自分は繊細だと思っていた過去の話【2】

自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。

この話は、前回の続きです。

自分は繊細だと思っていた過去の話【1】

周りがどう思うのかに沿って動くとは、具体的にどういうこと?

私の意識は常に外を向いていて、他人軸の「周りがどう思うのか」に沿って動いていました。

「周りがどう思うのか」とはどういうことか、詳しく書くと、

自分を守るために
常に周りから同意を得ようとしたり、波風を立てないようにしたりしながら
その場その場で、自分が考えた「周りがどう思うのか」に、自分を合わせる。

これだと自分(と周囲)を振り回してしまうのですが、他人軸だと「周りに自分が振り回される感じがする」んですよね。

他人軸の繊細さはなぜ生じるのか

「相手がこんな反応をするはず」という前提のもと、「周りがどう思うのか」を考え、その場に合わせて行動していくうちに

「自分が思い感じ考えること」=「相手が思い感じ考えること」
という状態になりました。

そのため

  • 自分が何も言わなくても、相手はわかって当然・思い通りの反応をして当然
  • 察して動くのが当然

と感じていたのです。

でも、実際は、皆、思い感じ考えることが違いますよね。

そんな訳で、「相手の反応が、自分の思い描いた通りじゃない」ことなんて、多々あるのです。

ところが、他人軸の場合は

  • 相手の反応が、自分の思い描いた通りじゃないと、周りから否定されたように感じて、傷つく
  • 仮に、誰かを励まして、相手が落ち込んだままだと、自分が非力のように感じて落ち込んでしまう

のですよね。

傷ついたり、落ち込まないようにするためには、今の言葉で言うなら、いつでもどんな時でも、周りから「いいね!」を集めて、これでいいんだと安心することが必要です。

常に相手から「いいね」をもらわないと、傷ついてしまうからです。

必然的に「相手の言動」に振り回されますし、繊細にならざるを得なくなるのですよね。

これは、仕方のないこと、です。

ただ、このやり方では、年を重ねるごとに生き辛さが増します。

ロスの連動も伴うので、どこかで軌道修正が必要です。

無自覚の動きを言語化して意識化する

当時は、無自覚に動いていたこともあって、自分が「いいね!」を集めることに必死だったなんて、思いもしませんでした。

タッピングは、他人軸の無自覚の動きを言語化して、意識化する作業でもあります。

意識化によって、同じ出来事であっても、

  • 視点が外側にある状態では、「周りのこと」を常に考えて動いているつもり
  • 視点を内側に向けると、相手が思い通りに動くことを求めて、相手も自分も振り回している

と言った感じに、全然違って映ります。

ただし、他人軸の状態のまま、いきなり視点だけ内側に変えたとしても、見える景色は、これまでと同じ。
何も変わりません。

いきなり一人で、どうのこうのできる訳ではないので、私・伊藤が一時的に「案内・伴走者」としての役割を担っています。

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