ネガティブな感情や思考、言動を認めるEFTタッピングのセッションをし続ける中で、気づいたことがあります。
それは、
ということ。
この記事では、セッションや講座を通じて割り出した、3つの他人軸「努力型・承認型・自由型」について紹介します。
それぞれの特徴や他人軸の限界を知ることで、タイプに合った自分軸の作り方の必要性や、移行のヒントがお分かり頂けるはずです。
3つの他人軸
周囲の期待に常に応えるために仕事や勉強を頑張る【努力型】
- 人を従わせたり、黙らせたり、見返したり、周りに文句を言わせずに好きなことをやったりするために、勉強や仕事を頑張り、結果を出し、お金を稼ぐ
- 勉強する程に理解が進み、面白くなっていた所で、周りから褒められ、それが嬉しくてさらに頑張り、結果を出したり、お金を稼いだりする
- 見た目が良くないなどのコンプレックスから勉強して、資格を取り、経済力をつけた
など、他人軸の中では成功モデルに見える努力型。
自らの意志で動いているように映るけれど、実際は、他者の承認を得ることを目的に動きます。
素晴らしい経歴を持ち、大勢の人の前で堂々と振る舞うけれど、蓋を開けると、自己肯定感の低さが出てきます。
周囲の注目が、自分に集まっている状態で安定します。
頑張れば、何でもできる。
うまくいかないのは、頑張りや努力が足りないと感じる傾向があります。
でも、人生には、頑張りや努力では、どうしようもならないことが起こります。
例えば、できると思って引き受けた仕事なのに、努力しても期待に応えられない。
思いもよらぬリストラ、老いによる役職定年。定年退職。
家庭を顧みず働き続けてきた場合、配偶者から定年を機に離婚を切り出されることも。
「家族のために頑張ってきたのに、自分の人生は何だったのだろう」と思ったり、食欲がなくなったり、眠られなくなったり、何にもしたくなくなったりと言った具合にこれまで当たり前に得られていた、自覚なき周囲の承認と、安定を失った時、心身を病んでしまうのです。
このように「期待に応える」手段が途切れてしまう時に、努力型の限界が来ます。
努力型の型は、アイホージュにおいでになることは多くありません。
「努力が通用しなくなった時・期待に応えられずどうしていいのかわからなくなった時」に声がかかることはあっても、それ以外は「同じ型同士で何とかする」方が合うと思われます。
人に喜ばれたり、褒められたりすることを優先する【承認型】
承認型は大きくわけて、3つあります。
1・「人の世話を焼くのが好き」
人に認められること、約に立つことに注力します。
「頼りにされてきたので、人の世話を焼くのが当たり前」と感じて、困っている人がいると、率先して助けようとします。
人がやりたがらないことを、率先してやるのですが、褒められたり、喜ばれたり、重宝されたりすることが多く、それが原動力となります。
2・とにかく「褒められて」「注目されて」生きてきた
「周りは自分に対し、好意的な反応をするもの」という、言葉で自覚していない感覚がある。
だから、好意的な反応が得られなくないことが続くと、不安定になる。
3・とにかく「けなされて」「否定されて」生きてきた
人の顔色を窺いながら、相手の望むものを差し出すことで、否定されたり、怒鳴られたりしないよう、自分を守る。
承認型の共通事項
共通項は「自分がどうしたいのか」は後回し。でも、自分を犠牲・抑圧している感覚はありません。
あなたはどうしたいですか?と聞いても、「わからない」と感じたり、「周囲の承認を得ること」にすり替わったりする。
もしくは「自分がどうしたいのか」を考えること自体、贅沢で、それどころじゃないと感じていることも。
常に承認を求めていて、それが得られないと感じる場合は、不安になる。
不安を埋めるために、あちらこちらで役に立とうとしたり、顔色を窺ったりしながら、精力的に頑張るけれど、どこかで、息切れを起こして、心身を壊すことがある。
「若いが故の注目」を失うと、バランスを取るために、自分より上の存在に従いつつ、下の存在(子どもなど)を思い通りに動かすことで、自分を満たそうとする傾向が出てきます。
やりたいことをやるためにまずは相手の言うことを聞こうとする【自由型】
自分のやりたいことをやるために、まずは、相手から言われたことをやろう。
そうすれば、相手から文句を言われずに、自分のやりたいことを自由にやらせてもらえるはずだ。
このように考えて、相手に言われた通りに動こうとします。
相手の言葉を何一つ漏らさないよう、全身全霊を込めて話を聞き、一字一句間違わないよう指示に沿って、行動します。
なのでとても疲れるのです。
でも、こうすることで、周りに文句をつけられずに、やりたいことができると感じるので、疲れていようが、やらざるを得ません。
この対応を積み重ねた結果、「周囲から文句を言われてばかり」と感じるようになります。
言われた通り、行動しているのにも関わらず、その相手が、思いつきで、あれこれ言ってくるからです。
その度に「言われたことすらできない自分は、ダメ人間だ。自分は恥ずかしい存在で、生きている価値がない」と感じます。
また、自由型は「相手の気持ちを察すること」ができません。
自分と相手は別の人間であり、求めるものが違うはずと考えるからです。
一見、自分も相手も尊重しているようで、実際は、自分を犠牲にしている。
周囲の承認も得られにくい。
自分のやりたいことにも着手しづらい。
だから、「パートナーや、自分が入りたい会社、すごい誰かに限って」認められたと感じた時、それを欲し求めることになる。
現状を変えようとセミナーなどに参加した場合、一気に挽回しようとして、焦る傾向があります。
そのため、目の前の車がゆっくり走っていたり、人が自分の目の前を横切る時、「邪魔をされた」「馬鹿にされている」などと感じて、猛烈に腹を立てるので、トラブルが起こりやすいのです。
●3タイプの共通点と他人軸による格差と成功の限界
これら3つの型は、いずれも、「自分の意思を抑圧・犠牲にして、周囲の承認と安定を求める」点が共通しています。
また、互いの型の違いを、理解し合うことができません。
これが、格差を生みやすくしているのです。
まず、社会や人間関係は「努力型」に「承認型」「自由型」が従う傾向になりやすいです。
普段なら、それでもいいのですが、「現状を変えたい」と思う時は注意が必要です。
なぜかというと、「努力型」の人が「人生を変えるセミナー」を開催した場合。
効果が得られるのは、同型の「努力型」のみになるからです。
「承認型」は、内心、効果がないと感じていても、努力型の講師にリップサービスをしたり、褒められたりしようとすします。
「自由型」は、「努力型」の講師の言うことに忠実に従えば、自分がやりたいことができると考えます。
このように、タイプに合わない方法では変化が起きにくいのです。
いわゆる成功した【努力型】が、「地位も、お金も、欲しいものを得たけれど、それでは幸せになれなかった。本当の幸せは、人に役に立つことだ」なんて言ってしまうと、「努力型」「自由型」は苦しくなるばかり。
「努力型」は、自分の意思を犠牲にしたまま、ひたすら周囲の承認を求め続けなければいけないし、「自由型」は、「自分のやりたいことをしてはいけない」と言われているようなものだからです。
でも、そんな状態になっても、「承認型」は、内心どう思っていても、表向きは「努力型」を褒めたたえるでしょうし、「自由型」は、できない自分を責めるでしょう。
結局「努力型」だけが満たされ、格差は広がるばかりという、皮肉なことが起こるのです。
そこに気づかずに、タイプに合わない方法を真似しても、うまくいかない自分を責めるだけで、なかな変われないのです。
だからこそ「自分のタイプに合った、自分軸づくり」が大切なのです。
【タイプ別】自分軸へ移行するヒント
承認型が自分軸へ移行する際のヒント
承認型は、「人の役に立ちたい」「褒められたい」という気持ちから動いているけれど、裏を返すと「自分がどうしたいのか」を後回しにしている状態です。
だからこそ大切なのは「努力型にならなくていい」ということ。
成果や完璧さを求めて頑張り続けるのではなく、まずは「承認を求めている自分」を認めること。
そこから「自分の意思」を大切にする一歩が始まります。
自由型が自分軸へ移行するためのヒント
自由型は、「自分のやりたいことを叶えるために、まず相手の言うことを聞こう」とするタイプ。
けれど、結果として「文句ばかり言われる」「やらせてもらえない」と感じ、自分を責めてしまうことがあります。
このタイプに伝えたいのは「相手に従っているうちは、本当の自由は得られない」ということ。
他人の期待や反応を基準にするのではなく「自分はどうしたいのか」を認めて行動することで、本当に望む自由へ近づけます。
努力型にならなくていいから自分を認めよう
承認型も自由型も、「努力型のように頑張らなければ」と思う必要はありません。
むしろ、自分を犠牲にして承認や何かを得ようとするからこそ、苦しさが増してしまうのです。
大切なのは、「自分を認めること」から始めて、他人軸をやめ、自分の意思を活かす方向へ進むこと。
これが本当の意味での自分軸づくりにつながります。
もし「これって私のことかも」と感じたら、まずは、その気持ちを否定せずにありのまま認めてください。
そして、次の一歩として「自分軸を作る方法」を少しずつ学んでみませんか?
あなたに合った方法で取り組むことで、これまでとは違う生き方の扉が開いていきます。