
自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
今日は、他人軸の
- 「大金が欲しい」は自覚している
- 「傷つかないよう、自分を守りたい」は無自覚である
という状態で生じるロスの連動とは、どんなものかについて触れます。
題して、私にもできたのだからあなたにもできるって本当?
あなたにもできる!という謳い文句に惹かれる時
一つの例に過ぎないのですが、仮に
「ドン底の私が、一億稼いだ方法。
こんな私でもできたのだから、あなたにもできる!」
という謳い文句があったとしましょう。
他人軸の状態では「教えを実行したら、うまくいく(〇億稼げる)んじゃないか」と感じるため、
- 物事がうまくいかない
- 不安や恐怖を埋めたい
- 現状を変えたい
- 一発逆転したい
などと思った時に、このような情報に手を伸ばすことがあります。
うまくいっている人の真似をしろと言うけれど
仮に、ドン底にいたAさんが、事業を興していたとしましょう。
それが軌道にのり、現在は売り上げが増える一方。
仮に、Bさんが
- 給料が増えにくい会社員
- 事業を興しているor投資しているけれど、思うように売上やお金が増えない
状態にあり、Aさんに、一億稼ぐ教えを乞うために、高いお金を払ったとしましょう。
Aさんに教えを乞うために、高いお金を払っている人が、Bさんの他にもたくさんいる。
取り巻きの人達もたくさんいる。
となっているとしたら。
現時点で、Aさんの売り上げは増える一方で、教えを乞う、Bさんのお金は出ていくのみ。
この状態で「Aさんの、周りの人達から集金できるシステム」を真似ようとしても難しいのですよね。
同じ商材を扱えばうまくいくのかというと、そうでもないはず。
Aさんの許可が必要になり、さらにお金がかかるかもしれません。
商材を真似しても、二番煎じですし、Aさんのネームバリューがあるから、売れただけかもしれない。
真似したからといって、同じ額を得られるとは限らないのです。
具体的な方法には興味が湧かない理由
ここでAさんが、「実際に一億稼いだ、具体的な方法」を教えてくれたとしましょう。
恐らく
何を売りたい?
誰に売りたい?
それはなぜ?
・
・
など、細かいことを掘り下げたり、実行したりする方法を教えてくれると思うのです。
でも、他人軸の状態では、正直、このような話には興味が湧きません。
術がないというのも理由の一つですが、
- 「大金は欲しい」けれど、実際は
- 「傷つかないよう、自分を守りたい」
という状態にあるので
具体的な方法よりも、Aさんからの
「あなたなら大丈夫。やれる。」
という一言や、
「仲間と頑張ろうと言い合ったり、一緒に集まったり、盛り上がったりすることの方が、染みるのです。
以前もどこかの記事で触れましたが、他人軸の状態では、
周りにわかってもらえたと自分が感じることが「問題の解決(方法)」
です。
実際は、必要な対応が取れず、物事の先延ばしが生じるので、時間の経過と共に問題が大きくなります。
でも、これ以上はどうすることもできないのです。
時間の経過とともに生じる違和感
うまく言っているように感じるのだけれど、実際は何も変わらない現状に、違和感を覚えるようになってくるはずです。
「これだと思ったけれど、これじゃなかった」
そう思って、また別の誰かの「こんな私でもできたのだから、あなたにもできる」を探す。
時間や労力、お金が漏れ「何でうまくいかないんだろう・・」と自分を責めたり、自信を失うパターンにはまってしまったりするケースは、少なくないのです。
他人軸から自分軸への軌道修正術は、このような状態から抜け出す時にも使います。
違和感を無視せずに拾い「うまくいっていないのだ」と自覚することが、抜け出す一歩です。