
アイホージュの伊藤みつるです。
アイホージュでは「ネガティブを、別の良い内容へと書き換えよう」というのはしていません。
理由は2つあります。
一つは、私の想像する範囲の良いことが、クライアントさんにとって本当に良いこととは、限らないから。
もう一つは、最終的に、一人ひとりの最善へとつながることを求めているから。
想像する良いことが本当に良いこととは限らない
良さげに思えることが、お試しや落とし穴だった。
一見よろしくないと感じることが、その人の本当に望んでいることへとつながっていった。
ひたすらネガティブを認めて、掘り下げていくと、最終的に
「その人がどうしたいのか」が出てくる。
セッションや自身の取り組みを通じて、このようなことを目の当たりにする機会がよくあります。
他にも、いろいろあります。
ネガティブをありのまま認め続けるメリット
「ひたすら認めても、ドロリとした内容のままで
これが何のためになるのかわからないと思っていたのに、
ある日、落ち着く所に落ち着いたら、
前に進むスイッチも入っていた」
それから、「昔取り組んだ、ドロリとしたものが、
取り組みの積み重ねという、時を経て
「(準備をしてきた)今だからこそ、初めて手を付けられる状態になる」
これら2つは、「悩みに対応して、術や原動力を生み出す」取り組みを続けた後に
「どうしたいのか」に沿って動く頃に出てくる現象です。
一人ひとりの最善を求めて
- ネガティブ、ポジティブ
- 良い、悪い
- 正しい、間違っている
いろいろな判断があります。
アイホージュのタッピングでは、
ネガティブ・ポジティブといった判断を加える以前に、
「(出来事に対する)感情や思考が生じたら、
それが何であれ、まずは自分の中にある、と自分が認めること」
を行っています。
ちなみに、判断を加えるのは「自分がどうしたいのか」を引き出してから。
このやり方だと、
「クライアントさんの動きをありのまま認める」という、一点に注力した伴走を行えば、
例え、時間がずいぶんかかったとしても、最終的にはその方にとっての最善へと行きつきます。
小さな私の頭で考える「良い」に、
クライアントさんを当てはめる必要がありません。(ほっ)
そんな訳で、私にとっては「いわゆるネガティブ」とは、
「磨く必要はあるけれど、その価値がある、原石のようなもの
でもあるのです。