アイホージュでは、感情開放に留まらず、悩みを根本解決しつつ、自律的な生き方を身に着けることを目的に、EFTタッピングの手法を使っています。
この内容に至るきっかけを得たのは、2009年の秋。
EFTのセッション中に、クライアントさんが「感情開放をしても、私の問題は何も変わらない」といった趣旨の発言をなさったのです。
アイホージュでは、思ったことをそのまま話してくださいってお伝えしているので、ひとまず何でもアリなのですが、その衝撃たるや・・。
でも、そのおかげて、現在の内容に至ったのですから、クライアントさんには感謝しかありません。
その節はありがとうございました!
アイホージュのEFTタッピングの基本
2009年の冬から春にかけて、私は「アイホージュを立ち上げる」という、自分の内側から湧いた意志に伴う
- 怖い
- 不安
- やると決めたはいいけれど、動けない
- やると決めたはいいけれど、やりたくないという抵抗
- 人に指を差されるんじゃないか
などのネガティブな感情や思考を、EFTタッピングの手法を使ってありのまま認めていました。
この取り組みを通じて、頭と心が納得した状態で、物事を1つずつ前へと進めた経験から
自分の思考や感情をありのまま認め満たすように、クライアントさんがクライアントさんの思考や感情をありのまま認め満たしたら、変化の再現性はある。
と判断して、セッションの提供を開始。
この内容については、今も変わりません。
感情開放をしても自分の問題は何も変わらない
話を戻して、2009年の秋。
セッションが終わりに近づいてきた頃。
クライアントさんから、このような訴えがありました。
ネガティブな感情や思考を、ありのまま認めたら、気持ち良いことはわかった。
過去の出来事が、現在に反映しているのもわかった。
でも、EFTをやっても、今、私が抱えている問題は、何も変わっていない。
このままセッションが終わってしまったら、結局私は、今までと同じことでぐるぐる回ってしまう。
EFTタッピングは、5分位のヒアリングでセッション開始になるのが一般的。
セッションが終わりに近づいて、クライアントさんが現在の問題で胸を痛めていたのを知った私は、どうしたらいいのだろうと思いましたが、良い案が浮かぶ訳でもなく・・。
苦し紛れではあったのですが、ひとまず、クライアントさんの仰る問題が何なのかを伺うことにしたのです。
具体的な内容は触れませんが、お話を聞いているうちに、何が問題で、どう解決したらいいのかが見えてきました。
クライアントさんの問題
大切な人とのやり取りにおいて、クライアントさんが伝えたいと思っていることと、実際に、お相手へ伝えている内容が全く違っていたのです。
だから、クライアントさんが求めているものを、お相手は差し出せないし、クライアントさんも受け取れない。
恐らく、クライアントさんがお相手に伝わるように話をしたら、お相手は喜んでクライアントさんが求めることをするはず、というのが、私の判断でした。
嬉々として、これをクライアントさんに話したのですが
「私は、ちゃんと伝えている。」
と返ってきて、全然納得していない様子。
ご本人が言っていると感じるままでは、言動を変えるのは難しいです。
しかも、私が提案した、お相手に話す内容は、クライアントさんにとっては「怖くて言えない」と感じるものでした。
仮に、頭でわかっても、心がついてこなければ、納得した状態で動けないんですよね。
しかも、今回は、頭も心も納得していないから、動けなくて当然。
これは、出来事は違えど、私もさんざん経験してきたことなので、クライアントさんのお気持ちも痛いほどわかるのです。
行動を変えるために必要なこと
じゃあ、どうしたらいいのだろう。
仮に、クライアントさんに解決方法だけを伝えて、とにかくやってみてと説得したら、今回だけは何とかなるかもしれない。
でも、後が続かなくて、同じことで悩み続けるだろう。
だったら、クライアントさんの頭と心が納得した状態を作り、ご自身の意志で言動を変えられるように、EFTタッピングを使おうと思いました。
クライアントさんの視点や思考が変わり、言動が変われば、得られる結果も変わるのですから。
行動と結果を変えるためのEFTタッピング
まずは、「ちゃんと伝えているという内容が、実は伝わっていない」と、クライアントさんが自ら気づけるように、セットアップフレーズやリマインダーと呼ばれる言葉を作成しました。
これが、自分の意思に沿って行動する「問題を根本解決する」の部分です。
自ら気づく、がポイントです。
どれだけ人に説明を受けたところで、ご本人が納得しなければ、新しい行動にはつなげられないですから。
そうしたら、途中でクライアントさんが笑いながら
「あ、私、言っていないですね!!」
と言い出したので、次の課題に着手。
「言えない」と感じている内容を「伝えても大丈夫」これまた頭と心の両方が納得した状態へと持っていくEFTをした所、クライアントさんから「もう言えます」と返ってきたので、セッションを終了しました。
これが、願望実現の準備です。
後日、クライアントさんから、求めていたものをたくさん得たという喜びのメールを頂きました。
私が胸をなでおろしたのは、言うまでもありません。
クライアントさんのバトン
翌日、出来事は全く違うのに、同じつまづきが生じていたクライアントさんのセッションがありました。
前日の取り組み内容が、翌日のセッションで、多いに役に立ったのです。
クライアントさん同士が顔を合わせることはなくても、バトンでつながっている。
私はそういう感覚を覚えることが多いのですが、この時は、いつも以上にそう思いました。
同じつまづきが何を意味するのかを追いかけて
セッションを提供し始めてまだ半年。
EFTタッピングの手法を使うことで変化が先行する中、自分やクライアントさんに生じている「同じつまづき」が何なのか、それが何を意味しているのかなどを知りたいと思うようになりました。
仮説を立ててセットアップフレーズを作成し、実際にEFTをする。
日常にお戻りになったクライアントさんが、EFTで取り組んだ内容をもとに、新しい行動を取れたのか、取れなかったのか。
取れなかった場合は、なぜ取れなかったのか。
得られた結果はどうだったのか。
新しい結果を得て、クライアントさんが何を感じているのか。
こういった内容を1つ1つ追いかけながら、仮説と実行と検証を繰り返す。
経験や知識、対策などを蓄積しながら、いくつかの表現を経て「同じつまづき」が「自己犠牲・他人軸」という言葉に落ち着くのは、10年以上も後の話です。
クライアントさんとの偶然の再会
求めていたものをたくさん得たという喜びのメールを頂いてから、そのクライアントさんにお会いすることはありませんでした。
そこから10年の月日が流れ、クライアントさんと偶然の再会を果たします。
お互いに、当時のセッション内容に触れ、言葉を交わす機会が巡ってきたのです。
何を話したかはここでは触れませんが、とてもいい時間でした。
その頃の私は、10年以上に渡り、EFTタッピングに取り組みを続けたことで知り得た内容を、ウェブサイトに掲載するために、どのようにまとめていくかを悩んでいたのですが、この時間がもたらされたことによって、とっかかりがつかめたように思いました。
ここにもバトンあり!ですね。
ありのまま認め続けるこの先に何があるのかを見てみたい
アイホージュを立ち上げた時に、私は、EFTタッピングを使った自分の変化があまりに面白かったから、ありのまま認め続けるこの先に何があるのかを見てみたいと思いました。
10年以上かけて、その先にあったものが、
自分を尊重することが、自分らしく幸せに生きることへとつながる。
自分を尊重することが、周囲を尊重することや繁栄へとつながる。
とわかって、ここまで踏ん張ってきてよかったなあと思ったのです。
最初から、「10年以上かかる」と知らなかったから、できたこと、なんですよね。
あなたが悩んでいらっしゃるのであればEFTタッピングを使ってみませんか
自分がどうしたいのかわからない。
わかっていても、動けない。
頭ではわかるけれど、心がついてこなくて動けない。
何をしたらいいのかも、どうしたらいいのかもわからない。
そう思う時は、クライアントさん達がつないできた、無数のバトンが活きている、アイホージュのEFTタッピングを試してみてはいかがでしょうか。