自分の変化への気づきと観察

セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。

タッピングのおもしろさの一つに、自分の変化への気づきと観察があります。

鍵がない事件

つい先日の午前中、出かける1時間前に、あることに気づきました。

「小屋の鍵がない」

私は、小屋においてある自転車に乗って行こうと思っていたのです。

犯人は家族。
自転車に乗って出かける際に、いつもの癖で持っていった模様。

おいおいおいおい。
私が自転車で出かけるの、知っているだろうに。

内側の変化を観察する自分

焦ると共に腹が立ちました。
昔の私なら、猛烈に悪態をつき続けるところです。
今回は、これらを一瞬で通り過ぎました。

次に出てきたのは
「苛立ったり、腹を立てたり、悪態をついたりした所で、鍵は出てこないし」
という思い。

あ、昔と違う感じだ。
そう思いながら、自分の観察を開始。

家族も用事があって出かけているので、ラインで
「鍵ないんだけれど」
と送った所で、どうしようもないしな。

どうやっても間に合わないのに、急いで帰ってこようとして、怪我や事故に遭ったら、そっちの方が困る。

約束の時間に間に合わせるためには、バスに乗る必要があるから、予定よりも早く家を出よう。

ギリギリで気づいて、遅刻せずに済んで良かったと思いました。

以前とは違う自分の行動

別の用があって、出がけに家族あての置手紙をしたのですが、そこに鍵の件は書きませんでした。

私が家に戻るのは夜。
何時間も、そのことを気にする家族ではないとは思うのだけれど、もしそうなったら、家族の時間がもったいない。

だから、後で必要なことを言おうと思ったのです。

家に戻ってきた時、家族は

癖で鍵をもって出かけた→私が自転車に乗れなかった

ということには、全然気づいていませんでした。

私が話して、初めて、頭の中でつながった様子。

慣れていても、そういうことってありますものね。
悪気があってやったわけではなく、ついウッカリ、というのも知っているし。

なので

鍵を持っていかれると困る。
面倒でも必ず置いて行って。

ということを伝えて終了。

時間と労力のロスに意識が向く

以前なら、機嫌悪く、嫌味を言ったり、いかに迷惑をこうむったか、ダラダラ言って「わからせよう」としていた所です。

そして、後で言い過ぎたとか、罪悪感が湧いたり、バツが悪くなったりして、なんとなく機嫌をうかがい、自己嫌悪したり、自分は悪くないと思ってみたり。

今回、自分の変化を意識しながら、改めて
「今までたくさん、時間と労力のロスをしていたんだなあ」
と思ったのでした。

モッタイナイなー。

無理やり自分に言い聞かせる必要はない

タッピングのいいところは、無理やり自分に言い聞かせて、怒らないようにしようとせずにすむ、ということ。

今回、私は、新しい変化の段階に、たどり着いたようにも感じました。

変化は取り組みの積み重ねの先にあるもので、段階もあります。
ひとっとびに、何もかもが変わる訳ではありません。

最初の段階は、自分の怒りや焦り、苛立ちなど、一般的にネガティブと言われる感情や思考を
まずは、ありのまま認めるところから、始まります。

もし、あなたが、ネガティブな感情を持て余し、辞めようと思うのに、誰かに言わずにいられないと思うのであれば、
押し込めてしまわずに、まずは自らの訴えに耳を傾けてみてはいかがでしょう。