一回目のEFTタッピング講座で、職場のBさんとの関係がうまくいかないと仰っていたDさん。
二回目の講座の題材は、幼い時に両親の離婚によって別れた父親との関係について、です。
本記事では、別れた父親との関係にアプローチした後に、自分軸で行動したDさんが、四十年来の課題を解消なさった事例を紹介します!
離婚した父親との関係がうまくいかない原因を探る
幼い頃に別れた父との関係がうまくいかないと感じていたDさん。
前回と今回のEFTタッピングの題材には、二つの共通点があります。
これらの共通点がDさんの人間関係がうまくいかない原因にもなっていたのです。
二つの共通点
一つは、前回のEFTで登場した職場のBさんと、今回の別れたお父さんは、どちらも人間関係の悩みであり、うまくいかないとDさんが感じていたこと。
もう一つは、Dさんのお二人への対応の仕方。
前回の記事で、幼い頃のDさんが、周りから我慢強いという評価を受けていたことに触れました。
でも、この「我慢強さ」の中身は
- ご自身の内側で生じる、感情や思考の扱い方がわからない
- 周囲への具体的な伝え方がわからない
だから自分を抑えるしかなかった、というものだったのです。
でも抑えているといっても、何も言わないという意味ではありません。
伝えているつもりで、必要なことを言っていないので相手に話が伝わっていない。そのことに気付いていないので、必要な対応が取れないまま、誤解が生じる。
でも、前回のEFT講座で、感情や思考をありのまま認め、ご自身に何が起きていたのかを知ったDさん。
実際に、職場のBさんとの関係で、必要な対応を取り、変化の手ごたえを得たのでした。
父親との関係がうまくいかないと感じているDさんの思い
Dさんが5才の時、両親が離婚しました。
父親が大好きだったDさんでしたが、母親と一緒に住むことに。
父親は離婚後、再婚なさっています。
Dさんから出てきた思いは以下の通りです。
- 私は父が大好きだった
- 大好きと口に出すと、つらいし苦しい
- 私はなついていたのに、父に別な家族ができてから手のひら返しをされ、つっけんどんになった
- 父はこっちを選ばず、あっちを選んだ
- 私の気持ちを切り捨てられた
- とても傷ついた
- 父に捨てられた
- 父を恨んでいる
- 父を許せない
- でも父が好きだ
抑え込んでいた1つ1つの感情や思考を、EFTを使って、ありのまま認めていきました。
私は父に否定されて切り捨てられたのではない
途中経過は略しますが、事実と感情の区別をつけながらEFTタッピングをし、全てが終わった時のこと。
私自身が(父に)否定されて切り捨てられたのではない、と少し思いました。
まだアプローチを続ける必要はありますが、そのことにお気づきになって良かったです。
父とどう接していいのかわからない
お父さんとどう接していいのかわからないんです。
この2-3年、お中元とか送られてくるのだけれど、ありがとうを言う程度で私は何も反応していないんです。
これは、自分を抑え込み続け、我慢強くあり続けたことで生じた代償なのです。
Dさんは、言葉を理解し、話すこともできるし、コミュニケーションを取ることもできる。
周りへの配慮もしている。
だけれど、接し方が分からない。
このような状態に陥っている大人は、案外多いのではないでしょうか。
でも、どうしたらいいのかわからないという気持ちは、ありのまま認めることで、現状を変えるきっかけになり得るのです。
父に謝ってほしい
父に謝ってほしいです。
なので、謝って欲しいという気持ちを、ありのまま認めます。
「父に謝ってと言って良い」と許可するEFTタッピングもしました。
謝ってもらえたら嬉しい、とお父さんに言っても大丈夫ですよ。
今は謝ってもらったら満足すると感じていますが、実際に謝られたら、満足した、で終わらない可能性があります。
謝るだけで済むと思うな!と思ったとしても、それは当然のこと。
その場合は、自己肯定・承認する(ありのまま認める)だけで良いです。
自分から連絡したら父の迷惑になる
こっち(自分)から連絡をしたら、向こう(父)の迷惑になると思っています。
そう思う状態だと、なかなか連絡しにくいですよね。
なので、この思いにEFTタッピングをし、Dさんが「連絡とっても大丈夫」と感じられる所まで掘り下げました。
以上で、講座中のセッションは終わりです。
父親に電話をかけたのを機に40年来の課題が解消
Dさんからアイホージュへメール
Dさんからは公開の許可を頂戴しています。Dさん、ありがとうございます。
講座でお世話になりました、Dです。
先日は、おいしいランチとデザートまで頂いて、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
講座の次の日ですが、仕事の昼休みに思い立って、父に電話することができました。
どう思われるか少し不安になりましたが不安な気持ちを認めたら大丈夫と思えて、かけてみることができました。
いつもなら贈り物の御礼などで電話するだけなので、ありがとうだけ言ってお互い会話もそこそこに慌ただしく電話を切っていましたが、その日は「父の日のプレゼント何も贈ってないけど、元気かなと思って電話してみた」と言って素直な気持ちで話せました。
それで、震災のその後のことや、近いうちに姉も含めて会いたいという話も自分から話すことができました。
会話もゆったりと、5歳で父と別れてから初めてと言っていいくらい、穏やかな気持ちで話すことができました。
それは多分講座の時に、私が父を好きだという今まで抑えていた気持ちをありのまま認めて、過去の出来事を仕方なかったと終わらせることで前を見ることができたからなのかもしれません。
電話を切った後、とても心が軽くなって、父のことや子供の頃のことを考えるたびにその頃の気持ちに戻って重くなっていた気持ちが解消されていました。
それだけだと思ったら、会社の人や周りの人と接する時、今まではどう思われるかとおどおどしがちだったのですが、どこからか自信のようなものが湧いてきて、堂々と話ができるようになっていました。
これには、なんか魔法にかかったみたいで思いがけない変化にびっくりしているところです。
過去のことはまだまだEFTしないといけないことがあると思いますが、出てきたらその都度認めていけば大丈夫かなと安心した気持ちがあります。
今回は、みつるさんがおっしゃってた過去の穴ぼこが少し塞がった出来事だったのかもしれません。
私にとっては40年来の課題だったので、とても信じられない気持ちです。
落とし穴にいた自分が、穴からはまだ出ていないかもしれませんが少しだけ穴の外が見える場所まで来たような感覚で、新しい場所のことを少しずつ考えられるかもしれないという自信が湧いてきているところです。
今回は本当にありがとうございました。
また機会あればいろいろ教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
アイホージュからDさんへメール
Dさん素晴らしいステップを踏みましたね!
スゴイスゴイ!嬉しい気持ちでいっぱいです。
EFTの使い方もバッチリです。
何よりもお父様のこと、本当に良かったですね。
EFTでできるのは感情の上で「電話が出来るような気持ちになる」までです。
全てはDさんがどうしたいのかに沿って、行動したことで、起きています。
人生のハンドルを握り、自らの思いをお父様に伝え、近いうちに会いたいという所まで行けたからこそ、です。
小さい頃のDさんは、ものすごく傷ついていたけれど、何をどうしていいのかわからず思いをしまいこむことで何とかご自身を守って来たのだと思います。
今まで抑えてきた自分にEFTを使ってねぎらいの気持ちを向けてもいいと思います。
これまで抑えこんできた感情に適切な対応を取ったことで、本来Sさんがお持ちの特性が出てきているのではないか?と思います。
これからSさんの可能性が色々開かれていくと思います。
楽しみですね!
人間関係が良好になり自分のやりたいことにアプローチしている
Dさんから頂いたメールがとても素敵だったので、紹介いたします。
Dさんからアイホージュへメール
こんばんは。
お久しぶりです、Dです。
(中略)
改めて講座を振り返ってみて、受講して本当によかったな~と思いました。
最近は、会社の同じ部署の人達との関係も良好です。
それというのも、私から周りに対して常にわかってもらいやすいように話すように気をつけていることと、何か気になったら早い段階で正しく聞くようにして問題を早めに対処できるようになったからかもしれません。
イライラすることもあまりなくなりましたし、前にも話したように余裕が出できています。
それから今は、3~4年前から●●●教室に通っていて、今秋に講師の資格をとるつもりでいるのですが、その後●●●教室をやりたい気持ちはあるのですが絶対ムリという気持ちも強くて、それに対して少しずつEFTしているところです。
もしかしたら出来るかも…という気持ちが少し出てきているところです。
では、これから暑い日が続きますが、お元気でお過し下さいね
アイホージュからDさんへ
その後のDさんの行動の変化と、思いを意識する感覚をつかんでいるご様子と無理だと思い込んでいた望みに近づいているプロセスを読ませて頂き、素晴らしい!以外の言葉が見つからないのでした。
正直、あの2日の講座だけでここまで至るものなのか、という驚きを隠せません。
(私の場合は前例がなく、一人で手探りしながらのEFTだったので三年近く時間かかっているのです。)
一歩一歩確実に自信をつけながら前に進んでいるDさんのお姿が目に浮かぶようです。
以下省略。
Dさんには、●●●教室をやるなんて絶対無理だ!という時のアプローチの仕方をお伝えして、メールのやり取りは終了ました。
まとめ
幼い頃に別れた父との関係がうまくいかないと感じていたDさんの悩み(他人軸)に対応しながら、自分軸へ軌道修正をした事例を紹介いたしました。
なお、変化には個人差がありますことをお知りおき下さい。