
クライアントさんから、身近な人との関係において
「周囲と波風を立てたくない。」
「自分が我慢すればいい。丸く収まる。」
という話を伺うことが結構あります。
これは自己犠牲あるあるです。
周囲に自分を認めてもらえなくなると、無意識のうちに感じるのですよね。
私もよくやりました。
関係性にもよるのですが、この選択は、「表向きは何事もなかったフリをして、必要な対応を先延ばす」
後々トラブルに発展する可能性が大です。
なので、このような発言がクライアントさんから出てきた時は、自律タッピングを使って「トラブルを引き起こしそうになる自分に気づいて、未然に防ぎ、必要な対応が取れるよう」取り組みを進めます。
自分が我慢しても丸く収まらないことに気づこう
「自分が我慢すれば丸く収まる」と言いますが、実は、全然収まりません。
自分の内側では、相手に対する、苛立ちや怒り、不満といった「波風」が立ちます。
自己犠牲を積み重ねている場合「考えないようにしよう」とするものの、うまく処理がでません。
そのため、引きずって思い出しては苛立つことを繰り返します。
そのうち、相手に接する時の一挙手一投足に「ほらまたやった。何でそういうこと言うの?信じられない。」と言った具合に、いちいち苛立ちを覚えるようになります。
相手に対するネガティブな思いが自分の中で積み重なるうちに「何事もなかったフリ」では済まなくなります。
「こっちが嫌な思いをしているのに気付け!」と態度に出すように。
でも、大抵、相手は気が付きません。
どこかでしびれを切らして爆発!
勝ち誇ったように
「言ってやった!」
となっちゃうんですよね。
自己犠牲による対処で対人関係が悪化する
このやり方は、時間や労力を費やした結果、ストレスが大きくなり、対人関係を悪化させます。
何のメリットもありません。
波風を立てたくないと思っていたけれど、実際は、自分が波風を立てている。
我慢すれば丸く収まると思ったけれど、実際は、我慢の限界で自分が爆発。
全然、成り立っていませんよね。
ですが、自己犠牲の世界では、成り立っているのです。
実はこれ、「言ってやったことで、相手に自分を認めさせた、勝った!」という話なんですよね。
でも、これが、本当に望んでいた結果、なのでしょうか。
自分に問いかける必要があります。
関係を良好にするために自律タッピングを使う
自律タッピングは、双方の関係をより良いものにするために使います。
どうせ、自分の思いを、表に出すことになるのだから、最初の段階で適切に。
それが出来なければ、なるべく早い段階で。
出来ないと思うなら、一回、その場しのぎの対処をする。
「この選択をやったら、どうなるのか」を経験しながら、できないという思いを掘り下げる。
口やかましくならないようにしつつ、これを実践しようというのが、自律タッピングの取り組みです。