
セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです
この話は前回の続きです。
頑張る私を支えていた高揚感の正体
自己犠牲を積み重ねていた、この頃の私には、妙な高揚感がありました。
夜中過ぎ・明け方まで働きつつ、整体のバイトにも行くという、今思うと、明らかにおかしな状態だったのです。
そんな私を支えていたものは「周囲に認められたと感じることと、満たされたこと」
周りから頼りにされていたことや、残業が増えたことで、収入が〇倍になっていたのです。
ただ、この働き方。
長くは続けられないんですよね。
ある時、何のために東京にいるんだっけ。
もう辞めようと思い、派遣の契約を満了したのでした。
つまらなさの正体
その後、私は、整体の仕事一本に絞りました。
当時、この時期のことを、すごくつまらないと感じていたし、どんよりとした空気の重さを覚えていました。
今だからわかることなのですが、実は「周囲に認められたと感じることと、満たされたこと」による、高揚感も、多幸感も、万能感も、得られなくなっていたので、刺激に飢えていたのです。
燃え尽きた、とでもいいましょうか。
当時、自分に何が起きているのかは、全然わかっていなかったので、時間の経過とともに「楽しかった、前の職場に戻りたい」と思うようになりました。
でも、辞めているのだから、戻る訳にはいきません。
お金の遣い方が荒くなった
そんな私は、お金遣いが荒くなりました。
忙しかった頃「いろいろなことをお金で済ます」癖がつき、それが、抜けなくなっていたのです。
刺激を求めるつもりはないのに、使うことで自分を満たす。
本当に欲しいものならいいのだけれど、
「あれこれやる気がなくて、お金で済ます」
「ちょっと高揚感を求めて」
と言った具合に、ちょろちょろ漏れていきました。
使うと、お金は当然減ります。
収入源が減っているので、それが小さな不安につながっていきます。
なのに金遣いの荒さは変わらないとなると、使う度に罪悪感が湧くし、楽しめないし、不安定にもなってくるんですよね。
自己犠牲あるあるループに、はまっていきました。
再び安定を求めて
刺激に飢え、お金も減り、不安になる時間を経て、数か月後。
上司の店舗異動が決まり、それに伴い、私にも異動の打診があったのを機に、心機一転。
再び事務職に就き、二足のわらじをはくことに決めました。
ひっかりを覚えたのにだましだまし進む
派遣会社のコーディネイターから仕事の紹介があった時、軽い気持ちで受けました。
面接に行った時、小さなひっかかりを覚えます。
でも、事情があったので、引っ込みがつかないな。
そう感じた私は、そのひっかかりが何なのかを考えることなく、だましだまし前へと進み、採用になりました。
まさかのできごと
採用は嬉しいけれど、やっぱりちょっとひっかかる。
そんなことを思っていた、採用2日目。
「楽しかった、前の仕事に戻りたい」と思っていた、その職場の上司にあたる方から「戻ってこないか」という、まさかの電話が来たのです。
何てタイミングが悪いんだろう。
当時はそう思いました。
でも、この絶妙なタイミングの悪さの裏には、自分らしく幸せに生きていくために、また、今の仕事をするために、必要なことが隠れているのです。
次回に続きます。