
セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。
かれこれ数年前の話。
クライアントさんが、半年ほど、ものすごく大変な思いをしながら、継続セッションを通じて、軌道修正を積み重ねていたことがありました。
セッションって、テストに出てきた、わからなかった問題を、新しい公式を使って、つまづいた所から解いてみることに似ています。
クライアントさんの怒涛の日々に伴走していた私は、変化のスピードが急に上がったとは気づいていなくて「次々問題が起きるなあ」と感じていました。
最後に、クライアントさんにとって、ぜんぜん嬉しくない、ものすごく傷ついたと感じる衝撃的なことが起こり、それを聞いた私は
「軌道修正して、この衝撃ってどういう意味だろう?」
と思いました。
そして、何気なく、過去から現在の変化の過程を、つなぎ合わせてみたのです。
「あれ?
これは、もしかしたら、プロポーズが来るのかも・・?」
衝撃的な出来事と、プロポーズって全然関係のない話。
現実は、衝撃的な出来事と、クライアントさんのショック以外は、何もない状態。
落ち込んでいる時に、起きてもいないことを聞かされても、クライアントさんはどうしようもない訳で、当たり前ですが、テンションの低い声が返ってくるだけでした。
そこから一週間後。
クライアントさんから電話がかかってきます。
「来た、来た!プロポーズきました!
みつるさん、どうしてわかったの?」
「わ、良かったー-。おめでとうございますー-!!それはだな・・笑。」
わかっていた訳でもないし、見えていた訳でもありません。
長年のお付き合いなので、変化の過程をつなげると、そう読めるものがあったんですよね。
ということは、プロポーズという、未来の待ち合わせに間に合わせるために、クライアントさんは半年間頑張ってきたのか。
もしかして、人間って、一週間位前に何が起こるのか、決まっているの?なんてことも思いました。
プロポーズを得たとわかってから
- 衝撃的な出来事があった後に、クライアントさんが以前から望んでいた状況を手に入れていたこと
- 衝撃的な出来事が、クライアントさんにとっては彼女の持ち味を活かすよう、自律を促すものであったこと
に気づいて、クライアントさんが進む道は、これで良かったのだと気づきました。
「変化って、こんな形で来るのか。
それにしても本当にうまくできているなあ。
私の頭じゃ、想像もつかないよ。」
いつもそう思いながら、変化の過程をつなげては、仮説を立てている私なのでした。
現在、新規の方には、最初からヒアリング・セッションを行わずに、「体験なり、入門なり、何かしら講座を経て、セッションを提供する」ことにしています。
わからないなりに、お一人で使うことが目的なので、その方が身に付きやすいだろうと思ってのこと、なのです。