社会的欲求を扱うことで自分らしさを生かす

ありのまま認める×EFTでは、社会的欲求を扱うことで、自分らしさを生かしていきます。

自分らしさとは何だろうと改めて考える時、しっくりする言葉で表すことが難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

また、自分らしさという表現に自己啓発的な感じを覚えて、ちょっと拒否反応が出ちゃう・・という方がいらっしゃるかもしれませんね。

この記事では「所属する社会」と「自分の欲」の関係について触れますが、3段階目の社会的な欲(求)とは、あなたらしさであることがお分かりいただけるのではないかと思います。

「社会に所属する、一個人である自分(の欲)を生かす」というテーマのもと、ありのまま認める×EFTにおける3段階目の欲について説明をしていきます。


この記事は

自分を生かすってどういうこと?

の続きです。

所属する社会と自分の欲との関係

マズローの5段階欲求の図
マズローの5段階欲求

誰もが、国・国籍・生まれ育った時代・都道府県・市町村・家族・親戚・学校・クラス・友人・習い事・部活・サークル・グループ・団体・宗教・会社などのさまざまな社会に、同時に所属している、一個人です。

あなたが所属する社会は、固定しているものと、流動的なものの組み合わせになっています。

例えば、日本人として日本に生まれ、生涯日本で暮らす場合は、固定した社会の中にいると言えます。

でも、固定した社会の中にいると言っても、いつも同じ状態にある訳ではありません。

法律の改定、テクノロジーの発達、人口数の増減、戦争の有無、景気の良悪、災害の有無、「昔、コミュニケーションと呼ばれていたものが、今は、~ハラになる」といった具合に、社会の変化は、あなたにさまざまな影響を及ぼします。

また、生まれてから死ぬまで、「あなたはあなた」で居続けますが、生まれてこの方、ずっと小学生のままであるということはありません。

「家・小・中・高・大学・会社や何らかの組織」など、あなたが所属する社会は、変化します。

その他、所属する社会には、何かしら、特有の文化や歴史、制限やルール、常識、方針などがあります。

例えば、自国や自宅では常識と言われることが、他国や他の家では非常識。

自分の住む地域の方言が、他では通じない。

同じ社会に属しているけれど、自分とは異なる背景、年齢、成長過程、容姿を持っている人たちが居合わせている。

「同じ時間に、同じ場所で、同じ出来事」に居合わせても、思い感じ考えることが違うなどと言った具合に、多様性にあふれています。

あなたは、複数の社会に同時に所属することによって、さまざまな影響や刺激を外側から受けます。

これらの刺激や影響と、欲の積み重ねによるあなたの内側の歴史が、ぶつかり合って反応し、生まれた体の感覚が、3段階目の社会的欲(求)となり得るのです。

「欲となり得る」と表現したのには、理由があります。

あなたの体の内側で発生した感覚の存在をありのまま認め、言葉に置き換えて現状を把握した後に、自問自答することで、初めて欲へと変えられるからです。

感覚を欲に変えるとは

例えば、あなたの「おなかがすいた」としましょう。

「おなかがすいた」は食欲なので、マズローの図で言えば、1段階目の生理的欲求に当たります。

1段階目の生理的な欲は、「自分の中で発生する」

3段階目の社会的な欲は、「外側と内側のぶつかり合いによって自分の中に発生する」

という違いがありますが、いずれにせよ、欲の扱い方は一緒ですし、食欲で説明する方がわかりやすいと思うので、ここでは3段階で発生した欲と仮定します。

まず、ぐーっとおなかが鳴ったり、力が抜けたりといった体の感覚が、あなたの中で発生する場面を想像してみてください。

この感覚を、あなたが、ありのまま認めて、言葉に置き換えたものが「おなかがすいた」だとしましょう。

「おなかがすいた」が、現在の状態です。

でも、あなたは、「おなかがすいた」まま、止まっている訳ではありませんよね。

「おなかがすいた」という思いをありのまま認めて、「自分はどうしたいのか」自問することによって、初めて「何か食べたい」という欲(答え)へと変わります。

「何か食べたい」という欲が、あなたの答えです。

ここまでの内容を読んで、もしかしたら、「自分がどうしたいのかがわかったら、人生を変えられるんじゃないの?」と拍子抜けなさった方がいらっしゃるかもしれません。

自分を生かす選択・対応では、「自分がどうしたいのか、自分の欲(答え)がわかる」は、スタート地点に過ぎないのです。

自分らしさとは

さて、自分らしさについて、です。

誰もが複数の社会に同時に所属する存在だけれど、皆、違います。

皆、違うけれど、同じ生き物であり、人間であり、それぞれが、欲求を満たすことの連続、積み重ねで生きています。

目に見えませんが、1人1人の背景には

  • 過去
  • 現在
  • 未来

に所属する(した)複数の社会と、欲の積み重ねの歴史があり、これらすべてが同じ人は、どこを探してもいません。

つまり、あなたの存在自体も、外側から受けた影響によって発生する感覚も、欲も、欲を扱う経験も、得てきたものも、全て「あなたらしさ」という訳です。

例えば、同じ「何か食べたい」であっても、育った年代、環境、周囲から受けた影響や刺激、経験などによって、あなたの「好み」があるはずです。

「食べることに興味があまりない」場合も、あなたらしさです。

日常生活の様々な場面で、自分を生かす選択・対応をするならば、わざわざ自分らしさを探す必要はないのです。

次回は、2つの欲の扱い方について説明をします。