本記事では「販売のお仕事で、売り上げ数をのばしたい」SさんのEFTタッピング効果事例を紹介します。
事業を行っていたり、販売・営業職に就いたりしている場合、売上を伸ばすことは必須ですよね。
かなり省略した内容ではありますが、この記事では、Sさんのセッションで使用したセットアップフレーズ(EFTで使うことば)も紹介します。
- やりたいことや、やらなければいけないこと、好きなことを始めようと思う時、意気込む割に、なかなか取り掛かれない
- やる気はあるのだけれど、実際にやり始めると、続かない。数字の伸び悩みが気になる
- 頑張っているのに売り上げが伸びない理由を知りたい
このような悩みをお持ちの方向けの内容です。
売り上げを伸ばしたい
「販売のお仕事で、売り上げ数をのばしたい」と仰るSさん、プライベートEFT講座を受講なさるために、はるばる熊本から青森へお越しくださいました。
事例が、誰かの役に立つなら、ぜひ使って下さいね!
ありがとうございます!
Sさんは、EFTのやり方をご存じでした。
実際に使ったこともあると伺っていたので、初めての方が取り組む内容ではなく「やろうと思いながら、なぜかわからないけれど気乗りせず、手がつけられないと感じていること」にアプローチをすることにしました。
それが、「販売のお仕事で、売り上げ数をのばしたい」です。
売り上げを伸ばすためにEFTタッピングを使って何をやるのか
Sさんの場合、行動する際に、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる可能性があります。
そのため、ブレーキを明らかにした上で、必要な対応が取れるようにします。
アクセルとブレーキを同時に踏むとは、自分軸で思考し、行動する方法が身についていないため、自分がどうしたいのかに沿って思考し、行動しようとしても、他人軸に戻らざるを得ない状態のことを指します。
ヒト・モノ・コトに対し、自分がどうしたいのかに沿って思考し、行動しようとすると、周囲の承認を得られないと感じるので、自らを守るために、ブレーキをかけてしまう。
他人軸の「周囲からの承認によって、すぐに思い通りの結果が得られること」を無自覚のうちに求めては、「自分がどうしたいのかに沿って動いても、何も変わらない」などと感じて、他人軸に戻って行く。
アクセルとブレーキを同時に踏むのを繰り返すので、最初は「やるぞ」と意気込んでも、実際に行動するにつれて、意気消沈し、やる気がなくなってしまうのは自然なことなのです。
自分軸のどうしたいのかに沿って行動する癖が身についていない場合、できない自分をいくら責めても、できるようにはなりません。
この状態から抜け出そうと思うのであれば、ヒト・モノ・コトに対応する時に、ご自身の他人軸の癖に気づき、これではうまく行かないと分かった上で、自分軸のどうしたいのかに沿って行動する「実体験」を積み重ねていくしかありません。
それが、この自分軸が身につくEFTタッピングで取り組むことです。
EFTを使って、ヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の感情や思考をありのまま認め、掘り下げる過程で、無意識のブレーキの存在(他人軸)が浮上していきます。
ただセッション前は、どんなブレーキがあるのかは、Sさんも、私も知りません。
何が出るのかは、セッションを進めてのお楽しみです。
売り上げ数を伸ばすためのEFTタッピング
ここから「某場所にて、PR及び販売している商品に関して、売上数を伸ばしたい」というSさんのEFTタッピングを開始します。
自分がどうしたいのかを具体化する
最初に「Sさんが、どうしたいのか」を具体化していきます。
他人軸の状態では、自分軸で行動する術が身についていないので「自分が、どうしたいのかを具体化する」ことについて、どうしたらいいのかわからないと感じたり、げんなりしたりするかもしれません。
Sんが、販売のために立ち入りしている場所は、複数あるとのこと。
まずは、期間と、一か所でどのくらい販売していくのかを決めました。
一セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ1
5月の一カ月間で、A(という場所)で、B(という商品)を100個販売すると決めた自分をありのまま認め受け入れ愛します
100個という数字がわからなければ、「とりあえず」で構いません。
EFTをして、しっくりしなければ、数字の箇所を変えながら調整すればOKです。
一セット後の反応
EFTを一セット終えた段階で、Sさんから出てきたのは
100個売るのは、どうでも良いと感じました。
100個という数字にこだわらなくても良いという意味です。
どうでも良い?
どうでも良いってどういうこと?
Sさんの中で何が起きているのかを、私はちっともわかっていません。
ニセット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ2
商品Bを100個売ると決めたのに、何故かわからないけれど100個売るのは、どうでもいいと思った自分を、ありのまま認め受け入れ愛します
二セット後の反応
100個売って、成果を出して、認められたい・・ような感じ。
50個なら売れるけれど、100個はどうだろう?
ちょっと抵抗しているような感じがあります。
認められたいについては、内容がまだはっきり浮上していなかったので、先に、100個売ることに対する抵抗感へアプローチします。
三セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ3
50個なら出来るけれど、100個売るのは無理だと思っている自分を、ありのまま認め受け入れ愛します
三セット後の反応
私は、100個売っちゃいけない。
成果を出して目立っちゃいけない。
目だったら、嫌われるから。
なるほど。
100個にこだわらなくても良いというのは、目だって嫌われる(認めてもらえない)とSさんが感じているから。
嫌われる(周囲から自分を認めてもらえない)と感じることから、ご自分を守らなければいけないのですね。
頭では、100個売りたい!売る!と決めている。
でも、無意識では「100個売って、成果を出して、目だったら嫌われる」
完全にアクセル&ブレーキで、無意識の方に引っ張られます。
誰から、嫌われると感じていますか?
皆・・かな?
「皆」って、クセモノワードですね。この時点では、その中身は、深く探りませんでした。
四セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ4
50個なら出来るけれど、100個売るのは無理だと思っている自分を、ありのまま認め受け入れ愛します
何故かわからないけれど、100個売って、人より抜きん出たらダメだ。
目だったらダメだと思う自分を、ありのまま認め受け入れ愛します。
四セット後の反応
このEFTをやって、何か思い感じ考えたことはありますか?
100個売れたって、別にねえ。。
小っちゃ・・。
そもそも、100個売っても目立つかなあ?
50個も、100個も、大して変わらない。
EFTタッピングを使って、自分の感情や思考を自分がありのまま認め、それを存分に味わうと「あれ?私、もしかして矛盾している・・かも・・」に気づけるのです。
これがブレーキに気づくことであり、他人軸に気づくことでもあります。
どんなに私・伊藤が、言葉で事細かに説明しても、Sさんご自身が体感を通じて「納得!」と思えなければ、「50個は、簡単だけれど、100個はムリ」のまま。
勉強と同じです。
どんなに先生の教え方がうまくても、教わる自分が理解できず、答えを出すまでのプロセスに納得がいかなければ、問題は解けませんよね。
五セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ5
100個売ったからといって、本当に目立つのだろうか?疑問に思う自分をありのまま認め受け入れ愛します。
目立ちたくない自分も認めつつ、目立ってもいいじゃない。
100個売ると決めた自分をありのまま認め受け入れ愛します。
五セット後の反応
何も出てこないです。
それより、100個売って目立つって何だかなあ(笑)
ご自身の思考に、疑問を持てるというのは、とてもすごいこと。
長年、無自覚のうちに抱き続けた感情や思考は、自分にとってあまりにも当たり前すぎるため、このように意識的に触れる機会でもない限り、疑う余地はありません。
ですが、無意識・無自覚の思考や感情、言動などを、ことばで意識化するために、EFTタッピングを使ってありのまま認める作業を行うと「あ、この思いは、確かに自分の中にある」とわかります。
あるとわかるだけでは何も変わりません。
自分の思いに疑問を抱いたり、これではうまくいかないと気づいたりすることで、初めて別な選択ができるのです。
六セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ6
5月の一カ月間で、A(という場所)で、B(という商品)を100個売ると決めた自分を、ありのまま認め受け入れ愛します。
六セット後の反応
やれるんじゃないか?
やってみないとわからないと思いました!
そうしたら、あともう一押しです。
七セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ7
やってみないとわからないし、とにかくやってみる、と決めた自分をありのまま認め受け入れ愛します。
七セット後の反応
このEFTをやって、何か思い感じ考えたことはありますか?
ほわーとした感じがします。やってみよっ!
Sさんが、思考・感情の上で100個販売することに対し、ブレーキを踏まずに、ゴーサインを出せる状態になったので、EFTはひとまず終わりです。
売り上げを伸ばすのを阻むブレーキの中身を掘り下げるEFTタッピング
次に、三セット目のEFTで浮上してきた、ブレーキの中身を掘り下げます。
- 目だったら嫌われる
- (目立ってはいけないので)出来るのに、出来ないフリをする
Sさんは、EFTをしている最中に、職場の先輩と同時に部署移動した、20年前のことを思い出していました。
先輩より先に仕事を覚えたからか、無視されたり、機嫌が悪くなられたり、残業して嫌味を言われたりしたんです。
傷ついた状態を覚えているのであれば、同じようなことが起きたら、どんな手段であれ回避したいと思うのが、自然です。
「目立たないように振る舞うことで、ご自身を守れる」と無意識のうちに落とし込んだのかもしれませんね。
「目立ちたくない」から「出来るのに、出来ないフリをする」のであれば、EFTで「私は100個売る!」に到達したとしても、日常に戻ってから、「やっぱり、100個売らなくても良い。」に結びつく可能性が十分にあります。
よって、過去の出来事と折り合いをつけるEFTをします。
売り上げを伸ばすことを阻む過去の自分に折り合いをつける
過去の出来事と折り合いをつけるとは、私は目立ってはいけない、という思い込みを手放すこと。
「手放す」というのは、なくしてしまう」「消してしまう」ではなく、ありのまま認め、折り合いをつけた上で、いつでも「自分の内側にあって良い」を指します。
生まれてから今に至るまで、何一つ、なかったことにはできません。
なので「目立ってはいけない」という根強い思いが出てきた時に、それをありのまま認めたら、これではうまくいかないと気づいて、自分がどうしたいのかに沿って必要な行動へとつなげていけば良いのです。
その方が、「ネガティブをなくしてしまおう、見ないようにしよう、消してしまおう」に比べて、はるかに自然ですし、動きやすいのです。
ネガティブな感情や思考は自分からのお知らせ
アクセル&ブレーキという動きが生じる時の、ネガティブと呼ばれる思考・感情は、自分からの、お知らせです。
ネガティブと呼ばれる思考や感情を、ありのまま認め、自分がどうしたいのかを引き出した後に、初めて人は、自分のブレーキの存在に気づき、自分の望む方向へ、立て直していけるのです。
でも、他人軸の状態では、ネガティブと呼ばれる思考・感情を忌み嫌い、なかったことにしたり、見ないようにして、良かれと思うものに置換してしまっていることが多いのです。
そうすると自分軸の「自分がどうしたいのか」がわからなくなります。
自分をありのまま認めていないので、自らの中から原動力を生み出すこともできません。
なので、仮に「自分がどうしたいのか」がわかって行動したとしても、ガス欠状態になりますし、何より自分を守れないので、長続きしないのです。
必要な対応が取れずに、うまくやれない自分を責めたり、気が付けば何年も前のことを思い出しては、感情が波立ち、嫌な思いを引きずったりします。
これが、ネガティブと呼ばれる思考・感情が生まれた時にありのまま認めずに、良かれと思うものに置換してきた、代償でもあるのです。
頭で考えると「嫌な感情を抱かないために、良かれと思うものに置換する。」は確かに、良い方法のように思えます。
でも、これは、確かに自分が思い感じたことを、折り合いをつけずに、自分が否定することを意味するのです。
その結果、無自覚のうちにヒト・モノ・コトを変えながら、うまくいかない思考・言動パターンを繰り返し、頑張っているのに、うまく行かないと嘆きながら、アクセルとブレーキを踏み続け、その影響が現在や未来の自分に生じる訳です。
その後始末として、本来、自分の力を発揮しているはずの時間帯に、EFTに取り組むなんて、結構な代償だと思いませんか?
八セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ8
職場の先輩と同時に部署移動した時、先輩より先に仕事を覚えたからか先輩から無視されたり、機嫌が悪くなられたり、残業して嫌味を言われた事で傷ついた自分を、ありのまま認め受け入れ愛します。
八セット後の反応
その先輩が「小学生の頃から、私はいつも一番じゃないと嫌だ」と言っていたのを思い出しました。
先輩より、先に仕事を覚えたことで無視されたり、嫌味を言われたりしたと感じているので、これでは「自分(の平穏を)守れない」から、マズイ。
だから、無意識のうちに、目立ってはいけないと思ったことに気付きました。
九セット目のEFTタッピング
EFTタッピング・セットアップフレーズ9
先輩の前では、出来るのに出来ないふりをして顔色を伺っていた。
私は、平穏を保ちたかった。
だから、私は、目立ってはいけない、そう思っている自分をありのまま認め受け入れ愛します。
九セット後の反応
それが、怖いって、どうよ・・(笑)
今は、先輩に対して、そんな思いは全然持っていないのだけれど、当時は、会社に入ったばかりだった上に、この先輩とは他のエピソードもあって無意識のうちに、Sさんは委縮していたのです。
改めてお伺いしますが、100個売るのは、大丈夫そうですか?
やってみよっ!
「やってみよっ!」という返答があり、今の時点では、ブレーキがかかっていないと判断し、EFTセッションは終了です。
Sさんには、今後また「100個売らなくてもいいや・・」というブレーキを踏むようなことが起きた時の対応方法をお知らせします。
なぜなら、Sさんは、ヒト・モノ・コトなど出来事を変えた状態で、無自覚のうちに「出来るのに、出来ないフリをしながら、本当にやりたいことをやらずに、目立たないようにすることで、自分を守ろうとする」同じ対応を繰り返してきているはずだからです。
EFTを使って、ヒト・モノ・コトを変えながら、うまくいかない思考・言動パターンを言語化し、意識化するのを積み重ねることで、Sさんは、同じパターンが出てきた時に気づいて、必要な対応へ結び付けられるようになっていきます。
そうすると、自らの内に信頼が生まれます。
「ああ、私、やれば出来るのね!」
しかもこの方法は、さまざまな自分の問題解決法としても使えます。
古いパターン(他人軸)から、新しいパターン(自分軸)へ。
その移行期間に使うのが、EFTタッピングなのです。
Sさんのこれからが、どうなっていくのかは、まだわかりませんが、ブレーキの存在に気づき、認めた上で行う、新しい選択(今までとはPR方法を少し変えたのです)は、どんな結果に至るのか、楽しみですね。
後日談で、難なく達成なさったとのご連絡を頂きました。
さくっと達成なさったとのことで、素晴らしいですね。
お知らせ下さり、ありがとうございます!
Sさんが滞在している4日間、講座は順調に進み、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
ブログを熟読して下さっていたこともあって、その話が出る度に「すごいねえ。よく覚えていますねえ。」と感心しておりました。
売り上げを伸ばすEFTタッピングに取り組んだ講座を終えた感想
以下、講座を終えたSさんからのメールです。
こんばんは。
弘前の桜が満開だとニュースで知りました。
あれから10日も経ったのですね。
大変遅くなりましたが、受講の感想を送ります。
まず、青森に行き受講する事を決めた、一連の流れが「EFT」の流れと同じである事が分かり、面白かったです。
お話したように受講を決めるまで、青森までのルートや金額、休みの確保などひとつづつクリアして受講に至ってます。
EFTも生じた感情にひとつひとつ、向き合って折り合いをつけていく。
自分自身の感情をここまできめ細やかにみて、ありのまま認める事がこんなにも心地よいなんて、「自分自身を大切にする」が体感として分かりました。
今まで、自分の中の弱さやずるさ、みにくさ、怒り、攻撃性など認めたくないものは、私とは関係ないとばかりにフタをして閉じ込めてました。
でも、確実に私の中にありました。
それらを認める事で、自分自身を生きる事ができると実感しました。
熊本に戻って、実践してみて色々でてきましたよ。
改めてお知らせしますね。
長々と書きましたが「受講して良かった」この一言に尽きます。
そして「受講しなければ分からない(笑)」ですね。
ありがとうございました。
これから、日々実践して気づいた事などメールさせて頂きますね。
福岡での講座を決められた事、嬉しく思います。
会いに行きますね。
一ケ月後以上が過ぎて、Sさんから小包が届きました。
箱の中を開けてビックリ!スイカと柑橘類が入っていました。
熊本では今がスイカの旬で、もう少ししたら美味しい時期も終わるのだそうです。
私にとって、すいかは夏の食べ物です。
7月に入り夏休みや、ねぶた、お盆の辺りに、食べる感覚があり、今時期、食するものではありません。
4月においでになった時にSさんが「車の中では、もうエアコンかけていますよ」と仰っていたので、日本って広いんだなあと改めて思いました。
こんにちは。
青森でプライベートEFT講座を受講してから1か月以上が過ぎました。
EFTを日常的に使い始めて、「受講してよかった。」と実感しています。
一時的な高揚感ではなく、実践するほどに楽しいですね。
ネタ帳が、増えています。(笑)
自分は、こんな風に思ってたんだ、感じてたんだと驚く事がありますね。
今まで見ないようにしていた感情に向き合えて、良かったです。
やればやるほど面白いですね。
黄色い果物は、晩柑といいます。
どうぞ、ご賞味くださいませ。
ではまた、メールなり電話にて、気づいた事など報告します。
まとめ
本記事では、「販売のお仕事で、売り上げ数をのばしたい」という題財で、EFTタッピングに取り組んだSさんのセッション内容と使ったフレーズ、アクセルとブレーキの中身とその対応方法を紹介をしました。
やりたいことをやっているはずなのに続かない。
頑張っているのにうまくいかないと言う場合は、EFTタッピングを使って、ご自身のアクセルとブレーキを知り、その対応方法を身につけることが必要です。