クライアントさん達とのヒアリングやセッション、やり取り、ご協力などがなければ、現在提供しているEFTタッピングを使った「他人軸から自分軸への軌道修正術」はこの世に存在していません。
今週は、この軌道修正術がどのように作られたのか、過去の印象的な出来事を交えて書いていきます。
アイホージュを公開した、2009年のことです。
30分のセッションを申し込まれた、クライアントさんがおいでになりました。
その頃のアイホージュは「のんびり、ゆったり、自分を大切にする時間」と謳っていたこともあって、雑談を含めたヒアリングの時間は、一時間以上。
クライアントさんが、ご自身が抱えている、悩みや心配事を次々とお話になりました。
- 親や家族の面倒
- 仕事に対する不満や不安
- お金
- 先の見えない未来
- お付き合いしている人との関係
- 未定の結婚
- 自信がないと感じていること
- 成長過程
など、多岐にわたる内容でした。(内容は少し変えています)
一通り話し終えたクライアントさんが、その次に仰ったことが、印象的でした。
どれか一解決しようとすると、別な悩みが絡んできて、どうしたらいいのかわからなくなり、結局何もできない。
だからいつも悩んでばかりいる。
その時、私の中で、クライアントさんと過去の自分が重なりました。
わかるわかる。
私もそうだったし、そう思っているもの。
クライアントさんの思いは、私の思いそのものだったのです。
EFTタッピングに取り組む以前、私はこのようなことを思っていました。
なぜ、このようなことが起きているんだろう。
何が原因なんだろう。
何をしたらこの状態を変えられるんだろう。
一人で考えても、本を読んでも、答えはわからず仕舞いでした。
ですが、この時、クライアントさんが同じ思いを口にして下さったことで、過去の自分が抱いていた疑問が、一段掘り下がったのです。
この状態には、必ず始まりがあるはず。
どこが始まりなんだろう。
感情や思考をありのまま認めていったら、それがわかるんじゃないか。
ネガティブな感情や思考をありのまま認めることで、アイホージュを立ち上げた私。
自分の変化が面白かったから、ありのまま認めるこの先に何があるのかを見てみたいと思っていました。
ありのまま認めたら、変化が生じるのはわかる。
でも、それが何なのか。
何を意味しているのかなどは、わかっていませんでした。
そんな中で、自分の感情や思考をありのまま認めるように、クライアントさんの感情や思考などをありのまま認めて行けば良い。
そうすることで変化の再現性はあると判断し、セッションの提供を開始していたのです。
今はわからないけれど、原因や対応策は、ありのまま認めていったら、わかるようになると思う。
クライアントさんに対し、そう答えるのが精いっぱいでした。
30分のセッションでできることはあります。
でも、全ての悩みにアプローチするのは無理がある。
それでも何とかしたい。
葛藤の中、セッションを開始し、感情開放に取り組みました。
私がクライアントさんと再びお会いすることは、ありませんでした。
あの時抱いた「知りたい」という思いと、ヒントは持っていても何もわからないもどかしさと、己の未熟さ。
これらが原動力となった状態で、前へと進みます。
次回に続きます。