【セッション事例】年を取っているから、若くないから、ここにいるしかない?

セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。

この記事は前回からの続きです。

【セッション事例】自己犠牲の癖に対応しながら自分を変える

継続セッションを通じて、目の前の出来事に対し、自己犠牲の癖に対応しながら、今ここで、自分がどうしたいのかに沿って、やれることを1つずつやり、Uさんが少しずつ変化をしていく過程で、

伊藤伊藤

生まれ育った土地を離れてみてはどうでしょうか?

と提案をしたことがありました。

ここには書きませんが、ヒアリングやセッションの積み重ねを通じて、彼女(や周り)にとっては、その方が良いだろうと思う理由がいくつもあったのです。

その理由を1つずつ、説明しました。

ただし、どうするのかはUさんがお決めになることです。

Uさんは、環境を変えた方がやりたいことがしやすくなることは、わかっていました。

でも。

UさんUさん

動いてみたいとは思うけれど、ここから出られる訳がない。

出ていける訳がない。

もう年とっているから。

若くないから。

ずっとここにいるしかない。

そう感じていたと言います。

そのお気持ち、わかります。

頭ではわかっても、心がついて来ないのですよね。

「我慢は美徳」という教えによって、自己犠牲を積み重ね、必要な手を打てない状態で、新しく何かにチャレンジしようと考えたとしても、傷つかないように、やる前から諦めるよう自らに仕向ける動きが生じるのは、ごく自然な話なのですから。

それに、40代になってから、転勤や外側の事情ではなく、自らの意志で生まれ育った土地から離れるのは、結構勇気がいると思うのです。

だからこそ思い切って動くのではなく、少し時間がかかっても、Uさんが心から納得して選択・行動するのが最善。

そのために、目の前のさまざまな悩みに対して生じる、Uさんの思考や感情をありのまま認め

  • 自分の意志を活かす
  • 自分と他者の違いを尊重する

土台を作りつつ、ご自身の癖を理解した上で、必要な行動へとつなげる作業を繰り返します。

繰り返しによって、Uさんが新しい環境で意志を活かし、自分らしく幸せに生きられるよう「自分を変えるための軌道修正の術」を落とし込んでいきます。

いくら環境や職場を変えても、「我慢は美徳」と思い込み自己犠牲の癖を積み重ねるのであれば、登場人物を変えた状態で、いままでと同じことの繰り返しが起こる可能性がとても高いのですしね。

そうなったら、環境を変える意味がなくなってしまいます。

だから、繰り返し、自律最善タッピングで、現在の悩みに対応しながら、軌道修正の術を落とし込んでいきました。

以前と得られる結果が変わり、小さな成功や、軌道修正の経験を積み上げることで、変化や手ごたえを感じるようになったUさん。

「出来事は違えど、ご自身の躓きが生じるパターンがある」ということを理解しながら、動けるようになっていきます。

その流れで、少しずつ「生まれ育った土地を離れる」方へと気持ちが傾き、自ら「離れる」とお決めになったのですが、ここで試練がやってきます。

次回に続きます。↓

【セッション事例】最善のタイミングの裏側