自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
この話は、前回からの続きです。
彼女が引っ越しする迄の間に、講座を通じて、必要な準備をすることにしました。
準備をするにあたり、まずは、彼女がどのような「つまづきの癖」を持っていたのかを、順を追って説明をします。
今日は、彼女が、幼い頃にご自身の内側で形成した「自分軸の欲求の扱い方」がどのようなものだったのかをご紹介しましょう。
欲しいものを得るという段階で起きたこと
自己犠牲による対処の積み重ねで広がった、悩みや問題に対応をしながら、
- 自らを理解する
- 自分がどうしたいのかに沿って行動する
取り組みを積み重ねる中で、必要な術を身に着けてきたクライアントさん。
「欲しいものを得る」段階へと到達した頃、「本当に欲しいものを自分に与えず、取り上げている」というご自身の無自覚の癖(意志・欲の扱い方)に気づきます。
本当に欲しいものを取り上げるってどういうこと?
彼女は、EFTタッピングの手法を使って軌道修正する過程で、幼い頃の
「Aを選んでも、Bを選んでも、周囲に振り回される形でダメになった」
経験を思い出しました。
自分が楽しみに選んだものが、周りによってダメになる。
幼い彼女がどれほど傷ついたのか、胸が痛くなる内容でした。
このことから彼女は、
「結局私は、どっちになってもだめなんだ、考えてもムダだ」
そう思うことで、自分が傷つかないよう、思考停止。
幼いが故に、自分が選んでもダメになるなら、そももそも考えなければ傷つかなくて済む、という考えに至った訳です。
幼いが故に何とかなっているだけ
ただ、傷つかないよう、自分を守るために
「自分が本当に欲しいものを自分に与えないようにする」
というやり方(意志・欲の扱い方)をしてしまうと、問題が起こります。
何とかなるのは幼いうちであり、成長するにつれて、自らを傷つけることになるのです。
(実際は幼い頃も、何ともなっていないのだけれど)
自分を大切にしないと周りからも大切にされない
自分を傷つけるとはどういうことでしょう。
自分がどうしたいのかを自分から引き出せなければ、周りにどうしたいのか意思を伝えることができなくなります。
そうなると「自分の意思を周りから尊重されない」のです。
そのため、彼女のこのやり方では
- 自分(の意志・欲求)を大切にできない
- 周りからも、大事に扱われなくなる
ということが起こるのです。
実際に、彼女は「いつも周りからぞんざいな扱いを受けるのが当然だ」という無自覚の根強い思いを抱いていました。
それと同時に
- 自信
- 居場所
- 存在価値
- 肯定感
などのロスが彼女の内側で連動するので、傷ついてもいたのでした。
自分を守るために新しい方法を身に着ける
このやり方(欲求の扱い方)のままでは、彼女の人生はハードモードまっしぐら。
だから、成長する過程で彼女は、自分を守るために、より良い人生にするために、新たな欲求の扱い方を身につけることになったのです。
次回に続きます。