他人軸とは?

他人軸とは?

他人軸とは

他人軸とは周りにどう思われるかに沿って「自分はどうしたいのか」意思を抑圧する在り方・生き方のこと。


無意識のうちに周りの顔色や言動を窺いながら、褒められたい・喜ばれたい・周囲の期待に応えたい・一目置かれたい・怒られたくない・わかってもらいたいなど、自分を認められたと感じることを求めます。


なぜなら、幼い頃の経験から、周りから認められることによって、安心や自信、肯定感、居場所、欲しいヒト・モノ・コトなどを得られると感じる状態にあるからです。

他人軸の自分の認め方

周りから認めてもらえたと感じるために、自分の思い描く反応を相手から引き出す努力をします。

例えば「迷惑をかけたくない」「波風を立てなくない」「良く思われたい」「嫌われたくない」などの認められたいという意思に沿って動きます。

「相手はこう思っているはず」という前提のもと、表向きは周りに同調、自分の意思を抑圧。

相手の反応に、認められた・認められないを自分で判断しながら、一喜一憂します。

周りから認めてもらえないと感じる時、自信や居場所、存在価値などを失います。

そのため、常に、周りから認められる完璧な自分であろうどします。

でもこれは、自らの内にある本来の感情や意思などを自分が強く抑圧・批判・否定することを意味するのです。

他人軸が疲れる理由は葛藤と抑圧

小さい内は、周りから認められると嬉しいもの。


でも、成長するにつれ、他人軸で意志を扱うことに対し、葛藤が生じます。


自分を抑圧すると、周りからは認められる。


抑圧した自分を表に出すと、周りから認められない。


どちらかを選ぶと、どちらかが成り立たない。


そう感じ、答えが出ないまま堂々巡りや苦悩をしがち。


時に我慢の限界が来て、抑圧したものを周りに爆発させることもあります。

つい自分と周りを比較してしまう他人軸

常に周りから認められたと感じることを求めるため、半ば無自覚のうちに、人間関係を「自分が上か下か」で判断します。

これが比較となり、DV、~ハラ、イジメ、マウント、無視、見下し、足の引っ張り合い、嫉妬、執着、自虐、抑圧、老害などのトラブルにつながります。

でも、周囲に認められたと感じることが続いて安定が得ると、今度は平穏な状態に物足りなくなり、抑圧した自分を開放したくなります。


人を試して自覚なく周囲と波風を立てたり、隠れて何かをやって背徳感や罪悪感を覚えたりしながら、自覚がないまま「表向きは周囲に認められる自分」を貫きます。

やめたくても他人軸をやめられない理由がある

他人軸をやめられない理由は二つ。

一つは、他人軸で自分と周囲を守れる、物事がうまくいくと感じること。

もう一つは、自分軸が身についていないこと。

幼い頃、何らかの理由によって、安心して自分軸を身に着けられる状況ではなかったのだと思います。


「自分はどうしたいのか」意思を抑圧した場合。

当然ですが、自分の内側をあると認めて、尊重することはできません。

相手が思い通りの反応をすることで、自分を認められたと感じるため、表向きは自分と周囲の違いを尊重できたとしても、気持ちがついてきません。


この他人軸をやめられない状態が、必要な対応の先延ばしによる、さまざまな悩みの種を生み出します。

さまざまな悩みの原因となる他人軸

意思を扱うとは、自分の感情や思考、言動などを扱うことであり、経験を積むことでもあります。

時間、労力、お金などを費やして学び・スキルなどを得て、それを活かして、自分や周りの人を守りつつ物事を実現します。

実践を通じて、自信・存在価値・居場所・存在価値・対価などを得たり、能力や魅力、行動力、人間関係などを育んだりします。

自分の意思を扱う際には、これらの「事柄」が全てつながって動きます。

他人軸で周りから認められるよう振舞った場合、自分軸で、必要な対応が取れないので、必然的に物事の先延ばしが生じます。

先延ばしによって、これらの事柄が全てつながった状態で、悩みの種と化すのです。


一回、一回は、大したことがないと感じる他人軸は、日々の積み重ね。


悩みの種は時間の経過と共に、複雑に絡み合いながら育ち、気づいた時には大きくなっています。

でも、意思の扱い方が他人軸のままでは、この状態に対応が取れないのです。

自分がどうしたいのかが大切と言うけれど

自分を現状を変えたいと思う時。

「自分がどうしたいのかが大切だよ」「答えは自分の中にある」と言われたり、聞いたりしたことがあるでしょうか。

確かにそうなのです。

でも、他人軸の場合、長い間、自らの内を抑圧してきています。

そのため、答えの引き出し方も、具体的な行動の仕方もわからないのです。

なので抑圧してきた自分をそのまま表に出すことを自分軸と捉えます。

でも、周りから認められない、ワガママ、自分勝手などと感じて、抵抗や恐れが生じます。

なので、周りから認めてもらえると感じて安心する、慣れた、表向きは周りに同調する方法で何とかしようとするのが自然な流れ。

結局、身動きが取れなくなってしまうという状態で、あなたは困っていらっしゃるのではないでしょうか。

他人軸を積み重ねた所から始める自分軸の作り方

たくさんの悩みがあるのに「どこから手をつけていいのかわからない。

自分がどうしたいのかもわからない


ネガティブと呼ばれる感情が渦巻く状態こそが、EFTタッピングと呼ぶ手法を使った、自分との対話の始まりです。


他人軸と自分軸では、意思の扱い方も、人生の目的も違います。

そのため、自分軸教習所は、他人軸で形成した一つの悩みを題材に「自らの意思を尊重する」「自分と他者の違いを尊重する」という二つの基本を押さえた上で、自分らしく生きるために必要な自分軸を構築する取り組みを行っています。