自分軸は自己を確立し、持ち味を発揮して、自分らしく幸せに生きるために自らの内に育み、作るものです!
本記事は、このようなあなたにオススメです!
自分軸を作る過程や方法を知りたい
自己を確立したり、持ち味を発揮したりするってどういうことかを知りたい
自分軸が強くなるとワガママ、自己中心的になりそう・・
大人が今さら自分らしくって、イタくない?
自分らしく幸せにって、胡散臭くない?
マズローの5段階欲求の図とは
マズローの5段階欲求の図とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものです。
自己実現理論
6段階の図を使って自分軸の作り方を説明します
晩年、マズローは、もう一つ段階があると発表していて、それが6段階目の自己超越です。
本記事では、6段階の図を使って、実際に、自分軸教習所で提供している自分軸の作り方とその過程を紹介します。
他人軸で生きてきた方が自分軸を作る場合も、この図に沿って同じ方法を使います。
ただし、自分軸を作る過程で何度も顔を出す「他人軸の癖」にもアプローチをする必要があります。
この件については別の記事で紹介する予定です。
この記事を読むとわかること
マズローの図を知らない。
図の存在は知っているけれど、知識止まりでわかっているとは言い難い。
そう感じている方であっても、この図に沿って、解説を読んでいくことで、下記の内容がわかります!
- 自分軸は、日常の中で、ヒト・モノ・コトに対応しながら自らの内に作るもの
- 自分軸は、物事の順番を守って作るもの
- 自己を確立する自分軸作りは、何から始めればいいのかがわかる
- 自分を大切にすることが、周囲を大切にすることにつながる
- 自分らしい幸せとは、
- ヒト・モノ・コトに一度対応しただけでは、自分軸は作れないし、自己を確立することもできない
- 自分軸がないと感じるなら、日々、ヒト・モノ・コトに対応しながら作っていけば良い
マズローの図を利用するにあたって
なお、本記事の、マズローの図を利用した説明は、アイホージュという一個人の一見解に過ぎません。
- 人生は自分の欲を自分で扱うことの連続・積み重ね
- 自分の欲を自分で扱う
という観点と、自分の内側と向き合い、自身を理解し、必要な行動へと結びつけ、これまでとは違う結果を得るという、他人軸から自分軸へと軌道修正するサービスを提供する立場において、十数年に渡って取り組みを続けた内容を、わかりやすく説明する目的で、マズローの図を利用していることをご了承くださいませ。
自分軸で幸せに生きるために必ず押さえるポイント3つ
自分軸で自分らしく幸せに生きるために必ず押さえるポイントは3つあります!
1・物事の順番を守る
自分らしく幸せに生きるために必要な自分軸は、日々、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の感情・感覚・思考・言動などを扱いながら、自らの内に育み、作るものです。
その際には、全体のつながりを意識した上で、物事の順番を守ることが大切です。
人生とは、生きるとは、日々、自分の欲を自分で扱うことの連続・積み重ね。
欲とは「~したい」「~したくない」といった、自分の意思・答えなどのこと。
でも、欲は最初から欲の形をしていません。
なので、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の感情や感覚といった、欲となり得るものを、日々、自分が「~したい」「~したくない」といった欲へと変える必要があります。
そのために使うのが
ありのまま認めるとは、自分の感覚や感情、思考、言動などを、自分が、ひとまず、そのままあると認めること。
ありのまま認めることが、自分の欲を自分で扱う方法であり、自己を確立する方法であり、自分軸を作る方法でもあります。
自分軸教習所では、この方法を、あらゆる場面で使いながら、各段階の欲求を満たしていきます。
「自分がどうしたいのか、答えは自分の中にある」と言います。
確かにそうなのですが、欲となり得るものを、自分で欲へと変えなければ、「自分がどうしたいのか」「なぜそれをしたいのか」などはわかりません。
「自分がどうしたいのか」がわからなければ、そのために、何を準備すればいいのかがわかりません。
理由がわからなければ、原動力も生まれませんし、実際に求めることも、満たすこともできません。
つまり、必要な行動を取ることも、プロセスや結果、学びや術、自信などを得ることもできないのです。
「自分は自分である(自己の確立)」というアイデンティティを育めなくなりますし、個性や特性である、パーソナリティも発揮し辛くなります。
自分がどうしたいのかを大事にできなければ、周りを大切にすることもできません。
物事は全てつながっています。
なので、日々、ヒト・モノ・コトに対応しながら、自分軸を作る時は、全体のつながりを意識した上で、物事の順番を守ることが大事です。
2・欲求を満たす順番を守る
では、再び、マズローの6段階欲求の図をご覧ください
階層に分かれた、6種類の欲求がありますよね。
この図は、一段階下のの欲求が満たされると、次の上の欲求を満たそうとする、人間の基本的な心理行動を表しています。
例えば、一番下の生理的欲求が満たされると、二段階目の安全欲求を満たそうとするということです。
この心理行動から、欲求を満たすのにも順番があることや、全ての段階はつながっていることがわかります。
欲求も満たすのも、全体のつながりを意識した上で、順番を守ることが大切です。
欲求も満たすのも、全体のつながりを意識した上で、順番を守ることが大切です!
3・3段階目を中心に上下の欲求を扱いながら6段階目の入り口を目指す
詳しくは後述しますが、自分軸を作るにあたって自分の欲を自分で扱う場合、中心となるのは3段階目の社会的欲求で、当面の目的地は、6段階目の自己超越の入り口です!
そのために、3段階目を中心に日々、ヒト・モノ・コトに対応しながら、必要に応じて1-5段階を満たしていきます。
これら3つのポイントを踏まえて、次に各段階の説明をします。
1段階目:生理的欲求
- 食欲
- 睡眠欲
- 呼吸
- 排せつ欲
- 性欲
など、生理現象を指します。
でも、何のために、あなたは、生理的欲求を満たす必要があるのでしょう。
これは、ご自身の体や心を健やかに保ったり、ご自分を守ったりするためで、2段階目と関係があります。
これは、ご自身の体や心を健やかに保ったり、ご自分を守ったりするためで、2段階目と関係があります。
2段階目:安全欲求
2段階目は「守る、保つ」などの意味があります。
1段階の生理的欲求を満たすことが、2段階目で
- 生命の維持
- 体や心を健やかに保つ
- リスクを回避する
など、自分を守ることへとつながります。
でも、2段階目の役割は、これだけではありません。
3段階目の、自分の尊厳を自分で守ることにも関係しています。
3段階目:社会的欲求
自分の尊厳を自分が守る
尊厳を守るとは、自分で自分のことを決め「自分がどうしたいのか」に沿って生きること。
これが、3段階目で取り組むことです。
前述していますが、ヒト・モノ・コトに対応する際に、自分の中で生じる欲となり得るものをありのまま認め、この段階で「~したい」「~したくない」など欲へと変え、上下の欲求を満たす準備をしたり、行動に移ったりします。
自分で自分のことを決め「自分がどうしたいのか」に沿って欲を求め、満たす時は、常にリスクと責任が伴います。
なので、2段階目の「自分を守ること」と3段階目の「尊厳を守ること」はセットになります。
愛と所属の段階
3段階目の社会的欲求は、愛・所属の段階とも言います。
愛とは、自らを尊重し、尊厳を守り、自分を大切にすること。
そのために、ヒト・モノ・コトに対応する際に生じる、自分の感覚や感情、思考や言動などを、自分でありのまま認めます。
日々、ヒト・モノ・コトに対応しながら、自分で自分をありのまま認めることで、自らの内にアイデンティティやパーソナリティなどを育みます。
自分の世界
3段階目は、自分の世界と言えます。
でも、社会的欲求という名前なのに、なぜ自分の世界なのでしょう。
自分の欲を自分で扱うという観点で捉えると、
複数の社会に同時存在しながら、日々、ヒト・モノ・コトに接している、自分の中で生じる、欲となり得るものことであり、「自分はどうしたいのか」
という意味です。
社会と自分との関係性
一個人である自分は、過去から現在にかけて、いくつもの社会に同時所属しながら、自分の欲や欲となり得るものを扱い続けて、成長しています。
生まれてこの方、世界・日本国・都道府県・都道府県・市町村・親兄弟・親戚・小、中、高、大学・仲良しの友人やグループ、ご近所の方々・職場・習い事など、いくつもの社会に同時所属し、そこから刺激や影響などを受けながら、自分の欲や欲となり得るものを自分で扱い続けて、現在に至っています。
自分とは一つのこと以外は何も選べない存在である
人生は自分の欲を自分で扱うことの連続・積み重ねという観点で捉える自分とは、ある一つのこと以外は、何にも選べない存在です。
生まれたばかりの頃のことを思い出して頂きたいのですが、自分のことなのに性別も、名前も、背格好も、容姿も、生年月日も、体質も、所属する社会も、自分では選べません。
欲となり得るものである、感覚や感情の発生自体も、自分では選べません。
例えば
- 絶対に苦しさを感じないようにする
- 明後日の〇時〇分に必ずやる気に満ち溢れるようになる
- 必ず頑張ろうと思えるようになる
など、自分のことなのに、欲となり得るものの発生すらもコントロールすることができないのです。
自分軸で欲を扱い続けることが自分らしさや幸せにつながる
何も選べない中で、唯一できることが
これを、 自分軸で扱うのか、他人軸で扱うのか、ということです。
自分軸で扱うならば、何も選べない中で「自分の尊厳を守る(自分は自分である)」ことを選べます。
他人軸で扱うならば、何も選べない中で「傷つかないよう自分を守るために自分を犠牲にする」のを選ぶことになる。
日々、ヒト・モノ・コトに対して生しる、自分の欲となり得るものや欲を自分軸で扱い続けることが、自分らしさや幸せにつながります。
欲となり得るものとは、いくつのも社会に、同時所属する自分の
- 外側の社会である、ヒト・モノ・コトからの刺激
- 内側の社会である、自分の欲を自分で扱い続けたことによる、積み重ねの歴史
がぶつかりあって反応し、生まれた感覚・感情などのこと。
人は皆、所属する社会も、欲の積み重ねの歴史も、欲となり得るものや、思い感じ考えることも違います。
例え「同じ時間に、同じ場所で、同じ出来事」に居合わせたとしても、人それぞれ意見が異なるのは、当然です。
逆に、あることに対し、誰かと同意見であっても、所属する社会や欲の積み重ねの歴史などは、皆違います。
だから、自分らしく生きたいと思うのであれば、日々、欲となり得るものや欲を、ありのまま認める、自分軸で扱い続ければ良いのです。
あなたの日々の積み重ねが
- アイテンティティ
- パーソナリティ
- 自律心
- 主体性
- 問題を解決する力
- 辛い場面で堪える力
- 粘り強さ
- コミュニケーション能力
- 能力や魅力
- 強み
- 違いを尊重しあえる人間関係
などを育みます。
また
- 知的好奇心を養う
- 趣味嗜好を発見する
- 経験を積む
- 自信を積み重ねる
ことなどへもつながります。
幸せとは、日々、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の欲や欲となり得るものを自分軸で扱い続けることで、尊厳を守り、持ち味や自分らしさを発揮すること。
自分軸で幸せに生きるとはワガママや自己中心的に振舞うことじゃない
欲求は、ただ満たせれば良い訳ではありません。
人それぞれ、欲の積み重ねの歴史や事情、興味や好み、譲れない何かがあるからです。
でも、だからといって、何でもかんでも好き勝手したり、自己中心的になったり、ワガママに振舞ったりするのは、自分軸とは言えません。
なぜなら、3段階目で明らかにした「自分がどうしたいのか」を実現し、結果を得るのは主に5段階目のことであり、そのために
- 自分の心身を守る(1-2段階)
- 自分の尊厳を守る(2-3段階)
- リスクや責任を考慮する(2-3-4段階)
- 自分と他者の尊厳を守る(2-3-4段階)
これらを守ることが必要だからです。
なので、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の感情や思考などを自分でありのまま認めながら、これらのことを守りつつ、順を追って上下の欲を扱います。
では次に、これらのことを踏まえた上で、3段階目を中心に上下の欲を扱うとはどういうことかを説明しましょう。
3段階目を中心に上下の欲を扱う際に最初にやること
自分の欲を自分軸で扱うにあたって、3段階目で最初にやることは
ヒト・モノ・コトに対応する際に、自分の中で生じる、感覚や感情など欲となり得るものを、ありのまま認め(自己肯定・承認)て、「~したい」「~したくない」といった欲へと変えること
その後に「自分がどうしたいのか」に沿って行動をしたり、結果を得たりするための準備をしてから、必要に応じて、上下の欲求を満たしていきます。
3段階目を中心に下の欲を扱うとは?
ここでは、3段階目の「自分がどうしたいのか」を中心に下の欲を扱うとは、どういうことかを例を交えて説明します。
1段階目の生理的欲求を満たす場合は、3段階目で自分がどうしたいのか、何をする必要があるのかを把握したり、リスクや責任などを考慮したりした後、2段階目で自分を守りつつ、実際の行動に移ります。
例えば、普段、あなたは、このようなことを考えて行動していないでしょうか。
- 昨日食べ過ぎたから、今日は少な目にしよう
- 太ってきたから、あのお菓子はやめておこう
- 事故に遭わないよう、左右を見てから、道路を渡る
- 漏らして恥をかかないよう、トイレに行く
- 風邪気味だから早く帰って寝よう
- 忙しいから今日は簡単なものでいいや
- 花粉が飛んでいるからマスクをしよう
- 運動したご褒美に好きなものを食べる
このように、普段何気なく「自分がどうしたいのか」「何をする必要があるのか」を認識した上で、リスクや責任を考慮し、自分を守りつつ欲求を満たすという流れで動いていらっしゃるはず。
前の欲求が満たせなければ次の段階は満たせない
実際に、自分の動きを振り返ってみると、3、2、1段階の順で、欲求を満たしているように感じるかもしれません。
ですが、実際は、1段階目が満たせなければ2、3段階は満たせないのです。
例えば
- お腹がすき過ぎている
- 寝不足が続いて疲れ果てている
という時は、とにかく何か食べたい、眠りたいといった具合に、満たすまでは1段階に留まり続けますよね。
また、3段階目で「やらなくてはいけない」とわかっていても、日常生活に支障がでるほどに健康を損ねて、思うように動けない時は食べられない、寝られない、調子が悪い状態になることもあります。
このような場合は、3段階目で尊厳を守れる日常が送れるよう、2段階目で回復を目指して治療を受けたり、気を付けて様子を見たりしながら、1段階目が満たせるよう、経過をチェックなさるはず。
1段階目が満たせなくなれば、2段階目で、体や心を健やかに保つことができません。
そうなると、3段階目で「尊厳を守ること」が難しくなります。
尊厳が守れなければ、4段階目で「自分と周囲の尊厳を守る」ことはできなくなります。
5段階目の「自己実現」も、6段階目の「自己超越」もできなくなるのです。
全ての段階はつながっているので、それを念頭に、欲求を満たす順番を守る必要があります。
3段階目を中心に上の欲を扱う
3段階目の社会的欲求は、主に下記の二つに分かれます。
- 3段階の、自分だけで済むこと
- 5段階で「自分がどうしたいのか」を実現するために、4段階で他者を巻き込むもの
前者の場合は、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の感覚や感情、思考、言動などを、ありのまま認めながら、自分を満たします。
後者の場合は、欲となり得るものをありのまま認め、「自分がどうしたいのか」を引き出したら、次の4段階目で自分と他者の尊厳を守るための準備をします。
準備とは
- 相手に具体的に何を伝えたらいいのか
- 相手に聞く必要のあることが何なのか
- 自分がやる必要のあること何なのか
などを、明らかにすること。
他者との関係において、自分の尊厳を守る時には、リスクと責任が伴います。
「自分がどうしたいのか」に沿って事前準備をすることが、4段階目で自分や他者の尊厳を守ることや、リスクへの準備をすることへとつながります。
4段階目:承認欲求
4段階目の承認欲求は、互いの尊厳を守るために、それぞれの意見の違いを尊重した「自分と他者と関わり」と言えます。
自分と他者との関わりには
- 親子・友人・恋愛・結婚・仕事などで関わる、直接的な人間関係
- 本やモノを通じて著者や製作者と間接的に触れる、人間関係
があります。どちらも互いの尊厳を守ることに、変わりありません。
直接的な関わり
直接的な関わりの場合は、3段階目で準備した「自分はどうしたいのか」を、5段階目で実現するために、4段階目で他者から承認を求めます。
他者からの承認とは「自分がどうしたいのか」に対する、理解や合意・同意・許可・協力などを得ることを指します。
- 入試を受ける
- 学校に入るためのお金を工面する
- 採用試験にエントリーする
- 誰かに告白する
- お願いごとをする
- 約束をする
- 結婚する
- 子供を妊娠、出産し、育てる
などといった時に、相手の同意・許可・協力など、承認を得る必要があります。
相手からの承認を得るために、3段階目で準備した内容に沿って
- 自分の伝えたいことを他者に伝わるように話すこと
- 他者が自分に伝えたいことを、ひとまずそのまま聞くこと
- 互いの合意点を見出すこと
などを実行していきます。
相手にも自分にも、事情があります。
そのため、「自分がどうしたいのか」を伝えても、必ずしも、望み通りの協力を他者から得られるとは限りません。
- 協力はしたいけれど、できない
- 全部は無理だけれど、一部は協力できる
- やりたいことはわかったけれど、協力はしたくない、できない
- 前回は協力したけれど、今回はできない
- 合意をしないことに、合意する
ということもあります。
協力が得られなければ、次の策を練ったり、他の人に打診したりしながら、「自分の実現したいこと」に取り組みます。
一回で話がまとまることもあれば、思い込みによって行き違いが生じたり、失敗、不条理、不合理、やらなきゃよかったなどと感じる場面もあるかもしれません。
こういったことに、一つ一つ対応することで、問題を解決する力や前に進むための術、コミュニケーション能力、自信などが身に付きます。
時に、どこまでもうまくいかずに、諦める場面もあるかもしれません。
その場合は「自分にとってより良い何かのために、そうなった」のであり、それでいいことが後でわかるはずです。
間接的な関わり
本やモノを通じて、間接的に製作者や著者と接する時は、お金を払ったり、ルールを守ったりしながら、購入したり、利用したりすることに、合意しているはず。
間接的な関わりであっても、互いの尊厳を守ることには、変わりないのです。
自分を大事にすることが、相手を大事にすることである
尊厳を守り、自分を大事にすることが、相手を大事にすることにつながります。
例えば、自分と相手は、近しい関係であっても、互いに違う成長過程や背景があり、それぞれ思い感じ考えることが異なる存在だとわかっていれば、「何も言わなくてもわかるはず」ではなく「わからなくて当然だから、自分がどうしたいのかを相手がわかるように伝える」ことを考えます。
自分がどうしたいのかを理解し、何を伝える必要があるのかをわかっていれば、相手に、具体的な内容を話せます。
具体的な内容がわかれば、相手も、あなたの実現したいことに対し、協力しやすくなります。
自分が相手に協力する時も、具体的な内容を提示される方が、できる・できないの判断が下しやすいはずです。
自分がどうしたいのかを大事にすることが、相手の思いや、能力や持ち物、時間や労力、金銭などを、大事にすることにつながるのです。
協力を得て、自分の実現したいことが成せたら、感謝の気持ちが生じるでしょうし、相手も喜び、良好な関係が築けます。
有限実行であれば、周囲からの信用・信頼を得たりすることもできます。
協力が得られなくとも、相手の事情がわかれば、、話を聞いてくれたことに、感謝の気持ちが湧きます。
時にやり取りを通じて、お互いのために必要な「ご縁」の終わりを判断することも、できるのです。
「自分がどうしたいのか」がわからなければ、他者に協力を仰ぐことも、何かを実現することもできません。
相手だって、協力したいと思っていても、動きようがないのです。
5段階目:自己実現欲求
自己実現とは、3段階目の「自分がどうしたいのか」に沿って、4段階目で他者の協力や同意などの承認を得て、成した結果や得たものなどを指します
自己実現は、一回あたりの短期的に得るものもあれば、月または年単位で中・長期的に得るものもあります。
一回当たりの短期的なものとは、例えば
- 友人と約束して食事に行った
- 学校に行って授業を受けた
- 家事や仕事をした
中・長期的なものとは、日々の積み重ねの賜物である、学歴(入学から卒業まで、毎日の積み重ね)職歴、資格、お金、人脈、能力、経験やプロセス、教訓、誰かを育て上げること。
日々の生活は、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の1~5段階の欲を自分でありのまま認め、求め、満たすことの連続・積み重ねなのです。
では、なぜ、1-5段階を満たす必要があるのでしょう。
答えは、6段階目の自己超越をするためです。
6段階目:自己超越
自己超越とは、言葉の通り、自分で自分を超えること。
選べない中で、自分の尊厳を守り続けることを選んできた自分が、今度は自らの意志に沿って、選んでいくことを指します。
詳しく説明をしましょう。
自己超越の入り口
ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の欲や欲となり得るものを中・長期的に扱い続け、1~5段階が満ちた時、尊厳を守り続けた集大成となる、一つの「~したい」という意思が、自分の中から生まれます。
これが自己超越の合図であり、入り口です。
自分を超えるとは
「自分で自分を超える」とはどういうことかを考える時、「自分」とは何かを知る必要があります。
3段階目で触れましたが、自分軸で生きる「自分」は、自分のことなのに何も選べない中で、尊厳を守ることを日々、選び続けた存在。
つまり、自分とは、選べない中で、選んできた人のこと。
自己超越とは、尊厳を守ることを選び続けた集大成となる、一つの「~したい」という意思に沿って、何をするのかを、一つ一つ自らが選び、決めて進んで行くことです。
つまり、選んできたものの集大成に沿って、選んでいく人のこと。
自己実現と自己超越の違い
自己実現:ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の欲を自分で扱い続けた結果、1-5段階が満ちた
自己超越:1-5段階を土台に、集大成となる、一つの「自分がどうしたいのか」に沿って、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の感覚や、感情、思考、言動などをありのまま認める
自己超越は、日々の積み重ねがあって、初めて行ける場所であり、やれること。
その表現から、何かすごいことのように感じるかもしれません。
でも、自分軸がない。
自分を確立しているとは思えない。
そう感じている大人であったとしても、日々、ヒト・モノ・コトに対応しながら、感覚や感情、思考、言動などを、
意識的に、自分でありのまま認め、欲を扱い続けた場合、個人差はあれど、2-3年の間で到達できる場所なのです。
まとめ
本記事では、実際に、実際に自分軸教習所で提供している自分軸の作り方と過程を、マズローの6段階欲求の図を使って説明しました。
他人軸で生きてきた方が自分軸を作る場合も、この図に沿って同じ方法を使います。
ただし、自分軸を作る過程で、何度も顔を出す「他人軸の癖」にもアプローチをする必要があるので、その件については別の記事で紹介する予定です!