自分軸と他人軸の生き方の違いをマズローの図で視覚化しようと思った理由

自分軸と他人軸の生き方の違いをマズローの図で視覚化しようと思った理由

本記事は、下記の記事で紹介している自分軸の作り方や過程を、マズローの図を使って説明しようと思った理由などを書いています。

いとう

この記事には他に、このようなことが書いてあります

  • 自分軸と他人軸の生き方の違いを図を使って視覚化をしようと思った理由
  • 個人的にはマズローの図に苦手意識があり、理解しているとは言えない状態だった
  • 苦手意識が払しょくできた理由
  • 視覚化のためにやったこと
  • 視覚化が私にもたらしたもの、どんな素晴らしいことが待っていたのか

興味がありましたら、どうぞお読み下さいませ。

目次

自分軸と他人軸の違いを視覚化しようと思った理由

自分軸と他人軸、欲の扱い方や過程、生き方の違いなどをマズローの図を使って視覚化しようと思ったのは、言葉だけの説明に限界を覚えていたから。

自分軸と他人軸の違いは、別記事で触れています。

自分軸教習所で言う、自分軸・他人軸とは

土台・基礎となる「自分の欲の扱い方(欲を認め、求め、満たす方法)」がどちらなのか

普段、意識していませんが、人は土台・基礎を応用しながら日々、ヒト・モノ・コトに対する自分の欲を認め、求め、満たし続けて現在に至っています。

人生とは、生きるとは、突き詰めると日々、自分の欲を自分で扱うことの連続・積み重ね。

自分軸と他人軸は、自分の欲の扱い方も、対人関係の築き方も、目的地も、それぞれ違います。

そのため、土台となる軸はどちらかであり、バランスを取ったり、使い分けをしたりすることはできないのです。

いとう

近年の課題は、他人軸の土台で考える自分軸は他人軸であるって、どう説明したら伝わるんだろう、でした。

言葉だけで、理解がしやすくなるように伝えるのは、本当にムズカシかったのです。

できなかったことを補ってくれたEFTタッピング

クライアントさんとのセッション時に、言葉による説明だけでは、できなかったことを補ってくれたのが、EFTタッピングの手法。

頭と心で納得し、理解した上で他人軸から自分軸へ軌道修正をしていくために、EFTタッピングが役に立ちました。

でも、これだと実践する方だけに限られる・・。

いとう

視覚化ができれば、それぞれの特徴や違い、起動修正術のプロセスなど、文章だけでは伝わりにくい内容がわかりやすくなるのでは?

そう思ったのが、2012年のこと。

でも、すぐにうまくいった訳ではありません。

視覚化に取り組んでは挫折するのを繰り返し、暗礁に乗り上げたまま、セッション内容や先行した変化などを言語化したり、これらをつなげて知識化したりする日々を過ごしました。

今思うに、当時の視覚化は、時期尚早でした。

2014年から、短期的な取り組みが長期的にどのように活きるのか、どのような変化に結びつくのかを確認するために、継続セッションに絞ったのですが、その結果が見えるまでは準備が必要だったのです。

マズローの図に苦手意識があった

改めて機会が巡ってきたのは、2018年から2019年にかけてのことでした。

視覚化をするにあたり、真っ先に思い浮かんだのは、マズローの図。

でも、この図を知ってはいても理解しているとは言い難く、各段階の文章を読んでいる途中でページを閉じてしまうほどの苦手意識を持っていました。

なぜなら、自分ごととして腑に落ちないからです。

図の各段階の説明自体は、何となくわかる。

だけれど、1段下の欲が満たされると、次の上の欲を満たそうとする、人間の基本的な心理行動を表している

とあるのに、自分ごととして捉えようとすると、関係性がつかめないのです。

例えば、なぜ、1段目の生理的欲求の上が、2段階目の安全欲求なのか。

2段階目の上が、3段階目なのはなぜなのか。

関係性がつかめないので「各段階は全てつながっている」とあっても、理解ができませんでした。

つまり、私の苦手意識は、関係性がつかめないために、各段階全てがつながっているとは感じられず、この図を自分ごととして捉えられないことから来ていたのです。

継続セッションをお受け下さっているクライアントさん達にも伺ったのですが、この図は知っていても、わかると仰った方はいらっしゃいませんでした。

他にも、各段階の解説自体が、少し他人軸寄りの内容な気もしていました。

このような状態でスタートしたので、図に取り組み内容をうまく当てはめらませんでした。

そこからオリジナルの図で説明ができないか試行錯誤を重ねていたのですが、こちらも失敗し、断念することになりました。

苦手意識が払しょくできた理由

再び、マズローの図に戻ったのが、2020年。

さんざん試行錯誤したので、もうこの図を使うしかなくなっていました。

でも、十年ほどに渡るEFTタッピングの取り組みによって、苦手意識は払拭できると思いました。

そもそも、「人生とは、生きるとは、突き詰めると日々、自分の欲を自分で扱う(欲を認め求め満たす)ことの連続・積み重ね=成長」

マズローの図は「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化を表したもの。

だったら、この図は「自分の欲を自分で認め、求め、満たす」という、一個人としての欲の扱い方(一回の、短期的な取り組み)を表せるはず!

それだけではなく

  • 日々の欲を扱い続けたことで根付いた習慣・癖(月~年単位の中・長期的な取り組み)
  • 人生の縮図(現在地・問題の把握(長期的な取り組み)
  • 成長過程

なども表せるはずだから、自分ごととしても捉えられるはず。

加えて、軌道修正術で、自分で自分の欲を扱う(認め、求め、満たす)時は、ヒト・モノ・コトに対する、感覚や感情、思考、選択、言動などをありのまま認めるという一つの方法を一貫して使うのだから、各段階の関係性は明らかにできるはず。

そんなことを考えながら、少し他人軸っぽいと感じていた解説はひとまず気にせずに、これまで取り組んできた内容を、マズローの図に落とし込むことにしたのです。

自分軸と他人軸の生き方の違いを視覚化するにあたってやったこと

私が最初に考えたことは、普段のセッションで使っていた、自分軸の二つのルールを、マズローの図の何段階目にはめこむか、でした。

最初に、中心となる段階を定めようと思ったのです。

いとう

最初は5段階で考えていて、6段階目は外していました。

二つのルールを何段目にセットするか

二つのルールとは

  • 自分がどうしたいのかを尊重する(自分の尊厳を守る)
  • 自分と他者の違いを尊重する(自分と他者の尊厳を守る)

こと。

先ほど、軌道修正術では、ありのまま認めるという一つの方法を一貫して使うと述べましたが、その際には、この二つのルールを守る必要があるのです。

二つのルールは、扱う順番も決まっていて、「自分を尊重しない限り、自分と他者の違いを尊重することはできない」のです。

必然的に

  • 上段が、自分と他者の違いを尊重する(人間・対人関係)
  • 下段が、自分を尊重する(自分の世界)

となるので、少なくともこの二段に関しては、関係性がわかることになる。

ここで先に、自分と他者の違いを尊重するというルールを、4段階目にセットしました。

なぜなら、人間関係においては、他者の承認が必要になるからです。

これにより、必然的に、3段階目の社会的欲求(愛と所属の段階とも呼ぶ)に、自分の世界(自分を尊重する)をセットすることになりました。

次々と疑問が湧く中で言葉の意味を考える

3段階目に自分の世界、4段階目に人間関係をはめてみると、次々と疑問が浮かんできました。

どうして、社会的欲求と呼ぶものを、自分の世界と言えるのか。
そもそも、社会って何だろう。
自分って何だろう?

普段、何気なく使っている言葉だけれど、改めて何かを考えると、答えられないことに気付きます。

そもそも、何のために、何を目的に、自分の欲を自分で扱っているのだろう
自己実現って何?
自己超越って何?
自己実現と自己超越の違いは?
なぜ、5段階目までと6段階目は形が違うの?

疑問が思い浮かぶ度に、「人生は、日々、自分の欲を自分で扱うことの連続・積み重ね」という観点と、他人軸から自分軸へ軌道修正する方法を提供する立場から、これまで取り組んだ内容をもとに、言葉の意味を探っていました。

観点や立場が異なると、同じ「言葉」でも、含める意味が違ってくるからです。

なので、常にこれらを意識しながら、言葉の意味を探るようにしていました。

自分軸と他人軸の生き方の違いをマズローの図を使って視覚化して気づいたこと

6段階が一つにつながっている

いとう

全てが一つにつながっている!!

各段階の関係性がわかり、この図を自分ごととして捉えるようになるまで、二年ほどの時間がかかりました。

でも、それだけの価値はありました。

冒頭でも紹介した記事ですが、命が吹き込まれたかのように、図がいろいろなことを教えてくれるようになったのです。

今もなお、素晴らしい気づきや発見がもたらされる過程にあり、十数年経った今でも、ありのまま認めることの面白さや奥深さに魅了されています。

マズローの図が教えてくれたこと

この図が教えてくれたことはたくさんあるのですが、そのうちのいくつかを紹介しましょう。

自分軸はワガママじゃない

他人軸の状態で想像する自分軸は、ワガママ、自己中心、自分勝手、冷たい、嫌われるなどでしょうか。

でも、実際は、そうではありません。

なぜなら、自分で自分の欲を扱うにあたって、3段階目で明らかにした、自分軸の「自分がどうしたいのか」を実現し、結果を得るのは、主に5段階目のことであり、そのために

  1. 自分の心身を守る(1-2段階)
  2. 自分の尊厳を守る(2-3段階)
  3. リスクや責任を考慮する(2-3-4段階)
  4. 自分と他者の尊厳を守る(2-3-4段階)

ことが必要になるからです。

さきほど、この軌道修正術は、2と4、二つのルールを守ることを意識した取り組みだと述べました。

ですがつい最近、二つだけではないことに気付いたのです。

ただ、2と4を守る時は、3を考えて動く必要があるので、この件については、以前より意識して取り組むようになりました。

起動修正術と医療やカウンセリングとの違い

私にとって特筆すべく発見は、1・自分の心身を守る(1-2段階)です。

これが明らかになった時、もともと線引きしていた、軌道修正術と医療やカウンセリングとの違いが、よりはっきりしました。

軌道修正術は、自分との対話・自身と向き合う方法であり、(悩みを題材に)自分の内側である感情や思考、言動などに自分が触れることでもあります。

1-2段階の心身がある程度良好で、かつ自身を守れる状態で、3段階目を中心に、自らが思い感じ考え、行動しながら、4.5.6段階へと物事を展開していきます。

でも、1段階目と2段階目が著しく損なわれている状態では、自分を守ることが難しいのですよね。

このような場合は、ご自身の内側に触れる以前に、医療やカウンセリングなどが必要と判断し、明確な線引きをした上で、セッションや講座などを提供しています。

起動修正術の伴走|理論と実践

悩みを題材に、他人軸から自分軸へと軌道修正をするにあたり、クライアントさんの内側にクライアントさんが触れる、一時的な伴走をアイホージュが担っています。

なぜなら、初めての方にとっては、ありのまま認めるという言葉は知っていても、どのように使って軌道修正するのかは未知の世界だから。

起動修正の際に使用する、EFTタッピングのセットアップフレーズ・リマインダーといった「ことば」の作り方も、思考の掘り下げ方も、最初はわからなくて当然です。

よくわからないままやっても、行き詰るのですよね。

実践しながら理論をつかんだり、理解を深めたりするので、人それぞれ期間が異なりますが、一時的な伴走がどうしても必要なのです。

でも、そうであっても、自分の内側は、自分で触れられるようになるのが一番いいと私は思っています。

そのために、どうするのが良いのか、改善策がないかをいつも考えています。

欲には扱う順番がある

経験、感覚、言葉、記録頼りだった取り組みに、マズローの図が加わったことによって、欲には種類があり、扱う順番がある とはっきりと意識するようになりました。

欲には扱う順番がある、ということは「他人軸の癖に気づいて、軌道修正し、自分軸を作るまでの自分の動き」も決まっているということでもあります。
 
決まっている、ということは、パターン化しているということであり、より自分の内側を自分で触れやすいということでもあるのです。

頭の中で図を描きながらEFTのセットアップフレーズやリマインダーを作る

パターン化していることがわかった今では、図を頭の中で描きながら、セットアップフレーズやリマインダーを作れるようにもなりました。

欲を扱う順番が決まっているので「こういう不満が出るなら、今、どの段階にいて、どんなフレーズで補えばいいのか」といったことが、割り出せるのです。

このような使い方ができるようになるとは、想像すらしていませんでした。

もっとも、これは取り組みを積み重ね、すでに他人軸の癖が明らかになっている、クライアントさんに限った使い方。

今後、早い段階で使おうと考えるほど、この図は、言葉での説明を補う以上の、成果が得られるものと感じています。

まとめ

自分軸と他人軸、欲の扱い方や過程、生き方の違いなどをマズローの図を使って視覚化しようと思った理由について説明をしました。

一つ、ご注意頂きたいことがあります。

このサイトに記した、マズローの図に関する説明は、私という、一個人の一見解に過ぎません。

私の観点・立場を通じて、「一個人として自分の内側と向き合い、自身を理解し、必要な行動へと結び付け、これまでとは結果を得る」十数年に渡る、取り組みを、図で表すための解説であること、ご理解のほどお願い申し上げます。

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