
セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。
この話は、Tさん事例・親の良くない影響が子に及んだ背景と対応策からの続きです。
最初から読む場合は、Tさん事例・夫のモラハラ対処法【1】からどうぞ。
自律最善タッピングセッション後の変化
ひとまず、お子さんの進路については、無事に決定し、「やりたいことをやらせたい」という、Tさんの当初の目的は達成。
旦那さんとは、関係改善を試みて、反応の変化を感じてはいました。
でも、Tさんの思いは「離婚回避・関係改善と言っても数年後に夫婦でいる自信が無い。」
長い間、たくさん、我慢してきましたものね。
とも教えてくださいました。
「これもお試しでしょうか」という所で、ひとまず、セッションを通じての取り組みは終わりです。
自分がどうしたいのか決心がついた
ここから数か月後。
Tさんから
「年内中に離婚をしようと決心がつきました」
という連絡がありました。
お子さんを送り出してから「旦那には確実に女がいる」とお気づきになったとのこと。
「ここまで平気で居られるのか」態度が気持ち悪い。
食欲もなく、寝られない。
速攻離婚を切り出したい。
離婚に向けてセッションできますか?という問い合わせを頂いたのですが、私・伊藤の答えは
「決定しているなら、うちでセッションをする必要はないです。
それより専門機関に行って、話を具体的に進めたほうが良いです。
感情的に動かずに、落ち着きましょう。
証拠を取って、もらうものをもらいましょう。」
Tさんの変化に旦那さんがついて来られなかった
Tさんから離婚の話を伺った時、私が思ったこと。
それは
「Tさんの変化に、旦那さんがついて来られなかったのかー-。
旦那さん、せっかく変わるチャンスだったのに、残念だなー--。」
前回の記事で、Tさんの視点・思考・選択・言動が変われば、その影響は、お子さん達や旦那さんに及びますと書きましたが、旦那さんは自己犠牲の積み重ねに残留なさったのですね。
片方が自分を活かす、片方が自己犠牲となると、黙ってその場をやり過ごすこれまでの関係は保てなくなりますから、離婚が最善でしょう。
Tさんは変化の過程にいらっしゃる。
今から続く未来をより良くするために離婚を通じて、ご自身を活かす土台を強化なさる。
そう思ったので、その旨をメールに記して送りました。
健闘を祈ります。
自分の意思に沿って即行動
もう昔の、自分の意思を犠牲にして、穏便に暮らそうとしていたTさんではありません。
即日、専門機関を訪ね、地道な行動&ハードなやり取りを積み重ねて、翌月離婚。
離婚するとTさんが決めた後は、道が決まっていたかのように話が進み、職場にも離婚を伝えたら、出勤日を増やしてもらえたり、弁護士さん、不動産屋さんなど、良い人にばかりに恵まれたのだそうです。
セッション一年後には、全てが終わっていました。
お疲れ様でした!
離婚後のTさんの変化
今年に入って、久しぶりにTさんと再会したのですが
親権と、慰謝料、多くはないけれど財産分与を得ました。
私は、何よりも、子供たちの親権が欲しかったんです。
もし、自律最善タッピングでの取り組みをしていなかったら、勢いで飛び出して、親権もお金も何にも得られないまま離婚したと思います。
元旦那とは、会うたび話すたびに、別れて良かった!と心底思い、一度も後悔しない自分にもビックリです。
とのこと。
本当に良かったです。
Tさんの一つ一つの行動の賜物ですね!!
離婚するにあたり何よりも欲しかった親権を得るためにTさんがやったこと
Tさんと元旦那さん。
お二人とも、お子さんたちの親権を欲しいと考えていたのですが、Tさんが、お子さん達に直球で話をしたのに対し、元旦那さんは保身に走ったのだそう。
その結果、お子さん達がTさんを選んだのでした。
本当に良かったです!!
先ほども書きましたが、Tさんの視点・思考・選択・言動が変われば、その影響は、お子さん達や旦那さんに及びますから
親権は、自己犠牲を積み重ねている元旦那さんではなく、自分の意思を活かす選択をしているTさんにあるのがベストだと私は思っています。
実りある離婚をするために
Tさんが離婚を通じて、やってきたこと。
それは、頭と心が納得した上で
「相手(関係者全員)に自分の思いを伝わるように伝えて、必要があれば互いに合意を得て実行」
の連続・積み重ね
です。
変わりたい、変わろう、と自分が思うなら、これらは押さえておくべき大切なこと、なのです。
Tさんは、とても大変な思いをなさったことと思います。
でも、Tさんが、ご自身のために、堪えるところで堪え、踏ん張る所で踏ん張り、必要な時に必要な行動を取られたからこそ、実りを得られたり、ご自分を含む大切な存在を守ることができたりしたのです。
これらが土台・自信となり、今から続く未来へとつながっていきます。
本当に良かったです。
次回、ラストです。