
離婚危機を回避なさったRさんの、自分軸が身につくEFTタッピングのセッション事例を10回に渡って紹介します。
本記事では、離婚危機を回避するために、何をする必要があると判断したのかについて触れます|
約4か月に渡り、2時間のセッションを6回行っています。
事例公開の許可を下さったRさん、本当にありがとうございます。
なぜ離婚話に発展したのか
Rさんは、30代。
努力家で、素敵な方です。
授かり婚で、配偶者と4才のお子さんがいらっしゃいます。
最初のセッション時の、Rさんの状態は
- 配偶者に愛されているかどうか不安になっていた
- 配偶者が本当に自分のことを愛しているのかどうかを確認したかった
- それで離婚届を突き付けたら、離婚話に発展してしまった
- どうしよう・・
です。
本当は離婚したくない
Rさんは、離婚をしたかった訳ではありません。
離婚届を突き付けることで、配偶者から
Rのことが大事だよ。
離婚なんてしないよ|
このような感じの言葉を引き出して、自分は愛されているという確信を得たかったのです。
そう思う気持ちは、十分にわかります。
そういった話、よくありますものね。
試し行動では他人軸の仕業
実は、この試し行動。
ご自身の意思を他人軸で扱う状態で生じています。
詳しくは、自分軸・他人軸とは?人生を左右するほどの違いがある【基礎知識を徹底解説】 で触れていますが
他人軸とは、周囲の評価と感じる、自分の判断を基準に思考し、行動することによって、ヒト・モノ・コトを思い通りに動かそうとすること。
これにより、自分軸の「自分がどうしたいのか」を犠牲にすること。
他人軸の人生の目的は、常に周囲から評価を得られる自分であろうとすること。
他人軸になる原因は、周囲の大人達に映る態度や言動を評価されることによって子が、自分がどうしたいのかではなく、周囲から評価を得られるか・得られないかで物事を判断して、行動するようになること。
試し行動で、離婚届を差し出したら、Rさんの心の内を配偶者が全て察するはず。
Rさんの思い描く展開が生じるはず。
といった具合に、Rさんのヒト・モノ・コトへの対応方法が、子供の時のままになっています。
ご本人はうまくいくと思って行動したけれど、結果は散々。
これでは、配偶者からの信用を失いますし、関係も悪化します。
自分軸を作れば本当に必要な対応が取れるようになる
Rさんが、自分軸で本当に必要な対応が取れるようになれば、配偶者を試す行動をせずに済みます。
そんな訳でRさんには、下記のことをお伝えしました
- 他人軸ではうまくいかないので自分軸を作る必要があること
- 離婚届は配偶者の愛を試すために差し出すものではないこと
- 本当に離婚すると決めた時に渡すもの
今回のセッションは、Rさんの意思に沿って離婚回避を選択。
ひとまず、Rさんの他人軸から自分軸へ軌道修正し、お二人の関係を立て直すことを目指します。
離婚話は表面の問題に過ぎない|根本の問題は2つある
なぜ、他人軸から自分軸へ軌道修正が必要なのかというと、Rさんの問題は離婚することでは解決しないからです。
離婚話は、実の所、表面的な問題です。
根本的な問題は2つあり、1つは他人軸で対応することによって生じる、内・外に広がる負の連鎖。
もう1つは、自分軸で必要な対応が取れないこと。
今の状態のままでは、何かしら問題が起きた時、Rさんは反射的に他人軸でうまくいくと思って行動するでしょう。
「この方法でうまくいくはずなのに、どうしてうまくいかないんだろう」と不思議に思いつつ、ヒト・モノ・コトや表面上のテクニックを変えながら、他人軸で対応し続け、負の連鎖に陥ってしまうはずです。
離婚してパートナーが変わったとしても同じことを繰り返す
仮に配偶者と離婚して、別なパートナーができたとしましょう。
他人軸で対応するなら、ヒト・モノ・コトを変えた状態で問題が起きます。
お二人だけではなく、お子さんの負担や影響も考えなければなりません。
なので、Rさんに必要なのは、ご自身の意思を扱う際に、他人軸で対応することによって生じる、内・外に広がる問題に手を打ちつつ、自分軸で必要な対応が取れるようになること。
自分軸の「自分がどうしたいのか」に沿って思考し、行動することは、その時の最善に繋がります。
この方法でRさんに生じる変化と影響は、配偶者とお子さんにも及びます。
他人軸の状態で友人に夫婦関係や離婚相談をするのが危険な理由
Rさんは、アイホージュにおいでになる前に、何人かの友人に相談と称してこの話をしていたと言いますが、他人軸の状態でこれをやるのは危険です。
そのため、アイホージュからは、離婚に関する取組をしている間は、相談事全てをこちらに回し、ご友人にはなさらないようにお願いしました。
なぜかというと、他人軸で対応しているRさんが、切羽詰まって友人に相談し続けた場合、本心で望んでいないのに、流れで離婚に踏み出す可能性があるからです。
Rさんの言い分を、友達に肯定・同意してもらうことで安心し、「何とかなる」いう根拠のない期待や楽観が生じる
↓
実際は何ともならないし、必要な対応が出来ないので、問題が大きくなる
↓
Rさんの言い分に同意する友達が増えことで、多数決のような動きが生じる
↓
Rさんが、配偶者に対して間違っている!と責める動きが出る
↓
配偶者との関係が、一層悪化する
↓
弱気になって、悲観してしまう
↓
友人に相談し、やっぱり間違っていないと思って勢いで、自らが離婚に踏み出してしまう
この展開は望まないはず。
離婚危機を回避するために必要な2つのこと
これまでは、ご友人と話すことが助けになり、ラクになっていたかもしれません。
でも、これからRさんが、離婚危機を回避していくためには、下記の2つが必要です。
- 他人軸や子供の自分軸での対応はうまくいかないと気づくこと
- 自分軸でどうしたいのかを考え、選択に責任を持ち、行動に結び付けていくこと
配偶者に離婚届を突き付けてしまったことは、仕方がありません。
ここから立て直せばいい話ではあるのですが、結婚は相手があって初めて成り立ちます。
自分軸を作り始めたRさんの新しい働きかけに対し、配偶者がどのように対応するのか。
それを慎重に見極めながら、離婚回避とセッションを進める必要があるのです。
立て直した後に続くであろう結婚生活が、Rさんと配偶者にとって、心地よく、実りあるものになるように。
Rさんや配偶者、それぞれの持ち味や良さを活かせる関係を築いて行けるようにするために。
長期的視野をもって、セッションに取り組みます。
その先で、どうしても結婚生活の継続は不可能とした時は、納得して離婚したら良いと思うのです。
この記事は、夫に愛されたいのに気持ちがないと知った時【自分軸が身につくEFTタッピング事例】に続きます。