
本記事では
- 人間関係がうまくいかない時はどうすればいい?原因と対応方法
- 実際に、自分軸が身につくEFTタッピング講座で、うまくいかない人間関係に対応しながら、他人軸から自分軸へ軌道修正をした、40代・Dさんの事例
を紹介します。
本記事を読むことで、自分軸が身につくEFTタッピングを通じて、
- Dさんが他人軸から自分軸へ軌道修正する過程
- 起動修正したDさんと、うまくいかない人間関係に、どんな変化が起きたのか
がわかります。
人間関係がうまくいかない原因と対応策
自分軸が身につくEFTタッピングでは、うまくいかない人間関係に対応しながら、他人軸から自分軸へ軌道修正を積み重ねます。
なぜかというと、人間関係がうまくいかない原因は、幼い頃に、周囲とのやり取りを通じて形成した、その人なりの他人軸で、現在の人間関係に対応し続けてきているから。
他人軸で対応すると、無自覚のうちに、周囲の評価と感じる自分の判断で、自らを裁いたり、振り回したりして、人間関係に疲れてしまいます。
もし、登場人物は違うのに、いつも同じような問題が起きているのであれば、自分なりの他人軸が原因である可能性が大。
うまくいかない人間関係に対応する時は基本と順番を守ることが大事
うまくいかない人間関係に対応する時は基本と順番を守ることが大事です。
なぜなら、他人軸の状態のまま、うまくいかない人間関係を改善しようとしても
- 「〇〇すればうまくいく」というテクニックを集めては、「あれもこれも全て完璧にやらなければいけない」と焦りを覚えるだけ
- 実践でテクニックを使っても、変化の手ごたえを感じられない
- 本当に必要な対応が取れない
- うまくやれない自分を責める
という問題が起こるからです。
人生とは、生きるとは、自分がどうしたいのか意思・欲を扱うことの連続・積み重ねです。
人間関係の悩みを解決するために、最初にやる必要のあることは、自分(の意志)を理解・尊重すること。
そのために、自分の感情や思考を自己肯定・承認(ありのまま認める)すること。
その次に、自分と他者の違いを尊重すること。
必要があれば、合意点を見出し、実行すること。
これらの内容を踏まえた上で、うまくいかない人間関係に対応しながら、他人軸から自分軸へと軌道修正をなさったDさんの事例を紹介しましょう!
うまくいかない人間関係に対応しながら他人軸から自分軸へ軌道修正したDさんの講座事例
5-6月の2回にわたり、アイホージュで自分軸が身につくEFTタッピングの講座を行いました。

ご参加下さったDさんとYさん、ありがとうございました!
Dさんは、EFTタッピングに興味はあるけれど知識はないし、実際にやったこともありません。
Yさんは、過去にセッションを受けたことがあり、その際に講座に参加したい旨を伺っていました。
Dさんに、EFTタッピングをわかりやすく伝えるには、Yさんと私のセッションを最初に見てもらうのが一番いいのではないかと考え、デモンストレーションから始めました。
お二人に対して事前にお願いしていたことがあります。

人に聞かれても良い内容で、今どうにかしたいと思っていることを一つ題材としてお持ちください。
職場の人間関係がうまくいかない
職場の人間関係がうまくいかないというのが、Dさんの題材です。

とある人の行動が気に入らないんです。
とある人を、Bさんとしましょう。

私がお願いしても、Bさんはやってくれない。
私が注意すると、やっていない言い訳ばかりを並べて気にいらない。
それが態度にも出てしまうんです。

わかるわかるー。

ありますよね。
そういうことー。
私もYさんもDさんの題材に頷きます。
Dさんがお話下さった内容。
実は、他のクライアントさん達とのEFTタッピングセッションでもよく出てくるものです。
職場の人間関係がうまくいかない原因は何?
なぜ、相手(Bさん)が、お願い事をやってくれないのか。
理由を考えた結果、Bさんが自分を嫌っているという結論に至る方が本当に多いのです。
相手の雰囲気や言動に対し、嫌われている・好かれていると捉えるのは、他人軸特有です。
でもですね。
このような場合、相手が自分を嫌っている よりも、Dさんが話していることがBさんに全く伝わっていない可能性が大なのです。
そのことを伝えた時のDさんの反応は
- 自分は伝えている
- Bさんに伝わっていないとは思えない
- 自分が伝えているのに、Bさんはやってくれない
強い抵抗を覚えていらっしゃるご様子。
そう感じますよね。
Dさんの反応は当然です。
他のクライアントさん達も、セッション前の段階では、Dさんと同じ反応をなさいます。
ここで、Bさんにいつもどんな風に伝えているのかをDさんに確認。
伝わっていない可能性が大と私・伊藤は判断しました。
原因がわかっても必要な対応が取れない状態にある
人間関係がうまくいかない原因がわかったとしても、Dさんが全然納得していないのであれば、必要な対応は取れません。
自分は伝えていると感じている状態のまま、言動を変えるって難しいし、無理があるのです。
何とか言動だけを変えられたとしても、その後の展開についていけなくなります。
なので、無理やり動くのではなく、頭も心も納得できるよう、EFTタッピングをしながら、他人軸から自分軸へと軌道修正をしていきます。
うまくいかない人間関係への対応方法
【対応方法その1】自分を理解・尊重する
まずは、ご自分(の意志)を理解・尊重することから始めます。

思っていることや感じていることなどをそのまま認めていきますよー!
感情や思考などを自己肯定・承認(ありのまま認める)しながら、事実と感情の区別つけつつ、掘り下げていくうちに出てきたのは、他人軸のDさんがどうしたいのか、でした。

私が注意するとBさんはいつもやっていない言い訳をする。
気にくわない。
私がこんなに我慢しているのに、平気で簡単に毎回Bさんが言い訳するのが許せない。
Dさんに、優しく言いたくない。
これらの思いを自己肯定・承認(ありのまま認める)しながら、EFTタッピングを進めるうちに、Dさんの中から

誰にも私のことをわかってもらえない。
言ってもわかってくれない。
このようなことを感じていらっしゃるのであれば、Dさんの世界では、「誰も(Dさんの事を)分かってくれない」になります。
なので、これも、自己肯定・承認することにしました。
感情や思考などを自己肯定・承認(ありのまま認める)しながら、事実と感情を分けていくうち、外から内へと視点が変わったDさん。

もしかしたらBさんに伝わっていないのかもしれない・・。
【対応方法その2】自分と他者の違いを尊重すること
感情の上で、「私はBさんに伝えても大丈夫だ」という状態を作った後はDさん。
Bさんに伝えたいことを実際に伝えるための事前準備をします。
「ちょっぴりドキドキするかもしれないけれど、ラクな気持ちで、具体的に伝える作戦」に入ります。
- 思ったことが言えない
- 我慢してきたけれど限界が来て爆発
- 思い切って伝える
なんてことをせずに済むようにするのが、EFTタッピングの役目でもあります。
- 具体的にどうやって伝えたらBさんに伝わるのか?
- Bさんに伝えた後、何をしたらいいのか?
- もし、Bさんが期限が来てもやっていなそう、やっているか確認したいという場合は、先手を打つ
を、Dさんの事例に落としながら説明しました。
Dさんが「実行できそうにない」と感じる場合は、「Bさんに伝えても大丈夫」という状態になるまで、を自己肯定・承認しながら「できない」を掘り下げます。
その必要はなかったので、事前準備は終了。
ここでお向かいに座っていたYさんが発言。

以前、職場にどうやって伝えても、伝わらないと思っていた人がいたのだけれど、こうやって話したら、伝わったかもしれない、と思いました。
【対応方法その3】人間関係がうまくいかない原因となり得るDさんなりの他人軸
午後からは公開ではなく、1人1人部屋の角でセッションを行いました。
幼い頃からDさんは、周りの大人たちから「この子は我慢強いから」と言われていたのだと言います。

だから、いつも我慢強くなければいけないと思っていました。
さみしいし、泣きたかったけれど、それを出そうと思っていると感情表現豊かな姉に先を越されてしまうんです。
自分は何もできなかった。
何をどうしていいのかわからなかったと感じていたことに気付きました。

我慢することで、無意識のうちに周囲の評価を得られるよう頑張ってきたんですね。
ここで
- 我慢強いと言われて、我慢強くなければいけない、と思ってきた自分をありのまま認め受け入れます
- 小さいのにいっぱい我慢して、突っ張ってしかめ面していた自分をありのまま認め受け入れます
他人軸を形成し、頑張ってきたご自身を労うフレーズを作りました。
あと一つ、おおざっぱに過去のEFTをしたのですが、おおざっぱ過ぎたのでしょう。
何も特に感じない、という所で時間切れになりました。
他人軸から自分軸へ軌道修正することでうまくいかない人間関係に対応した後の変化
1回目の講座を終えたDさんから、アイホージュへメールが届きました。
Dさんからは公開の許可を頂戴しています。
個人情報保護の観点から、一部加筆及び省略しているものがあります。
Dさんからアイホージュへメール
>先日EFT講座を受講しましたDです。
大変お世話になり、美味しいランチまでいただき、ありがとうございました。
あれから、身近な人への対応など少しやってみました。
先手をついたり、言い方を気をつけたところ、とてもスムーズにやってくれてビックリでした。
いかに普段自分の思いを言ったつもりで伝えてなかったのか、こういうことか~と少しわかった気がしました。
また、家や会社で嫌な気分になった時にEFTしてみたら自分の子供の頃の同じような気持ちに遡ることに気がつきました。
何十年も前のことなのに、長い間しばられてる自分の人生がすごくもったいない気持ちになりました。
まだまだ気付きは少しですが、気長に自分を認めていきたいと思います。
また来月楽しみにしていま~す。
アイホージュからDさんへメール
前略
>「伝える」の感覚、実行して、つかまれましたね。
すばらしいです。
取り組んだ内容を実行して、相手の変化を目の当たりにして、初めて「もしかしたらこれまで言ったつもりで言っていなかったかも」を体感できます。
Dさんが、それに気づいたことで、この先、Bさんだけではなく、周囲の人たちに伝える内容も少し変わってくると思います。
「私は相手に伝えたいことを伝わるように、伝えているのだろうか?」を自問しながら伝えてみてくださいね。
嫌な事にEFTすると、小さなころに遡る感覚が出ていますか!
これもまたスバラシイですね。Dさん、EFTの感覚をつかむのがお上手とみました。
小さい頃に受けた影響が、大きくなってもそのまま無意識の基準となって、内側に残っている場合は多いのです。
私も、37才の時にそれに気づき「もっと早くに気づいていれば・・」と思ったものでした。
EFTを受けに来て下さる方が20代や30代前半だったりすると、「いいなー。こんなに早い段階で気づくなんて」とうらやましくなります。
過去のあれこれに対する思いをそのまま認めることで、少しずつ過去の影響から離れて今どうしたいのか?にフォーカスすることができます。
後は繰り返して「ありのまま認める」を浸透させるだけです。
来月お会いするのが楽しみです。
(後略)
自分とうまくいかない人間関係に生じた変化
1回目の講座を終えて、実生活に戻ってみてどうでしたか?

Bさんは全然変わっていません。
今までと同じです。

でも、私が伝え方を変えたことで、初めて「ごめんなさい」という言葉をBさんから聞きました。
あれ?
この人、こんな事言うの?と驚きました。
(具体的に伝えたら相手は)やってくれる、というのがわかったし、やり方も知っているので、気持ちがラクになりました。
言い方に余裕が出て、笑って言えるようになりました。

Dさんの変化、素晴らしいですね。
良かったです。
この後、Dさんは、次に浮上してきた、うまくいかない人間関係に対応します。
次回は、Dさんと大切な方との関係を変えるきっかけとなった取り組みを紹介します。