
セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。
この記事は前回からの続きです。↓
生まれ育った土地を離れた頃のUさんは、もう1つ、とても大切なことに気づかれました。
それは金銭面でのこと。
彼女の金銭の扱いは堅実です。
コツコツ働き、やりたいことをしつつ、貯金もしていました。
なので、周りの人達の「お金がない・足りない」という話を聞く度に「どうしてだろう?」と感じると言います。
そのような中で起きていた金銭の「漏れ」。
彼女は、お金の漏れに対しても我慢をしていました。
以前の記事でも書きましたが、
時間も、労力も、お金も、自信も、存在価値も、居場所も、自己肯定感も、自分の思考や言動とセットで、全てが繋がっています。
セッション経験上、自己犠牲をしている場合は、堅実であったとしても、どこかでお金が漏れています。
お金が漏れているということは、繋がっている他のものも漏れている訳で・・。
詳しい内容は触れませんが、Uさんはお金の漏れに対し「納得はしていないけれど、そうするしかなく、仕方なく受け入れる」と感じていました。
ところが、以前の環境から抜け出し「今回の機会を逃していたら、私もう(生まれ育った土地から)出られなかった」という出来事が生じた後。
長年に渡り、金銭面で我慢し続けたことが、実は、Uさんや周りのためにならず、かえってよろしくない状態を招いていたことに自らお気づきになったのです。
ちょうどセッション中のことで、私・伊藤も立ち会っていたのですが、Uさんにとって、ものすごく大きな衝撃だったと思います。
でも、これもまた、新しい環境でご自分を活かして生活するために、Uさんが知っておく必要のある、大切なこと、でした。
以前も触れましたが、Uさんは「自分の欲には忠実だ」と仰っていました。
でも、内心では「楽しむために出かけた先で罪悪感を覚えて心から楽しめない」と感じています。
これは自己犠牲の癖なので、この先も出来事を変えた状態で、顔を出す場面が多々あるはずです。
その時に、自らの意思で、新しい土地に来たことについて、周囲に対する罪悪感を覚えた場合は、それを埋めるために、「漏れ」を起こさないとも限りません。
ただ、彼女の場合は、大きな衝撃を受けたことが、強烈な記憶となり、ご自身の癖が顔を出した時には、早々に軌道修正ができるはずなのです。
罪悪感で動いた場合は、どこかで違和感が生じるはずですし、これらを拾ってタッピングをしたならば、「漏らすことが、自分にも人のためにもならない」と改めて実感し、頭と心が納得した上で、ご自身の意志を活かせることでしょう。
Uさんは本当の意味で、ご自身や周りを守る「自律」の道を選ばれたのだ、と実感したセッションでした。
この話は次回に続きます。