自分の安全を守れず、傷つきっぱなしの【子供仕様】

先程、傷は【大人仕様】の欲の認め満たし方が身に付いていないことによって、本当に必要な手が打てない為に生じ、【子供仕様】の欲の認め満たし方では、自分の安全を自分で守ることができず、傷つきっぱなしになることに触れました。

 

対人関係において、【大人仕様】ので自分の欲を認め満たそうとするならば

伝える必要のあることが何かをわかって、相手に伝わるように伝える

聞く必要のあることを、相手が話す通りに聞く

やる必要のあることが何かをわかって、やる

ということが必要です。

 

当たり前のように思うかもしれませんね。

 

これらが出来ることで、境界線を築いたり、自分の安全を確保したりできるのです。


ですが、これまで、【子供仕様】の欲の認め満たし方を積み重ねてきた場合は

言う必要のあることが何かをわからず、言っていない
(言わなくていいことを言う)

聞く必要のあることを聞けない
(聞かなくて良いことを聞く)

やる必要のあるこがわからず、やれない
(やらなくていいことをやる)

という状態になっています。

 

セッションで、この話をすると、大抵、クライアントさん達から

私は、周囲に対して、やることをちゃんとやっています!
私は、周囲に、はっきり伝えています。はっきり言ってやった!

といった話が出てきます。

 

では「ちゃんとやっている」とは、具体的に、どういうことでしょうか。

周囲に自分を認めてもらう為に、表面上、自分を抑える
(=そうすれば、問題や悩みは解決することになっているから)

そうです。

 

確かにクライアントさん達は、「やることをちゃんとやっている」のです。

 

ただ、クライアントさん達の「やることをちゃんとやっている・はっきり伝えている」に含まれている、実際の動きと、普段、表現されることのない意味を明らかにした所、このようなことが起きています。

やることをちゃんとやっている!

周囲に、自分を認めてもらう為に、表面上、黙って周囲に従いながら、内心「何故、私が何も言わなくても、私の思いを察して、私の思い通りに動かないのか」と周囲に対して怒りや不満を抱いて、くすぶっている

くすぶった後

周囲に、自分を認めてもらう為に、表面上、黙って周囲に従ったのだから、自分からは何も言わなくても、周囲が自分の思いを察してくれて、自分の思い通りに、自分を認めてくれたり、満たしてくれるのが当然なのに、そうしてくれないから、周囲が悪い。自分が、やることをやっているのに、周囲が自分の思い通りに変わらなければ、自分にはどうしようもない

といったことを思っています。

 

「相手にはっきり言ってやった!」と言う時は、口調を荒げた状態で「何で、そうなの?」といった表現になっていることが多いです。

何で、そうなの?!

私は、やることをちゃんとやっているのだから、自分からは何も言わなくても、周囲が自分の思いを察してくれて、自分の思い通りに、自分を認めてくれたり、満たしてくれるのが当然なのに、何故、私の思い通りに動いてくれないの?

です。

 

ということで、【大人仕様】の視点で捉えると、【子供仕様】の欲の認め満たし方では、本当に必要なことが何も出来ていない状態なのですが、前述した通り、ちゃんとやっていることになっています。

 

必要なことをやっていないという自覚がない為に、周囲を悪者に仕立て上げてしまうのですが、やっている本人としては、「誰かを自分の思い通りに変えよう」としているつもりは全くありません。


【子供仕様】の欲の認め満たし方は、子供の頃、周囲の大人達との間で形成していると書きました。


【子供仕様】の欲の認め満たし方を形成した際に、「良いことをしている、喜ばれることをしている、こうすれば怒られない、否定されない、誰かの為になることをしている、うまくいく」といった具合に捉えたことによって、大人になった今も、そのまま、使っています。


知らず知らずのうちに

(周囲に自分を認めてもらう為に)自分を犠牲にして、我慢して、周囲の思いを察して、周囲の気に入るように振る舞えば、周囲もそんな自分の思いをわかってくれて、自分の思い通りに変わってくれる(自分を認めてくれる)

と期待して、行動した結果、思い通りに動かない相手が悪者になるということなのです。


この行動には、表現されることのない意味が隠れています。

あなたに自分を認めてもらうために、自分は特性・本質を抑え、あなたの思いを察して、あなたに従っている。だから、あなたもそんな私の思いを察して、あなたの本質・特性を抑えて、私の思いを察して、私の思い通りに動いて、私を認めるべきだ!

といった具合に

私が犠牲になったのだから、あなたも犠牲になるべきだ!

という内容が隠れているのです。

 

【子供仕様】の欲の認め満たし方を選択している者同士は、従属的な関係が生じます。

誰かが、本質・特性を抑え込み、あなたに従うことで、あなたの幸せ(認めてもらうこと、満たしてもらうこと)が成り立つ

あなたが本質・特性を抑え込み、誰かに従うことで、誰かの幸せ(認めてもらうこと・満たしてもらうこと)が成り立つ

といった具合に、誰かの幸せが、誰かの犠牲によって成り立っているのです。

 

セッションで、対人関係が辛いという話を伺うことがよくあります。

 

いじめ、DV、~ハラといったものは、【子供仕様】の欲の認め満たし方で生じる、従属的な関係によって、生じていると言えます。

 

いじめ、DV、~ハラといったものの定義とは、何でしょうか。

 

色々あると思いますが、ありのまま認める×EFTでは

人間の本質と、その人の特性や能力、魅力、才能といったものを発揮できないように抑えること

です。

 

対人関係のトラブルの根本は、大人なのに【子供仕様】の対応に自分を合わせること にあります。


先程申し上げたように

あなたに自分を認めてもらうために、自分は特性・本質を抑え、あなたの思いを察して、あなたに従っている。だから、あなたもそんな私の思いを察して、あなたの本質・特性を抑えて、私の思いを察して、私の思い通りに動いて、私を認めるべきだ!

となった場合。

 

自分を否定し、本質・特性を発揮できないようにすることで、自分をいじめていますし、周囲にもそれを要求しているのですから、周囲をいじめることに繋がるのです。

 

対人関係を心地よいものにしたいと思うならば、まずは、自分で自分をありのまま認め満たすこと。

 

そうすれば、自分自分で自分をありのまま認め満たすように、周囲が周囲をありのまま認め満たすことを尊重し、必要があれば、互いに合意地点を見出し、実行するということができるようになってきます。


また、誰かに自分を認めてもらうことに力を入れ、本質や特性を発揮しないまま生きることを積み重ねた場合。


会社が倒産した、リストラにあった、離婚した、家族を介護する、といった何らかの出来事をきっかけに「貧困」に直結してしまう可能性が高いのです。


また、もし、女の子が、傷ついているけれど、誰も自分をわかってくれないと感じ、誰かに自分を認めてもらうことにものすごく飢えている中「可愛いね、お小遣いあげる」と認め満たしてもらえると感じるような場面に出くわしたら、どうでしょうか。


すごく魅力的に感じて、ふらりとついていくという可能性も否めません。

 

でも、「お小遣いをあげる」と言われて、本当に貰える(満たされる)かは別の話です。

●周囲に自分を認めてもらえたからといって、満たしてもらえる訳ではない
●周囲に自分を認めてもらえないからといって、満たしてもらえない訳ではない

為、実際の所、貰えるかもしれないし、騙されて貰えないかもしれません。

 

確実に「お小遣い」が手に入る訳ではないのです。

 

仮に、生活に困窮している状態であるならば、お金を貰えた場合は、しばらくは凌げますが、【子供仕様】の対応では、その後また困窮してしまい、次にお小遣いをくれる存在を探すでしょう。

 

また、騙されて、お小遣いがもらえなかったとしても「(自分に注目してもらえず)さみしかったから(認めてもらえて)うれしかった)」といった具合に、騙されたけれど、優しくされて嬉しかったとなる可能性が高いのです。

 

この場合は、周囲に自分を認めてもらうことに飢えてしまっている為、結果的に、それを追い求めることになります。

 

この先に続く人生が、非常に危ういものになりかねないのです。

 

やめなさいというのは、簡単です。

 

でも「やめなさい」という大人に【子供仕様】しか身に付いていなくて、どこまでいっても【子供仕様】の躓きから抜け出せず、結局【子供仕様】を選ばざるを得ないという状態になっているのだとしたら、何の説得力もありません。

 

子の安全を守ろうと思ったら、大人がまず、自分の安全の守り方である【大人仕様】の欲の認め満たし方を身に付け、それを、子に伝わるように伝え、子が実際に日常で活かせるようにする必要があるのです。

 

もし、あなたの周りのお子さんが
勉強の仕方がわからない
生きる意味がわからない
こんなことをして、何の意味があるの
といった発言をするのであれば、そのお子さんは【大人】になる方法を欲し求めているのかもしれません。

 

その時、あなたは、お子さんに【大人仕様】の欲の認め満たし方を、お子さんが実際に活かせるように伝えることができるでしょうか?