
なぜ、自分の欲を生かして、自分らしく生きる必要があるのかというと
自己超越して本当に望む世界を創るという、目的を実現するため
です。
下記の図をご覧ください。
これまでの記事には記していませんでしたが、マズローの5段階欲求の図には、6段階目に「自己超越欲求」があります。
自己超越という表現に「よくわからないけれど何だかすごそう」と思われたでしょうか。
でも、6段階目って、3・4・5段階を満たす連続・積み重ねの先にありますよね。
そう、普段の生活で、2つの自分を生かす欲の扱い方を使って、地道にやる必要のあることをし続けたら、当たり前に行ける場所なのです。
というか、行かないのはモッタイナイ!
実は、6段階目に行くために、1~5段階までの欲を扱うと言っても過言ではないのです。
この記事は
からの続きです。
自己超越とは何か、自分とは何か
ここでは、「自己超越とは何か」を説明する前に「自分とは何か」に触れます。
あくまで、ありのまま認める×EFTに取り組む上での「自分とは何か」「自己超越とは何か」であることを、ご了承ください。
自分とは何か
自分を生かすってどういうこと?の記事で触れましたが
- 人生とは、生きるとは、突き詰めると、自分の欲を認め、求め、満たすことの連続・積み重ねで、それしかしていない
- 3段階で発生した、社会的な欲を扱う
ことを前提に自分とは何かを考えると、「選べない中で、選ぶ人」。
選べない中で選ぶとは、どういうこと?
まずは「選べない」とはどういうことかを説明します。
あなたは、自分のことなのに、名前も、性別も、生年月日も、顔かたちも、背格好も、所属する複数の社会も、何一つ選べない状態で生まれています。
生まれる前に自分の魂が選んだといった話は、ここでは置いておいてくださいね。
また、所属する複数の社会から、どのような影響を受け、どんな体の感覚(欲となり得るもの)が生まれるのかも、選ぶことができません。
例えば、3段階目の社会的欲求。
外側の刺激や影響と、欲の積み重ねに内側の歴史が、ぶつかり合って反応し、生まれた体の感覚が、欲(求)となり得る訳ですが、感覚(欲となり得るもの)の発生自体は、自分でコントロールすることができません。
普段、「明日、本を読みたいと思う感覚(欲)を自分の中から生み出そう!」ということはなさいませんよね。
また、1段階目の睡眠や呼吸、食べることなどの生理的な欲(求)も、自分の中から生まれるものですが、感覚(欲)の発生自体を自分でコントロールすることはできません。
そのため
「今すぐ、トイレに行きたくならないかなあ・・」
「一生、排泄しなくて済むようにする」
といったことはなさらないはずです。
自分のことなのに何も選べず、感覚(欲となり得るもの)の発生自体もコントロールできない中で、自分にできるのは
内側で発生した体の感覚(欲となり得るもの)に対応していく(認める・求める・満たす・次に繋げる)こと
だけなのです。
自分の世界は、自分の扱った欲が、外側(A)・内側(B)へと反映することによって、創られています。
だから、本当に望む世界を創るために、自分の欲を生かす対応をすることが必要なのですが、ここで唯一、自分に選べることがあります。
それは、発生した体の感覚(欲となり得るもの)に対し
- 自分を生かす
- 自分を生かさない(抑える)
どちらを選ぶのか。
これが「自分とは選べない中で、選ぶ人」ということです。
自己超越とは
「選べない中で、選ぶ自分」の行く先が、自己超越です。
日々、選べない中で「自分を生かす」を選択し、2つの欲の扱い方を用いて、3・4・5段階に対応する場合
- 3段階は、選べない中で、自分を尊重することを通じて、自分を生かすことを選ぶ
- 4段階は、自分と周囲を尊重することを通じて、自分と周囲を生かすことを選ぶ
- 5段階は、自分と周囲を生かすことを選んで、得てきたもの(結果)
です。
日々、自分の欲を生かす選択・対応を、地道に1つずつ積み重ねるうちに、5段階の自己実現は、「3・4段階を経て、自分と周囲を生かすことを選んで得てきたものの集合体」となっていきます。
集合体によって、5段階が満ちた時。
あなたの中に、1つの欲となり得る、体の感覚が生まれます。
これは、あなたにとって「興味があること」「好きなこと」「やりたいこと」「やる必要のあること」などであるはずで、ありのまま認める×EFTでは「特別な欲」と呼びます。
この「特別な欲」の発生が、6段階目の自己超越に足を踏み入れた合図です。
自己超越とは、
なのです。
改めてマズローの図をご覧ください。
6段階目は、逆三角形になっています。
これは、あなたが「特別な欲」を生かして発展していくことを示しています。
6段階目での欲の扱い方も、これまでと同様
- 自分を生かすこと
- 自分と他者を生かして、自己実現すること
です。
1-5段階までを土台とし、今までのこと全てが生きた状態で、6段階で2つの方法を応用し、周囲の人たちと違いを尊重し、互いに刺激しあいながら、力を発揮しながら発展していくのです。
ありのまま認める×EFTのビジョン
ありのまま認める×EFTには、本当に望む世界を創るにあたって、独自のビジョンがあります。
一人一人が自律することで持ち味を生かし、違いによって刺激し合ったり、協力し合ったり、思いやったりしながら互いに発展していく、愛と喜びに満ちた、実り多き平和な世界
愛とは、喜びとは、実り多きとは、発展とは、平和な世界とは何でしょうか。
それぞれ表現は異なりますが、どれも
- 自分を生かすこと
- 自分と他者を生かして、自己実現すること
によって、得られる経験であるはず、です。
この記事は
から始まっているのですが、
自分がどうしたいのかわからないのは何故?悩みが生じる原因と対応策
まで、順に読み進めて下さったあなたには、何となくであっても、ありのまま認める×EFTのビジョンが絵空事ではなく、実現可能だとお分かりいただけたでしょうか。
自分を生かすならば、人生において、成功し、幸せになるしかないように、人間は創られています。
年を重ねるほどに、人生は興味深く、味わい深いものになっていくはず・・だったのです。
自分を抑える選択・対応を積み重ねる場合は、同じ3、4、5段階を満たすにしても、欲の扱い方が違いますし、自己超越できるのは、一握りの方だけなのです。