
自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
前回の記事で、
出来事だけを見たら「転勤に伴う引っ越し」に過ぎないのですが、クライアントさんにとっては、
- 配偶者が単身赴任で、クライアントさんと小学生のお子さんが地元に残る
- 家族三人で赴任地に引っ越す
どちらを選ぶのかによって、人生そのものが大きく変わってしまうと書きました。
今回は、これらの選択は、どう違うのか。
彼女にどんな影響が及ぶのかについて、詳しく触れます。
2つの選択に含まれる意味
2・三人で赴任地へ行く意味
クライアントさんにとって、
2・家族三人で赴任地に引っ越す
は「自分の家族と三人で仲良く、幸せに暮らす」
彼女にとって、この選択は、本当に欲しいものを、自分に与えるという意味が含まれています。
これは、自分軸の自分が欲しいものを選ぶ、でもあります。
1・クライアントさんが地元に残る意味
1・配偶者が単身赴任で、クライアントさんと小学生のお子さんが地元に残る
は「本当に欲しいものを、自分に与えないようにする」
こちらは、他人軸の自分の欲求を満たすことを選ぶ、です。
フルタイム労働とワンオペ子育てが待っている
地元に残った場合、彼女は、フルタイムで働きながらワンオペで子育てをすることになります。
そうなると、時間・労力、肉体・精神的に厳しいんですよね。
勤務先の待遇は良いとは言い難く、過去には転職活動をしていたことも。
同じ職場で働き続けることは考えられないし、何なら辞めたいと思っているのに、今後もフルタイムで働き続ける意味って何だろうね。
配偶者に及ぶ影響
クライアントさんと配偶者、お子さんの関係は良好。
配偶者は、数週間レベルの出張に行くことがある方なのですが、「家族と離れる寂しさでお金を使う」タイプ。
一緒に居る時は、そうでもないのです。
出費がかさむ
引っ越し先は、飛行機での移動する遠方。
頻繁に行き来できる場所ではありません。
移動のためのお金もかかるし、配偶者に会うこともままならない。
それに、世帯が二つになるので、その分、お金が出る。
彼女は堅実なタイプですが、それでもこれだと、漏れ漏れになるよね。
母親の無自覚の支配から逃れる
実は、2・家族三人で引っ越し という選択には「母親の無自覚の支配から逃れる」という意味もあるのです。
クライアントさんのご両親は健在。
お二人とも働き者で、堅実に暮らしていらっしゃいます。
彼女は、思考・感情・言動の上で、支配から逃れる取り組みをずっと続けてきていました。
引っ越しをする場合は、物理的に両親から離れることで支配から逃れるという、メリットがあり、これにより一段ハードルが上がります。
支配する・される関係
母親は悪気はなく、彼女のためと心から思っているのですが、実際は世間体を守るために、その場の思い付きで発言をしては彼女を困惑させたり、振り回したりしていました。
どうしても許し難いと感じる発言に、彼女が大きく傷つき、苦しんでいたこともあります。
でも、ご両親の成長過程や時代背景を考えると「世間体」を守り、他人軸で生きることを良かれとしているのは、仕方がないことなのかもしれません。
無自覚の癖
EFTタッピングを使い続け、軌道修正の取り組みを積み重ねた現在では、伝わるように言葉を選んで意見を話す彼女ですが、
幼い頃からの癖で「責められる」と感じる時に「一切、文句をつけられないようにする」という、無自覚・自覚があるに関わらず「承認を求める行動」に出るのはごく自然なこと、なのです。
日々忙しいはずの彼女は、ほぼ毎週末
「孫に会いたいだろうから。」
と主にお子さんと二人で、実家の両親を訪ねていたのでした。
(ご両親は孫を可愛がっているので、連れて行くと文句言われない、と感じるんですよね)
配偶者は快く送り出してくれるのですが「嫌だ嫌だ言うなら、なんでいくの?」と聞かれたこともあったそうです。
本当に欲しいものを選ぶ
配偶者が単身赴任で、彼女とお子さんが地元に残る、となると、実家との関係がより強くなる。
頭ではわかっていても、承認を求める行動に出る頻度が上がる。
そうなると、彼女は、本当に欲しいものを得たのに、それを自分から取り上げることになる。
以前のうまくいかない状態に留まることになる。
だから、本当に欲しいものを選ぶなら2、だったのです。
人生やり直しができる・・けれど
1を選択した後に、2を選び直すこともできます。
ただ、1の選択では、やっぱり苦しい、きつい、無理と思って、そこから
2・配偶者と一緒に赴任先で家族三人で暮らす
を選ぶとなると、すぐに移動という訳にはいかないはず。
ムダな労力・時間・お金などを費やすことにもなる訳です。
このような背景があり、クライアントさんは「家族三人で、楽しく幸せに暮らすために一緒に引っ越しをする」と決めた」のでした。
どうするかを決めたので、次は準備に入ります。
次回に続きます。