自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
このブログの記事に「EFT、EFTタッピング」「自律タッピング」と記載しているものが結構あります。
自分軸教習所の「他人軸から自分軸への軌道修正術」は、当初はEFTタッピング(感情開放テクニック)と呼んでいました。
名称を変えた理由は、以前の自分を含む、アイホージュにおいでになるクライアントさん達が
EFTでネガティブな感情が消えたり、嫌なことを思い出さなくなったりしたからといって、変化するために必要な行動を起こせる状態にはなかったから。
その分のアプローチも伴走も必要だったのです。
ネガティブをありのまま認めることが自分を変えることへと結びつく
プロフィールで少し触れていますが、私自身は、EFTの手法を使ってネガティブをありのまま認めたら良いことはわかっていました。
でも、ネガティブをありのまま認めることを、どうやって自分や現状を変えることに結び付けたら良いのかは、わかっていませんでした。
アイホージュの立ち上げの際に、行き詰まりを覚えた時、何の役に立つのかわからないままEFTを使い始めています。
これが、新しい行動に伴う不安や恐怖など、ブレーキとなっているものにアプローチすることへと結びついたのです。
自分軸で前に進むために必要な術を身に着けていなかった頃のこと
普段、ブログでは、自己犠牲を積み重ねた他人軸の状態では、
自分軸の「自分がどうしたいのか」に沿って前へと進むために必要な術を身につける機会を失ったまま大人になっている
と書いています。
私自身はこの術を、約2年に渡る交通事故の後始末と助っ人とのやり取りを通じて、身に着けつけました。
そして、全ての後始末を終えた日の朝、数えきれないほど自らが潰してきた「アイホージュを立ち上げたい」という思いを拾いました。
ピンチがチャンスになる
今日、2009年に行った、Nさんのセッション事例を1つ、アメブロから移動しました。
この記事の中に、視点や思考が変わらないまま行動だけを変えようとすると、ブレーキがかかることが多いです、と書いてあります。
私自身もそうでした。
過去に物事がうまくいかないと思っていた頃の私は、何かのセッションやセラピーなど受けるだけで劇的に物事が変わることを期待していました。
でも受けるだけで変わることなんてなかったので、よく失望していたし、その後「行動に移さないと!」と言われると騙されたような気になっていたものです。
このような他人軸の思考状態にあったので、事故の後始末を自分でやると決めたにも拘らず、心の内では、私が動かなくても、助っ人が私の思いを察して、良い結果を差し出してくれることを期待していたのです。
そのことを助っ人に一喝されたのを機に「これまでのやり方ではだめなんだ」と思い、言われたことは全てやると決めました。
ブレーキがかかる中で無理やり動き、新しい結果を得るようになりました。
でも、視点も、思考状態も、他人軸のまま、行動だけを変える心理的なストレス・負担は、本当に大きかったです。
後始末を全て終えて、アイホージュを立ち上げたいという思いを拾った後に
「・・ということは、またあの心理的なストレスを抱えたまま、新しい行動をしていくのか」
ブルーな気持ちになりました。
術を身に着けたからって、他人軸の癖は簡単には変わりません。
また、術は日々の取り組みで、少しずつバージョンアップさせる必要があります。
アイホージュを立ち上げる時は、物事一つ決めるのでさえブレーキがかかる状態でした。
でも当時、金銭的な余裕がなかった私は、手持ちのものを使って何とかするしかありません。
切羽詰まった状態に陥ったことが、結果的に「新しい行動に伴う、不安や恐怖など、ブレーキとなっているものに、EFTを使ってアプローチする」に結びついたのでした。
ピンチがチャンスになった訳です。
やりたいことがわからないのであれば、まずは悩みに対応した方がいい理由
後に私は、
- 自己犠牲を積み重ねて術がない
- 自分がどうしたいのかわからない
- どうしたらいいのかわからない。
と言う他人軸が大きく育っている場合は、いきなり「やりたいことを見つけたり、やったりする訳にはいかないのだ」ということに気づきます。
自己犠牲による対処を積み重ねによって広がった自分の悩みに伴うネガティブな感情を、ありのまま認め、情報を掘り下げ、行動を変え、新しい結果を得て、自身や術を少しずつ身に着ける。
この積み重ねによって初めて、私の事例で言うなら「アイホージュを立ち上げたい」のように、押し込めていた「自分がどうしたいのか」を拾う時期が巡ってくる。
これを拾えるのは、自分だけなんです。
ここ数日、やりたいことを100個書くのが苦行なのであれば、まずは「苛立ち・不満」を書くことをオススメします、と書いてきました。
それには、こういった理由があるから、なのです。
自分に合った方法を選ぶ重要性
EFTタッピングに興味をお持ちなのであれば、提供者の出している情報やサービスが、あなたの状態にあっているのか、必要なものなのかをチェックすることをオススメします。
なぜなら、提供者が「思考と行動が結びつく」場合は、ネガティブな感情をなくせば動けるはず。
このやり方が合う方は、自分軸教習所のサービスは不要です。
反対に、他人軸が大きく育ち「思考と行動が結びつかない」「情報が自分や現状を変えることに結びつかない」場合は、ネガティブな感情をなくすだけでは足りません。
ポジティブな内容を入れても、一時的な高揚のち「具体的に何をしたらいいのかわからない」状態に陥ります。
これは「行先がわからないまま迷子になり、3キロ先の道案内される」ようなもの。
セミナージプシーになったり、自己否定を強めたりする原因にもなるのです。
この区別をつける必要があると判断したことも、名称を変える理由の一つです。
長くなったので、今日はここで終わります。