦めたりしているかもしれませんが、「その場凌ぎの方法」を良かれとして教わって育ってきているのであれば、必要な手の打ち方がわからないのも、実際の行動に繋げられないのも、当然のことなのです。


周囲の人と、コミュニケーションがうまく取れないとお悩みの方は、とても多いです。


あなたの周りで、コミュニケーションがうまく取れていると感じる人であっても、もしかしたら、あなたの目にそのように映っているだけで、実の所、その方は、何となくその場を凌げているだけなのかもしれません。


ふたを開けてみたら、多くの人が、周囲の顔色を窺い、心もとない状態で、コミュニケーションを取りながら、これでよいのか、あれでよいのか悩んでいるのかもしれません。


必要な手の打ち方は、知識を得てすぐにできるものではありません。


的を当てた練習が、必要なのです。


的を当てた練習をしているうちに、だんだん自分なりの手の打ち方がわかってきますし、身にも付いてきます。

感情解放して落ち着いたら、次の段階に進もう

もしあなたが、自分のことに手をかける余裕なんて全然ない・・と疲弊している状態で、ありのまま認める×EFTを受け、感情解放をしたら、ほっとして涙が出て、安堵するかもしれません。

 

でも、肝心なのは、涙が出て安堵した後。


感情解放をして、あなたに落ち着きが出るのを利用して、必要な手を打てるように土台に手をかけつつ、実際に、必要な手を打てるようにする為の取り組みが必要です。

 

面倒くさいと思うかもしれません。


でも、可能な限り、早い段階で躓きに気づき、必要な手を打てるようになることは
●問題を大きくしない
●ロスの連動を起こさない
●必要な対応が出来ることによって、自信を積み重ねる
●必要なことに労力・時間・お金・人間関係といった財を費やして、実りを得る
●次世代への連鎖を止める
といったものへと繋がっていくのです。

最後に

「今は喧嘩しているけれど、これからは仲良くしたい、仲良くなる、仲良くなると決めて、信じて疑わなければ、仲良くなれるのではないですか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

もし、そう思われた場合は、まず「信じて疑わない」を実行してみてください。


実際に、仲良くなる状態がずっと続いているとあなたが思えるなら、それは成功したと言えます。


もし「仲良くなれない」という結果を得て、「何故仲良くなれないのか」を考えた際に
・「私がダメだからだ」と自分を責めて、もっと頑張ろうとする
・「相手がダメだから」と相手を変えようとする動きが出る
のであれば、それはうまくいっていませんし、悪循環に陥っていると言えます。


うまくいかないのが、ダメなのではありません。
・うまくいかないものをうまくいくと思い込むことでうまくいかせようとする
・うまくいっていないのに、うまくいっていないという現状を把握できず、その場凌ぎを繰り返す
のがマズイのです。


ということで、長くなったので今日はこの辺でまとめを。
感情解放をして、ひとまず落ち着いたら、次の段階へ進みましょう。