この記事では、一般的なEFTタッピングと、自分軸教習所のEFTタッピングの違いについて説明します。
自分軸教習所が、EFTタッピングを使った自分との対話を通じて、悩みの解消や望みの実現を図りながら、自分らしく生きるために必要な自分軸を構築するためのセッションや講習を行う理由と経緯にも触れます。
EFTタッピングとは何か?
EFTタッピングとは、Emotional Freedom Techniquesの略。
日本では、感情開放テクニック、イーエフティなどと呼ばれています。
アメリカのエンジニア、ゲアリーグレイグ氏が考案した、心理的なストレスや不安などを軽減するテクニックです。
ネガティブな感情をありのまま認めることで気持ちを落ち着かせ、問題を見つめることができるようになるツールです。
過去の記憶に付着しているネガティブな感情を見つけ、問題の原因を知り、望みに向かう道を作ります。
特定の思考から辛い感情を分離したり、過去や現在、未来に対して生じる否定的な感情に、アプローチすることができます。
特別な道具は不要で、やり方やコツを覚えたら、自分でできるようになります。
EFTタッピングのやり方

EFTタッピングの効果
EFTタッピングは、以下のような効果が期待されます。
- ストレスの緩和
- ネガティブな感情の軽減
- 緊張を和らげ、リラックスした状態が得られる
- 抑圧してきた感情を表面化させ解放する
- 集中力の向上
- リラックスによる睡眠の改善
自分軸教習所のEFTタッピングは日本人向けの内容
自分軸教習所のEFTタッピングは、日本人向けの内容です。
表向きは周囲に合わせて、自らの意思を抑圧する「日本人特有の癖:他人軸」に根本対応をしながら、自分らしく生きるための自分軸を構築します!
リラックスやネガティブの軽減は大切。
でもですね。
自らの意思を抑圧してきた日本人の場合、感情開放だけでは絶対的に足りないのです。
一時的にラクになっても、必要な対応が取れなければ、ヒト・モノ・コトを変えて同じことを繰り返します。
そうなると、自覚なきまま、自分を非力にしたり、傷つけたり、対人トラブルに悩み続けたりすることになります。
このようなことをするために、あなたの人生や時間がある訳ではないのです。
自分らしく生きる方へとシフトするためにも、根本的な対応が必要なのです。
私・伊藤は、自身のEFTタッピングの取り組みと、セッションや講座の提供を通じて、このことに気づきました。
述べ1,300名様にセッションを提供しながら作り上げたEFTタッピング
このEFTタッピングの始まりは、2009年。
20代~70代の女性と紹介の男性、延べ1,300名様に、自分の感情や思考を自分でありのまま認めるという一つの方法を使って、二つの基本を押さえるEFTタッピングを提供してきました。
自分軸教習所のEFTタッピングは、自身の取り組みと実際のセッション現場で生じた
- クライアントさんの悩みや疑問、訴え
- EFTタッピングの取り組み
- 変化の体験
などを、提供者である私・伊藤が、言語化したものをつなげて知識化、体系化したものです。
当初から、クライアントさん達には「ネガティブ・ポジティブに関わらず、思っていることをそのままお話下さい」とお伝えしていました。
皆さまが教えて下さったことが、他人軸から自分軸へ軌道修正する方法を明らかにする、取っ掛かりとなっています。
ありがとうございます!
解消しない数々の悩みが生じる理由をEFTタッピングで探る
2009年に、一人のクライアントさんから、このような訴えがありました。
プライベート、仕事、親子や同僚、恋愛のパートナーといった人間関係、結婚、お金など、たくさん悩みがある。どれかを解決しようとすると、別の何かが絡んできて、結局何もできない。
この状態が意味することは
他人軸の積み重ねによって、悩みの種が絡み合いながら育ち、大きく広がっているのに、自分軸で対応するために必要な、二つの基本が身についていない
なのですが、当時はまだ何もわかっていません。
お話を伺っていた私は、2年前、クライアントさんと同じ状況に陥っていたことを思い出していました。

いつか、この状況から抜け出せたら。
何が起きていたのか、どうやって抜け出したのかを事細かに明らかにしたい。
2年前にそう思った理由を知るのは、ここから7年後なのですが、このような背景があったため

なぜ、クライアントさんに、このようなことが起きているのか。
原因は何だろう。
原因が分かれば、根本から手が打てるはず。
どこまでも、自分をありのまま認めていけば、それがわかるのではないか?
アイホージュの立ち上げの際に生じた強い抵抗を、ありのまま認めることで前に進み、効果を実感していた私は、できるんじゃないかと思っていたのです。
EFTタッピングで感情開放をするだけでは足りない
同じく2009年のある日。
別のクライアントさんのセッションを通じて
- 感情開放だけでは足りないと実感する
- 意思の扱い方を他人軸から自分軸へ変える時は、強い抵抗が生じる
- 自分軸で、必要な対応を取って、これまでとは違う結果を得る
機会が巡ってきます。
クライアントさんの訴え
セッションが終わりに近づいた頃、クライアントさんがこのようなことをお話くださいました。

今の状況は、過去に原因があるのもわかった。
ネガティブを認めたらスッキリするのもわかった。
でも、今、抱えている問題は何も解決していない。
解決しない限り、私はまた同じ所をぐるぐる回ってしまう。
どうしたらいいんだろう。
薄々感じてはいたけれど、感情開放だけでは足りないのです。
でも、何をしたら良いんだろう・・。
苦し紛れに、クライアントさんの問題と感じていることを一通り伺うことにしました。

あ!!!
クライアントさんのどうしたいのかと実際の行動が違う!
思考と言動のミスマッチが生じていたのです。
これも自身のEFTタッピングで経験済みだったので、あれか!と思っていました。
嬉々としてその旨を伝えた所、クライアントさんからは

私、ちゃんとやっています!
最初は、私の説明が悪いのだと思いました。
でも、言葉をいくら変えても、結果は同じ。
ご本人の自覚が「ちゃんとやっている」なのであれば、言動を変えることはできません。
ですが、言動を変えられなければ、欲しい結果も得られません。
クライアントさんの仰る通り「同じところをぐるぐる回ってしまう」のです。
ここで説得は諦め、EFTを使うことにしました。
一セットが終わった後、クライアントさんが笑いながら

あ、私、やっていないですね!
自らお気づきになることで、一歩前進。
でも、これだけでは済みませんでした。
なぜなら
抵抗とは下記のようなもの
- 具体的に何をすればいいのかわからない
- そんなことやりたくない
- そんなことをやるなんて負けたような気がする
- やったって何も変わらない
- 怖い
- そんなことをしたら嫌われる
- 誰も話を聞いてくれない
このような抵抗が生じる度に、EFTをし、セッションは終了。
普段の生活にお戻りになったクライアントさんは、変化のタイミングをご自分でつかみます。
頭と心が納得した状態で、必要な対応を取り、問題の解決と望みの実現をしたのでした。
次のセッションでも同じことが起こる
この翌日、別のクライアントさんとのセッションで、悩みの題材は違うのに、同じことが起こりました。
前日同様、一つ一つ抵抗を認めながら前へと進み、必要な行動をし、素晴らしい展開が生じたのです。
この時の内容は、セッション事例で紹介しています。
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これら二つのセッションを機に、私は本格的に筆記録を取るようになり、現行の提供内容に近づいていきます。
2013年まで、一回当たりのセッションは6時間。
一つ進む度に抵抗が生じる。
EFTをして、一歩進む。
これは、その後のクライアントさん達も同じでした。
何が起きているのか、うまく言葉に表せないもどかしさをいつも感じていました。
人は何を中心に動くのか
変化の体験が先行し、部分的なことが次、次と明らかになる中、ある疑問が生じました。
人は何を中心に動いているのだろう
「原因と根本的な対応方法」を求めていた私は、中心がわかれば、そこを押さえた取り組みをすれば良いのでは?と考えたのです。
人は抱いた疑問「知りたい(という意思・欲)」を、自覚なきまま探します。
そんなことをまだ知らない私は、ある日のセッションで唐突に気づきました。

そうか!
人って、~したいという欲(意思)を中心に動いているのか!
そうだよね、自分がどうしたいのかが大事っていうもんね。
なぜEFTは感情開放から始まるのか
なぜEFTタッピングは、感情開放から始まるのか。
私がEFTタッピングを習った頃、それを答えられる人はいませんでした。
でも、自分で使い続けるうちに、わかりました。
普段は意識しませんが、ヒト・モノ・コトに接する時、感覚や感情を拾う所から始まります。
EFTタッピングでは、ネガティブな感情をありのまま認めます。
これを細やかに掘り下げていくと「自分がどうしたいのか」を引き出せます。
そこから
という取り組みに結びついていたのでした。
皆の訴えが同じに聞こえるのはなぜ?
セッション数が増えるうちに、新たな疑問が湧いてきました。
皆の訴えが同じに聞こえると感じるようになったのです。
年齢も、成長過程も、悩みの題材も、全員違う。
なのに、皆の訴えが同じに聞こえるのはなぜ?
そう思っていた、2012年のある日。
60代の継続セッションのクライアントさんからお話を伺っている時に、謎が解けたのです。
その時、クライアントさんは、若い頃から現在に至る迄の間に生じた、嫌な出来事を6-7個を仰っていました。
私はその内容を、手書きしながら、出来事の共通点を探っていました。
時代、登場人物など、出来事自体に、共通点はありません。
でもですね。

わ、わ、クライアントさんの躓きが生じる動きが全部一緒だ!
そうです。
のです。
アイホージュを立ち上げの際に、強い抵抗が生じ、EFTを愛用してきた私は、当初から、「EFTは一人で出来る方が良い」と思っていました。
この時の発見から、EFTタッピング(他人軸から自分軸への起動修正)はパターン化できる!と感じて、目の前が明るくなりました。
でも、目の前が明るくなった理由は、これだけじゃないんです。
基本がわかって生きるのがラクになる
人の動きは、複雑だと言います。
言葉の装飾によって、人の動きは複雑に映る。
ヒト・モノ・コトそのものを何とかしようとすると、トラブルを起こしたり、身動きが取れなくなったりする。
でも、装飾を取っ払って、土台を見ると、ヒト・モノ・コトを変えて、自分の意思(欲)を自分で扱っている」
人生とは、生きるとは、自分の意思を自分で扱い続けることの連続・積み重ね。

人間って思っている以上に、機械的な動きをしている!
そう気づいて、私はすごく安堵したのです。
現状を変えるためには、あれもこれも何もかもやらなければいけない。
そんな気がしていたけれど、基本を押さえたら、目の前のことを一つ一つ対応していけばいいのであり、気持ちラクに生きられる!と思ったのです。
EFTタッピングで中・長期的な変化を追いかける
2013年の春、推拿のお客様からの打ち明け話を機に、2020年まで継続セッションに絞りました。
最初はそんなつもりは全くありませんでした。
これまでずっと、私はありのまま認めることで生じる、納得の感覚を求めて、前に進んできました。
EFTタッピングは楽しい!
イケイケな感じで拡大路線に向かっていたのですが、ここに来て一転。
内へ内へと潜るような感じになりました。
後に何が起こるのか、わかっている今だから言えることですが、この先に進んで行くためには、より自分の内側を掘り下げ、強化したり、ケアしたりする必要があったのです。
そうしないと、他人軸の自分が、傷つかないよう、その場をしのぎながら、自分軸の自分が本当に知りたい、やりたい、欲しいと思っていることを、自分から取り上げるから。
リアルタイムではそんなことが起きているとはちっとも知りませんでした。
アイホージュを潰すんじゃないかと思いながら、自身のEFTタッピングと並行しつつ、セッションで、短期的な取り組みが、中・長期的にどんな影響を及ぼすのかを追いかけていました。
自分軸の構築には段階がある!
自分軸教習所には、5年、10年と、必要に応じて、EFTタッピングのセッションを継続してきたライアントさん達が複数いらっしゃいます。
人それぞれの「他人軸の癖」を割り出し、悩みに対応し続ける中で気づいたこと。
それは、自分軸の構築には、段階がある。
悩みを題材に、ネガティブな感情をありのまま認め、二つの基本を押さえた、EFTをする
自分がどうしたいのかを引き出し、自分と他者の違いを尊重した行動を取る
経験や術、自信などを一つ積む
出来事は違えど、毎回、やることは同じ。
でも、少しずつハードルが上がります。
最初のうちは、自分軸で動くとうまくいく経験が続きます。
途中で、何度か「待ち」の時間が、あります。
その後、自分軸で動いたけれど、理不尽・不合理・不条理なことがあったり、悔しい思いをしたりします。
それをクリアして、これまでの経験や術を総動員しながら、自分軸で対応する、最終試験的な段階に足を踏み入れます。
最終段階に至るまで、およそ二年。
これが終わると同時に、自発的に一つの「自分がどうしたいのか」が生まれます。
ここからは、自らの内に生じた「自分がどうしたいのか」に伴う悩みに、二つの基本を押さえて、対応していきます。
人生は、自分の意思を自分で扱うことの連続・積み重ねです。
積み重ねが、自分らしさであり、持ち味であり、他者への刺激や助け、影響となったり、互いの発展へと結びついていきます。
自分がどうしたいのかわからない人がEFTタッピングでやるべきこと
自分がどうしたいのかわからないと仰る方は、多いです。
長くご自身を抑圧してきているのだから、わからないと感じるのは当然です。
このような場合は、自分のやりたいことを探す以前に、まずは、悩みを題材にEFTタッピングをし、他人軸から自分軸へ軌道修正する経験や術、自信などを積み重ねながら、必要な段階を一つずつ踏むことを、お勧めします。
前に進むために必要な経験や術を身に着けた後に、自発的な「自分がどうしたいのか」が生じます。
一連の流れを飛ばしても、必要な対応を取れなければ、今と同じ所に戻ります。
だから、今のあなたにできることを、一つ一つ積み上げていくことが、大切です。