
自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
この話は前回からの続きです。
完璧な自分になりたいという思いを掘り下げる
EFTタッピングの手法を使って、他人軸から自分軸への軌道修正を積み重ねるうちに、クライアントさんの中から「常に完璧な自分にならなければいけない」という思いが出てきました。
しかも、120-200%完璧な自分になることを、目指していらっしゃいました。
ちなみに、クライアントさんにとっての完璧とは
いつでもどんな時でも、周囲の人たちから絶対に文句を言われない(と自分が感じる)こと。
言い換えると「常に周囲から承認を得られたと、彼女が感じること」を求めていらしたのです。
他人軸の状態では
承認を得る=悩みが解決する=人生の目的
と感じるため、
120-200%レベルで人に従ったり、合わせたりすれば、必ず周囲からの承認を得られて、自分は間違っていない・大丈夫だと安心できると捉えるのです。
別な言い方をするなら、あれこれ言われないよう、周囲との波風を立てずに穏便に済ませる努力をなさっている、でしょうか。
完璧を目指すと自分をないがしろにすることになるとはどういうことか
昨日のブログで触れていますが
- 考えてもムダだと思って自己犠牲(自分軸)
- 自分の意思を犠牲にした状態で、周囲に合わせる(他人軸)
はセットなので、彼女が120-200%完璧になろうとすればするほど「自分で自分を蔑ろにする力が強まる」のです。
自分をないがしろにすると周りから大切に扱われなくなる
120-200%従う・合わせて、周囲に配慮するというやり方では、表面上は、穏便に済ませたつもりでも、肝心のクライアントさんの内側が大荒れになるのです。
なぜなら、クライアントさんが意思を周りに伝えていないから。
必然的に、周りからクライアントさんの意思を尊重されなくなる可能性が高くなるのです。
彼女は周囲に配慮して、120-200%従う・合わせているのに、周囲は彼女に全く配慮ナシ、となるとどうでしょう。
周囲からないがしろにされる(承認を得られない)と感じるクライアントさんの内側は大荒れになって当然ですですよね。
頑張りが現状を変えることへと結びつかなくなる
でも、クライアントさんの内側が大荒れになっても
- 考えてもムダと思って自己犠牲(自分軸)
- 自らの意思に沿って、必要な対応の取り方がわからない
- 自分の意思を犠牲にした状態で、周囲に合わせる(他人軸)
という状態です。
- 苛立ったり、強い怒りや不満が湧いたり、モヤっとしたりする」
- 第三者に話して、すっきりしたつもりになる
- 我慢の限界で、抑え込んできた怒りや不満を周囲にぶちまける
いずれかの対処で周囲からの承認を求め、出口がないまま悩み続けることになる訳です。
3つの対処はどれも、本当に必要なことができていません。
言い方を変えると、ご自身の力をうまく扱えないので、頑張りが現状を変えることへと結びつかないのです。
完璧を目指して自らを蔑ろにすると自分を守れなくなる
必要な対応が取れず、その場をやり過ごすと、物事を先延ばしをすることになります。
そうすると、穏便に済ませたはずのことが後になって表面化してきます。
時間の経過とともに、大ごと・面倒ごとと化すことも少なくありません。
極端な例ですが、「嫌だと思ったけれど相手の頼み事を断れずに、OKを出した」という話があります。
これは、大したことがないと感じるかもしれません。
でも、借金の連帯保証人になったとか、犯罪級の話に巻き込まれたとかだとどうでしょう。
人生が大きく狂わないとも限りません。
その段階で、「そんなつもりじゃなかった、本当はしたくなかった」と訴えたところで、どうにもならないのです。
完璧を目指して、自分をないがしろにしてしまうと、自分(や周囲)を守れなくもなるのです。
軌道修正を積み重ねて完璧な自分に対応しながら自分を大切にする
現在のクライアントさんは、ご自身の「120-200%完璧な自分」の癖に対応が取れる状態です。
時折、無自覚のうちに、この癖で対処しようとすることもあります。
主に、物事のハードルが上がったですね。
この場合は、うまくいかないとか、モヤモヤとか、いわゆるネガティブを拾い、ありのまま認めて言語化し、掘り下げて情報化すれば、「あ、120-200%で、対処してたわ!」と気づけるのです。
そこで軌道修正をし、ご自身の意思に沿って必要な行動を取れるようになっていらっしゃいます。
近々、それがわかるクライアントさんのエピソードを紹介したいと思っています。