本当に欲しいものがわからないのはなぜ?【4】

セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。

この話は、本当に欲しいものがわからないのはなぜ?【3】の続きです。

後悔や不満、執着などを自らの内に抱いたまま、10カ月間働き続けて、得たものはたくさんあります。

そのうちの一つが
5・二度と、会社員の頃と同じ状況には、戻らない
という思い。

骨身に染みました。

無自覚のうちに、安定を求めては、不満を抱き、フラフラしていた私には、必要なことだったのです。

この思いは、翌年の事故以降、数えきれないほど私を支え、助けてくれました。

本当に欲しいものがよくわからぬまま感覚的に動く自己犠牲の癖

でもですね、骨身に染みたというのに、自己犠牲を良かれと積み重ねていた私は、この後

違和感があるのにやりますと答えた時と同じことを、出来事を変えた状態で繰り返す

のでした。

これが、自己犠牲の癖です。

自分が本当に欲しいものが、よくわからぬまま、

  • 安全を得る
  • 不安定を埋める

ために、感覚的に動いては、うまくいかないと思うことを繰り返します。

今日も引き続き、私の事例を使って、自己犠牲の癖を紹介しましょう。

同じことを繰り返す自己犠牲の癖

「二度と、会社員の頃と同じ状況には、戻らない」と思っていた私の派遣契約満了の理由は「技術向上のため、整体一本にする」でした。

あれ、前も一本にしてなかったっけ?

そうなんです。

以前、整体一本で働いた時には

  • 一日お店に居続けると気が滅入る
  • 暇な時間を持て余した

と思っていました。

勤めていたのは、リラクゼーション系の「お客様が落ち着けるよう、暗めの照明空間」。

そこに一時的にいる分には、リラックスできると思うのです。

以前は、ダブルワークで忙しかったので、あまり気にならなかったのですが、朝から暗い所に長時間居続けると、気が滅入るのです。

勤務は、朝もしくは午後早めの開始。

そうなると、仕事を終えて店を出るのは、明るくても、日が暮れる時間帯。

もしくは、22時過ぎ。

今思うと、不自然な生活スタイルでした。

明るい時に外に出るとすれば、空き時間のチラシ配り。

暗い店から、いきなり明るい外へと出て、チラシを配っていると、ぼんやり不安になるんです。

これでいいのかな、って。

欲しいものがわからないまま感覚的に動く

以前、整体を一本にしていた時は

  1. 忙しければ見なくて済む、いわゆるネガティブな思いを、暇であるが故に、持て余す
  2. 前の派遣先での仕事を終えたのを機に「周囲に認められたと感じることと、満たされたこと」による、高揚感も、多幸感も、万能感も、得られなくなり、刺激に飢え、これらを埋めるためにお金を使う

これらで不安定になっていました。

結局、私は「忙しい土日と夜に集中して技術向上した方がいい」と考え、ダブルワークに戻します。

ダブルワークにすれば、1と2,どちらも解決しますし、お店の暗い照明空間も気にならなくなるはず!

実際は、解決どころか問題が大きくなるだけ、なのですけれどね。

意思が必要な行動に結びつかない

そんな私が再び整体を一本にしようと思ったのは、自信がなかったから。

普段、お店で一緒に働く人達から「厳しめのお店でしてきた修業話」を聞く機会がありました。

その度に、無自覚のうちに、自分と周囲を比較しては、ぼんやりと「このままじゃダメだ」と思っていたのです。

自己犠牲あるあるですね。

頑張る私を支えていたものと、つまらなさの正体 

タイミングの悪さは自分らしく幸せに生きることへの誘い

にも書いた通り、当時の私は、技術向上に向けてコツコツ頑張っているけれど、充実感も、手ごたえも感じられない。

これらを解決するには、「周囲から認められたと感じる上に、満たされる状態」になれば良い訳です。

そこから「厳しい修行をすれば(師匠に認められる自分になれば)自信が持てるはず」という考えに至りました。

個人的には全然気乗りがしないけれど、治療系のお店か、厳しめなお店で修行をしなきゃなあ。

そんなことを考えていたのです。

こうやって私は、

違和感があるのにやりますと答えた時と同様に、気乗りしないのに、厳しい修行をしようとしていたのでした。

次回に続きます。

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