
セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。
今日は自分探しの話です。
自分探しをしていますか?
大きな不満はないけれど、自分の人生、このままでいいんだろうか。
好きなことをやりたい。
でも、何をしたいのかわからない。
やりたいことを見つけたい。
天職を見つけて、ワクワク・イキイキしたい。
やりたいことが見つかりさえすれば、私は夢中で取り組んで、頑張るはず・・。
でも「自分のやりたいことを見つけるワーク」をやっても「強み」を書き出しても、いまいちピンと来ない。
何か資格を取ろうか。
思い切って、仕事を辞めちゃおうか。
放浪の旅に出て、自分を見つめ直そうか。
もし、あなたが、このようなことを考えていらっしゃるのであれば、動く前に、やった方が良いことがあります。
それは、
なぜなら「どうしたいのかわからず、自分探しをしている」状態は「周囲に配慮して、意思を犠牲にする、自己犠牲の積み重ね」によって起きているから。
自己犠牲を積み重ねて自分探しをするリスク
自己犠牲を積み重ねた状態で、自分探しをする場合
- 周りに自分を認めてもらえたと感じることを求める動き
- 傷つかないように、自分を守る動き
の組み合わせで、物事に対処することになります。
でも、これらの対処を積み重ねると、迷子になるのです。
自己犠牲を積み重ねたまま自分探しをすると迷子になる
例えば、仕事を辞めたり、新しい何かに着手しても、思い通りにならないと
「やっぱりこれじゃない。
もっと違う何かがあるはずだ。」
と感じて、やめてしまう。
地道な行動の積み重ねが必要な場面で
「こんなことをやったって、何も変わらない」
「面倒くさい」
と思って、先延ばしする。
「〇〇すれば成功する」といった一発逆転の方法を探し求める。
都合の良いことが起きる前提で動く。
うまくいっている人に「一緒に成長する仲間が大事」と言われて、仲間同士でつるみ、あれこれ話をしたり、セミナーに参加したりして、やった気になって終わってしまう。
もしくは、思い切って仕事を辞めたら、何か出て来るはずと思ったけれど、実際は考えても答えが出せず、動くのが億劫になる。
など、自分探しの旅で迷子になったまま、抜け出せなくなるのです。
でも、それだけではありません。
自分探しの旅で迷子になっている間に失うもの
迷子になっている間も、時間はどんどん過ぎていきます。
労力やお金も費やしています。
なのに、思うようにうまくいかない。
そうなると、焦りが募ります。
自信もなくなっていきます。
このような状態を傍から見ている、家族や身近な人達から何か言われて「わかってもらえない」「否定された」と感じるかもしれません。
その場合は「セミナーなどの仲間同士」で結束を強めて、自分を守ろうとするかもしれません。
こうなると、身近な人達の心配の声は届かなくなります。
場合によっては、お金を使いこんで借金が膨らんだり、家族との関係が絶たれたりするかもしれません。
自己犠牲を積み重ねた状態で、自分探しをして迷子になることには、このようなリスクが伴うのです。
私は大丈夫、という過信は禁物。
自己犠牲をしたまま意思を活かそうとする時に起こること
自分の意思を犠牲にしたまま、意思を活かそうとする時にも、注意が必要です。
なぜなら、
「これまで我慢していたものを、表に出す」=「本当の自分」
と捉えたり
「自己犠牲で苦しいから、現状を変えるために、〇〇したい」
と思ったりするからです。
どちらも、当方で言う「自分の意思を活かす」ではありません。
このまま動くと、先ほど述べた「自分探しで迷子」になってしまうのです。
じゃあ、どうしたらいいのでしょうか。
自己犠牲を積み重ねた自分に配慮しながら意思を活かす
「自己犠牲を積み重ねた自分」に配慮しながら、意思を活かすことが必要です。
普段、私は、自律最善タッピング(旧・EFTタッピング)と称して
日々、目の前の出来事(悩み)に対して、自己犠牲による選択をしようとした時に自ら気づいて立て直し、意志を活かす
という取り組みを、セッションや講座を通じて、行っています。
「今の仕事を辞めて新しいことをやりたい」というセッション事例
実際に、過去のセッション事例で、クライアントさんが「今の仕事を辞めて、新しいことをやりたい」と仰っていたことがありました。
でも、彼女の「今の仕事を辞めたい」理由を掘り下げてみると、本当に新しいことをやりたい訳ではなかったのです。
そこで、ひとまず現在の環境に留まり、目の前の悩みに対し、ご自身の意志を活かせるよう、取り組みを進めました。
自分の意思を活かすとは、言い換えると、
- 自らを尊重する
- 自分の思考や感情を自分でありのまま認め受け入れる
ということでもあります。
セッションを終え、日常に戻った彼女は「自分を尊重したら、思いがけず、周りに尊重された」という変化の体験をします。
後に私は彼女から「タッピングのやり方を教えて欲しい」と声をかけられます。
それを機に、彼女はお一人でも取り組みを開始。
3年後に「今の仕事を辞めて、〇〇をします。」と連絡を頂きました。
日々の出来事に対応しながら、「自分と周囲の違いを尊重した上で、自分の意思を活かす」術を身に着けた彼女。
満を持して、ご自分の選んだ道へと進まれたのです。
今、自分探しをしているあなたにお伝えしたいこと
もし、今あなたが、自分探しをしていたり、迷子になったりしているのだとしたら、まずは
をオススメします。
ただし、周りから暴力を振るわれたり、暴言を吐かれたりしている場合は別です。
意思を活かし続けることによって、あなたの目の前に広がる景色は何も変わらないのに、これまでとは違って見えるようになるはずです。
また「自分と周囲の違いを尊重した上で、自分の意思を活かす術」が身につくことによって、あなたの視点・思考・選択・言動も、以前とは違っているはずです。
その結果、現在の環境に留まる選択をなさるかもしれませんし、進路変更をなさるのかもしれません。
今は、自分がどうしたいのかわからないと感じていても、「自己犠牲を積み重ねた自分に配慮しながら、意思を活かすことの積み重ね」によって、道は開けていくのです。