
セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。
昨日のブログに、自律最善タッピングは「過去の追体験をする」と書きました。
追体験自体が目的ではありません。
変化を再現するプロセスを、過去の追体験や現在の悩みに対応することによって、落とし込みつつ、これまでとは違う結果を得ていく のです。
セッションや講座などで、現在の悩みに対応している時、大抵の方は、「なぜかわからないけれど過去のことを思い出した」とお話になります。
そういう時は、クライアントさんの動きをチェックします。
「過去に、自分の意思を犠牲にすることで、周囲とうまくいったと感じた経験」から「現在も、自己犠牲による対処をうまくいくと思い込んで実行している」ことがわかるのです。
ただ、昔と違って、大人になった今は、この対処で「うまくいくはずなのに、うまくいかないと感じて悩んでいる」
でも、身についている方法が自己犠牲による対処なので「うまくいくはずなのに、うまくいかずに悩み続け、どうやったらうまくいくのかを考える」傍ら、本当に必要な対応が取れないので、時間の経過とともに問題や悩みが大きく膨れ上がってしまうのです。
この状態から抜け出すために、自分と他者の関係において、自分の意思を尊重しないまま、他者に自分を尊重するよう求める動きが出る時に、このやり方では、うまくいかないと自ら気づいて、意思を活かし、他者をも尊重しながら、これまでとは違う結果を得るという変化のプロセスを、日々、再現し続けていくことが必要なのです。
変化を再現するとは
過去の出来事(ヒト・モノ・コト)に、何らかの対処をし
- 嫌だ
- 傷ついた
- 苦しい
- わかってもらえない
- うまくいかない
などと感じているのは、
- 納得していないけれど表向きは他者に合わせる
- 波風立てないようにする
- 自分が我慢すればいい
- 周りに迷惑をかけたくない
などの、小さな頃に、周囲とのやり取りを通じて身に着けた、自分の意思を犠牲にする対処(自己犠牲)をうまくいくと思い込んで実行し続けたために、自分の意思を活かす術を身に着ける機会失い、気づかぬうちに
- 自分の欲しいものを取り上げる
- 非力な小さい子供の状態に、大人の自分を押し込めてしまっている
- 人間関係は互いに犠牲を求め合う
状態になっている。
このことを理解した上で、ネガティブな感情をありのまま認め、掘り下げ、自分の意思を引き出し、必要な対応に結び付けて、違う結果を得て、自信を一つ積み重ねる。
という、変化を再現するためのプロセスを、過去の追体験や現在の悩みに対応することよって落とし込みつつ、これまでとは違う結果を得ていく のが、自律最善タッピングの取り組み、なのです。
この話は次回に続きます。