価値のあるものに喜んでお金を払う

セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。

「人は、自分にとって価値のないものにはお金を出さないが、価値のあるものには喜んで支払う。
だから価値のあるサービスの提供をしましょう」という話があります。

じゃあ、価値のあるサービスって何だろう。

頭で考えると堂々巡りしがちですが、日常の実体験を通じて、その感覚をつかんだ話をしましょう。

 

自転車のタイヤがパンクした!

昨年の秋のこと。

雨が降ってきたので、帰宅途中の駐輪場に一晩自転車を置いていったら、翌朝パンクしていました。

いたずら目的だったのでしょう。
キャップを外され、空気が抜けていました。

それに気づいた時。

「勘弁してよ」と思うと同時に「苛立ったところで、自転車が直る訳でもないしな」という考えに自然に至った自分がいました。

昔の自分だったら、キーキー怒り続けただろうな。

こういう時、タッピングの積み重ねの変化を感じます。

土地勘がない場所でのことだったので、自転車屋さんがどこにあるのかがわかりません。

スマホで調べた所、徒歩15分位の所にあるらしい。

でも、自転車屋に行けるのは夕方。

タイヤ交換になったら、お金、足りないな。

キャッシュカードも持ってきていないから、ひとまず、お店に自転車預けることになるのか。

面倒くさいから、家まで自転車引っ張って帰ろうかな。

でも、家からは結構な距離がある所なので、それもまた面倒くさし。

今日もおいて行っちゃおうか・・。

でも、明日から雪が降る予報が出ているしなあ。

先延ばししたら、状況は悪化するだけ。

今日のうちに何とかしよう。

そう思い、徒歩15分の自転車屋に向かおうと決めました。

夕方、改めてマップで場所を確認していたら、なんと、別のお店が近くにあることに気づいたのです。

情報としては出てこなかったのに、マップにはしっかり掲載されているー-!

徒歩3分だって。
ラッキー!

でも開いているかなあ。

祈る気持ちで自転車を引き、歩いていくと、お店を照らす電気の明かりが見えます。

ささっと直して頂いて、お代は300円。
千円出した私は、受け取ったおつりから、500円をお店の方へのお礼に。

後に、友人から
「おつり全部とは言わないんだ( ´艸`)」
と突っ込まれましたが、ま、気持ちということで。

自分の中で行われる、価値の判断

普段何ともない時は、存在すら知らなかった、自転車屋さん。

その時の私にとっては救世主そのもの。

そこにあり、直してもらえたことが、本当にうれしかったし、ありがたかったのです。

そんな訳で、私は「自分にとって価値のないものにはお金を出さないが、価値のあると判断したものには喜んで支払う」体験をしたのでした。

帰り道、自転車屋さんと自分の仕事を置き換えつつ、アイホージュで提供するサービスが、クライアントさんにとって価値のあるものになるよう、日々精進しようと思ったのは言うまでもありません。