2017.09.03 その離婚、必要ですか?

私は、クライアントさん達から、色々な「問題・悩み」を伺います。


大抵、問題は一つではありません。


例えば「結婚して、配偶者と関係が悪化している。お金と子供のことを考えて、離婚するのをとどまって、我慢して生活をしているけれど、いつも喧嘩ばかりで、そろそろ限界です。最近は離婚を考えています。」といった具合に、いくつかの問題が絡み合った状態であることが一般的です。


普段私は、クライアントさんが「夫婦関係が悪化している」という内容を持ってきた際には、まず、クライアントさんのお話を伺い、全体的な状況を把握します。


セッションに辿り着く以前のクライアントさん達は、夫婦関係の改善を求めて、様々な情報を探しては実行しています。


感謝の気持ちを伝える、喜ばせようとする、褒める、優しい声をかける、相手の良い所を見ようとする。


うまくいっている夫婦の秘訣を聞いて真似をする。


実行してはみるものの、一時は何とかなっても、結局、何も変わらない。


「もう疲れた。相手に対して、何の努力も我慢もしたくない。顔も見たくない。」と思い、苛立ちや怒りでいっぱいになっているということはよくあります。


ありのまま認める×EFTでは、命の危険性がある、犯罪が絡んでいるといった場合は別ですが、基本的に、離婚を勧めることはせず、関係の改善を試みます。


何故かというと、夫婦共に【子供仕様】の対応の積み重ねをしている為に、関係が悪化していることがほとんどだからです。


仮に、離婚して、次に別の相手が出てきても、【子供仕様】の対応をしている限り、環境も、相手も変わっているはずなのに同じような問題が起こります。


下手したら、今よりも状況が悪化した状態になることも否めません。


だとしたら、ひとまず、ご自身の対応を【大人仕様】へ立て直してみてから、この先どうするのかを決めた方が良いと思うのです。


そもそも、大人なのに【子供仕様】の対応に合わせて、大人の自分を抑え込む というのは、不自然なことです。


大人の自分を否定する選択をした場合。


対人関係において、知らず知らずのうちに
・自分が、相手を否定する
・相手が、自分を否定する
という動きが生じます。


双方が不自然な状態になりますし、発展が見込めない関係になるので、一緒にいてもつまらないと感じるかもしれません。


それでも、最初の、関係が盛り上がっているうちは、自分を抑えたり、我慢したりすることを「愛」と捉えて気にならないものなのです。


でも、時間の経過と共に、抑える・我慢することが、毎日、少しずつ積み重なると、知らず知らずのうちに、関係も少しずつ悪化していきます。


こういう状態で、感謝の気持ちを伝える、喜ばせようとする、褒める、優しい声をかける、相手の良い所を見ようとする、うまくいっている夫婦の秘訣を聞いて真似するといったテクニックを利用する場合は、利用した後に【大人仕様】の対応へと繋げていけるのであれば問題はありません。

 

でも、そうではなく【子供仕様】の状態のままでいると
・自分を否定し、我慢して、相手の為に頑張る
・相手は認めてもらえるので、【子供仕様】の対応を直す機会を失う為、変わらず【子供仕様】の対応を続ける
ということが生じます。


これでは、さらに関係が悪化してしまいます。


安易にテクニックを使うと、関係が改善するどころか、自分の首が締まるのです。


我慢し続けて、限界に来た時、相手に対し、爆発させたり、色々なことをぶちまけたりしてしまうということも、よくあります。

 

仮に、自分が相手に対し「2年前も、10年前も、あなたはああだった、こうだった」と不満をぶちまけたとします。


そうすると、相手にとっては「2年前も、10年前も、(自分が)表面上は、感謝の気持ちや、喜びを示していたのに、内心は全く違っていたのか。全部嘘だったのか。」となる為、相手からの信用を失いかねないのです。

 

こういう場合、言われた相手は、2年前のことも、10年前のことも、身に覚えがないケースが圧倒的に多いのです。

 

確かに、嫌な思いをしたのに、それをやった当人が忘れている!覚えているのは私だけ!むっかーーーー、この行き場のない怒りを、どうしたらいいの?なんてことも起こるのです。


セッションをお受けになる前のクライアントさん達は、関係を回復させるために、焦って動こうとしたり、反対に、疲れ切って何もしたくないと思っていたりと色々なのですが、セッションではEFTを使って、ひとまず自己充足し、必要な手を打つ為の準備をします。


必要な手を打つには、己と相手を知ることが大切です。


【子供仕様】の対応では
・自分が、相手を否定する
・相手が、自分を否定する
という状態にある為、己を、相手を知っているようで、実は知らないし、知ることができないということが起きているのです。


【大人仕様】に立て直して、見えていなかった、自分のこと、相手のことをわかった上で、必要な手を打つ。


ムダに動かない。


というのが、ミソです。


ということで、もし、ヒアリングの段階で、離婚したいと言う話がクライアントさんから出ていたとしても、私からは、一通り、クライアントさんの視点・思考・言動といったものを
【大人仕様】に立て直してから、改めて決めてほしいと伝えています。


離婚する・しない・どちらであっても【大人仕様】で【本質・特性を活かす】選択をするならば、クライアントさんが活き、幸せへと繋がります。


それをわかった上で、私は、可能な限り、クライアントさんが【大人仕様】の対応を少しずつ身に付け、その影響が配偶者に及ぶことで、お二人が発展し、幸せを積み重ねていけるように、取り組みをしています。

 

せっかくご縁があって結ばれているのだから、【大人仕様】で関係を形成して、幸せを手にして頂きたいと思うのです。

 

もしかしたら、あなたは、夫婦関係を改善する過程で、別の対人関係でも、表面上は別の出来事なのに、同じような問題がご自身に生じていて、そこに不要な時間・労力・お金を費やしていることに気づくかもしれません。

 

我慢の上に成り立っていた関係を、どのように改善したら良いのかは、夫婦関係を改善する過程で身に付けているのだから、それを応用して取り組めばいいのです。