
本記事は、Rさんの自分軸が身につくEFTタッピングセッション事例を通じて
- 配偶者である夫に愛されたいのに気持ちが離れていると知ってしまった
- 離婚危機を回避したい
- 配偶者をつなぎとめたい
という時は

他人軸で愛される努力をすると、愛されることから遠のくばかり。
自分軸を作り、愛し愛される関係を築きましょう、という内容です。
この話は、離婚危機を回避【自分軸が身につくEFTタッピング事例】からの続きです。
夫に愛されたいのに気持ちがないと知ってしまった
Rさんの背景にあるのは、配偶者である夫に愛されたいという切実な思いでした。
ところが、夫に愛されたいのに、自分への気持ちがないことを知ってしまいました。
- 配偶者は職場の飲み会が多く、Rさんが蔑ろにされていると感じるようなことが起きていた
- 不安になったRさんは、ついに我満出来なくなり、配偶者のスマートフォンを勝手に見てしまった
- 配偶者が知人に「Rに気持ちが全くない」と送っていたのを知ってしまった
このような背景があって、愛されていないと感じる状態に陥り、配偶者に離婚届を突き付けたとのだと言います。
配偶者に対して不満・怒り・苛立ち・悲しみなどを抱く、Rさんのショックは計り知れないものだったとお察しします。
でも、よく考えると、この状態で離婚届を出すのは逆効果。
これでは実際に離婚話に発展してもおかしくありません。
「何、馬鹿な事やってんだよ。Rが大事だよ。離婚なんてしないよ。」
といった感じの言葉が配偶者から引き出せると思っていたのは、他人軸の思考ならではです。

Rさんがどうのこうのではなく、過去に作ったRさんなりの軸が、そうさせちゃうんですよね。
恐るべし他人軸。
軸によって、本来のRさんの持ち味や良さが出ない状態になっています。
仮に、配偶者をつなぎ留めたいと思って、他人軸のまま努力して愛されたとしても、Rさんは我慢の連続になります。
不満が出てくるのはそう遠くありません。
そんなことをしなくても、自分軸で本当に必要な対応が取れるようになれば、Rさんの持ち味や良さが発揮された状態で愛されるはずなのです。

愛されるだけじゃなく、お互いの持ち味が発揮された状態で。愛し愛される関係が築けますよ!!
夫に愛されるとはどういうことだろう?|自分軸と他人軸の愛されるの違い
当ブログをお読みくださるあなたに質問です。

夫に関わらず、愛されるとはどういうことでしょう?
どんな状態になったら「愛されている」と感じられますか?
ご自身にとって「愛されている」とは、具体的にどういうことを指すのでしょう。
実は、同じ「愛する・愛される」という表現であっても
- 自分軸
- 他人軸(と子供の自分軸)
では、それぞれ中身が違うのです。
自分軸の愛されているとは
自分軸の場合は
- 自分の意思や存在を自分が尊重すること
- 他者に自分の意思や存在を尊重されること
を愛する・愛されると言います。
他人軸の愛されているとは
セッション前、他人軸の状態にあったRさんの、愛される感覚を言語化すると
- ご自身が求めているものを、配偶者が察して与えてくれること
- Rさんが望んでいることを、一切説明しなくとも配偶者が全てわかってくれること
- Rさんが望んだ通りに、配偶者が完璧に動くこと
でした。
なぜこのような内容になるのかについては関連記事に掲載している、自分軸と他人軸の成り立ちをご覧ください。
本当に愛されているかどうかは関係がない
他人軸の状態では、本当に愛されているかどうかは関係がありません。
仮に、配偶者が心の内だけで「Rに全く気持ちがない」と思っていたとしましょう。
それを知らずに、配偶者の言動や態度に、愛されているとRさんが感じられるのであれば、彼女の中では「私は、配偶者に愛されている(認めてもらえている)」が事実になるのです。
反対に、配偶者が心からRさんを愛していたとしましょう。
配偶者の言動や態度に、愛されていないとRさんが感じるのであれば、彼女の中では「私は、配偶者に愛されていない(認めてもらえていない)」が事実になるのです。
つまり、他人軸の状態では、配偶者の態度や言動によって、愛される・愛されないを自分が判断している訳です。

この判断が、Rさんご自身を苦しめる原因になっているのです。
他人軸のまま結婚すると夫に愛されていると感じることが不足する
他人軸のまま結婚すると、夫に愛されていると感じることが不足しやすくなる理由があります。
一つに、配偶者はエスパーではありません。
そのため、Rさんが望んでいることを、一切説明しなくとも配偶者が全てわかって、完璧に動くなんてムリに等しい。
そうすると、Rさんは、配偶者から愛されていると感じることが必然的に不足してしまう。
もう一つ、個人的な事情として、Rさんが配偶者と付き合い始めた頃。

彼は強い愛情表現をしてくれていて、すごく愛されていると感じていた
結婚前だと、お互いが気を遣い合って、関係が盛り上がりますものね。
これがRさんの愛されていると感じる基準であるなら、常に配偶者からの強い愛情表現が必要です。
なぜなら、結婚生活が平常運転になり、時間が経過するうちに、Rさんの中で配偶者愛が枯渇してしまうからです。

私、本当に愛されているのだろうか・・
不安を覚えても全然おかしくないのです。
この状態で関係が崩れるご夫婦は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

だとしたらモッタイナイ!
夫に愛されたいと努力するほどに愛されることから遠のく
他人軸のまま夫に愛されたいとRさんが努力するほどに、愛されることからは遠のきます。
Rさんが愛されているかどうか不安を覚えた場合、それを埋めるべく、配偶者の評価と感じるご自身の判断で「こうやれば愛されるはず」という行動を取ります。
エスパーになって、配偶者の本心を一切聞かずに、行動するのです。
Rさんが考えた、配偶者が欲しいであろうものを差し出し、思い描く反応が得られない場合。
Rさんの望む通りに動くよう、配偶者に仕向けるようになります。
- 私は、配偶者の事を考えて行動しているのだから、配偶者も私の事を考えて行動しろ!
- 私がこんなに頑張っているのに、どうしてあなたはわかってくれないの?
- 本当に私の事が大事だったら、愛してくれているなら、何も言わなくても●●するのが当然でしょ?
などと訴えることにもなります。
先ほども述べた通り、配偶者がエスパーでないように、Rさんもエスパーではありません。

Rさんが他人軸のまま、配偶者をつなぎとめようともがく程に、お二人がすれ違うというう皮肉なことが起こります。
何ということよ・・。
大人が他人軸を使うのは不自然なので、不自然なことが起きちゃうんですよね。
夫にとってRさんの愛されたいという訴えは理解従いもの
配偶者である夫にとって、Rさんの愛されたいという訴えは理解しがたいものです。
彼もまた、Rさんやお子さんのために、頑張っていらっしゃるはず。
仮に配偶者も、他人軸であるならば。
「自分が何をやってもRから否定される」「わかってもらえない」などと感じるでしょう。
否定されると感じ続ることが重なり、「Rに気持ちがない」となる。
居場所を求めて、外の飲み会に行ってしまう。
配偶者もまた、Rさんから愛されると感じることから遠のきます。

このやり方では、互いの我慢や犠牲の上で関係が成り立つため、それぞれの持ち味や良さを潰し合うことになるからです。
恐るべし他人軸・・。
愛し愛される夫婦関係を築くために自分軸を作る
ご縁があって夫婦になられたのですから、離婚危機を回避した暁には、お互いの良さや持ち味を活かし、自分軸で愛し愛される関係を築ける方が良いと思うのです。
意思を扱うにあたって、幼い頃に形成した他人軸のやり方に、大人の自分を当てはめようとすると苦しくなるだけです。
なので、まずはご自分を尊重し、持ち味を活かせるよう、自分軸を作ります。

Rさんが自分軸を作る影響は、配偶者とお子さんに及びます。
うまくいけば、愛し愛される関係が築けるはず!!
物事には順番がある
物事には順番があります。
Rさんの場合、配偶者の愛を求める以前に、ご自身の内側である感覚や感情、思考などを自己肯定しながら、少しずつ掘り下げる必要があります。
掘り下げの過程で、配偶者が思い通りの反応をすることで得られると思っていた「愛される感覚」をご自身で満たしつつ
- 他人軸や子供の自分軸の動きを理解し、これらの対応はうまくいかないと気づける
- Rさんがどうしたいのかを引き出して、行動に結び付けられる
ように、取り組みを進めます。
セッション前のRさんにとって、これらの内容は、口頭説明だけでは理解し難いものです。
仮に頭でわかった!と思っても、意思を扱う際に最初に顔を出すのは、長く使い続けてきた他人軸です。
反射的に愛される感覚を求めて行動しては、ご自身や周囲が傷つく結果に至ってしまいます。
そうならないためには、ギャップを一つずつ埋め、頭と心が納得した状態で動けるようになる必要があるのです。
その上で実践につなげられるよう、自己肯定・承認という方法とタッピングの手法を掛け合わせていきます。
この話は、事実と感情を分けることができないと悩みが尽きない状態になる【自分軸が身につくEFTタッピング事例】に続きます。