「褒めて育てる」ではなく「ありのまま認めて育てる」

セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。

この話は、褒めて育てたのに子供が不安定になるのはなぜ?の続きです。

なんのために子供をありのまま認めるのか

子供はいずれ、大人の手を離れて、独り立ちします。

その時に、子供が「自他の違いを尊重した上で、自分らしく幸せに生きられるようにすること」が大切。

「自他の違いを尊重する」というやり方は、お互いを守ることにもつながります。

褒められて当然という状態では自分を守れなくなる

仮に、褒められて当然という設定で成長し、タンクが枯渇すると、自分を守れなくなります。

恋愛でも結婚でも職場でも「いいように扱われやすい」のです。

また、無自覚のうちにタンクを満たそうとして、DV、~ハラ、いじめ、マウンティング、比較、足の引っ張り合いなどが生じるので、自分を責めたり、自信がなくなったり、対人関係が辛くなったりしがち。

人によっては、お金の漏れも、大きくなります。

でも、

  • 褒めて動く
  • 褒められないと動けない

という場合。

主体的に思考する方法が身についていないので、この状態から抜け出せないんですよね。

だから小さいうちから「褒められなくても、主体的に思考し、行動できるようになる」ことを目的に、子がメタ認知能力を、少しずつ育めるようになることが必要です。

そのために、親の庇護のもとにあるうちに、会話を通じて、子の思考や感情などを、まずは親がありのまま認める訳です。

やり取りを通じて、子は少しずつ、自分の思考や感情、言動などをありのまま認める方法を身に着けられるのです。

主体的に動けるように育てるメリット

「褒められて動く」というのは、例えるなら、目先に人参をぶら下げて、走り続けるようなもの。

そうではなく、自分がどうしたいのかに沿って、目的地を定めて、そこに向かうのです。

自分がどうしたいのかがわかれば、適切に人の力を借りることもできます。

それを通じて、学びや実りを得たりしながら、自らの能力を育み、人生を謳歌していけます。

トラブルも最小限に食い止められるようになります。

自分の意思を活かし続ける過程で、「周囲から褒められる場面」があるはずです。

その時には「誉め言葉を、ありがたく、そのまま受け取れる」ことでしょう。

いつからでもメタ認知能力は育める

世代によっては、自分が内心どう思っていても、大人の言うことに従う、自己犠牲を良かれと学び、「自分で自分(の思考や感情、言動など)をありのまま認める」ことを身に着ける機会を失っている場合があります。

今さら過去に戻ってやり直しする訳にもいかない。
でも、このまま前に進んでもいいとは思えない。

もし、そういう思いを抱いていらっしゃるのであれば、自律タッピングが、あなたのお役に立てるはずです。

お知らせ