変化への期待が大きすぎてガッカリする時の対応方法

セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。

気持ちが弱っている時に
「以前はドン底でしたが、今はこんなに変わりました」
「〇分で変わる!」
などの情報を見て「やってみたい」と思うことって、ありませんか。

このような時、注意して頂きたいのは、変化への期待が大きすぎると、がっかりしてしまうかもしれない、ということ。

例えば、セッションを機に、自分がガラリと変わり、いいこと・たのしいことが次々起こってハッピー。

みたいなことは残念ながら、起こらないと思った方が良いです。

このような変化は、例えるなら、いきなり、登ったことのない山の頂上へと連れていかれるようなもの。

あなたは、耐えられるでしょうか。

弱っている状態でガラッと変わろうとすると負担が大きい

例えば「とにかく一気に変われるから」と言われて、気持ちが弱っている中で何の用意もなく、普段着のまま、登ったことのない山頂へと連れていかれたら、どうでしょう。

「ガラッと変わらざるを得ない」のは確か。

でも、どんなに心強い「助っ人」がいたとしても、自分に対応能力が身についていなければ、どうでしょう。

命が危ぶまれるこの状況を楽しむ余裕なんてなく、恐れや不安などネガティブが膨れ上がると思うのです。

そうなると、助っ人に頼り切りになる。

機嫌を損ねられないよう、助っ人の顔色を窺い、言われるがままに動かざるを得なくなる。

自分の非力さを嘆いたり、責めたり。

ここで、仮に「大金」を得られたとしたら、どうでしょう。

ラッキーなことが起きたけれど

ラッキー!

ただ、山で大金を得ても、用途は限られます。

重いので、運ぶのも大変。

周りにお店もなく、腹の足しにもならない。

どうしましょう。

恐らく「助っ人に大金を払って、少しでも快適に過ごそう」としつつ「とにかく早く・無事に下山したい」と思うのではないでしょうか。

お金と着陸できる場所があれば、ヘリをチャーターすることも可能です。

助っ人が法外な値段を提示したとしても、大丈夫。

面倒なことは、助っ人に全部やってもらえばいい。

願いは叶ったけれど

使えるものを全部使って、何とか下山できた時「いつもと変わらない、日常のありがたさ」を覚えるかもしれません。

でも、喉元過ぎたら、ありがたさは当たり前となり、日常への不満が出てくる出てくる・・。

せっかく得た大金も、ヘリと助っ人に全部使ってしまった・・。

あーあ。

自分にとって頼れる自分を育もう

一気に変わるなんて、ないってわかっている。

でも、どうしても、期待しちゃうんだよね。

あーもう、どうしていつもこうなんだろう。

お金も時間もムダだったー。

何か美味しいものを食べたり、欲しいものを買ったりした方が良かった・・。

もし、このような繰り返しをしていらっしゃるのだとしたら。

日々の生活で生じる、不満・不安・悲観といった、いわゆるネガティブな感情・思考・言動などを、ありのまま認めながら、「自分にとって、頼れる自分(メタ認知能力)」を地道に育むことをオススメします。

一朝一夕とはいきませんが、気が付いたら、思ったよりも高い山に登っていて「自分が変わったようには感じないけれど、でも、確かに変わったんだな」と思う日が来るはず、です。