この話は前回からの続きです。
腹が立ちすぎてどうしたらいいのかわからない
後日、J子さんから「おばあさんに腹が立って、どうしていいかわからない・・」という電話を頂きました。

「おばあさんに腹が立つ」というEFTをするうちに、もう腹が立って、腹が立ってどうしようもなくなったんです。
ちょっと思い出したことに対して、軽い気持ちでEFTをしたら、思っていた以上に自分が腹を立てていて、どうにも収まらなくなった。
このような感情の扱いに困る瞬間は、誰にでもあります。

私も何度もあります!
ということで、このような時の対処法について触れていきます。
嫌だという気持ちを手放したいのに手放せない
続けて、J子さんは言います。

おばあさんに対する、嫌だと思う気持ちを手放そうとしているのだけれど、手放せない。
私が、J子さんにオススメしたのは「ありのまま認める」一択です。
でも、切羽詰まった時、つい慣れた昔のやり方で、何とかしようとする動きが出るのは、自然なことなのです。
「手放す」とはどういうこと?
J子さんは「手放せば、なくなる」はず、と思っています。
でも、実際は「なくならない」と感じています。
つまり、これは「思い込み」に過ぎないのです。
実行した所で「なくならない」と感じる結果に至る方法である、と言えるのです。
そもそも、自分が思い感じ考えたことは、なくなりません。
このことを踏まえて「手放す」とは、具体的にどういうことなのかを考えてみましょう。
「手放す」は「ありのまま認めること」で可能になる
完了すれば、当然、執着しなくなりますし、自然と次のことに意識が向きます。
なので、腹が立つという感情や思いを「なくそう」とするのではなく「ある」と認めると良いのです。
これを「ありのまま認める」と言います。
●認めてもモヤモヤする時は
あると認めても、嫌な気持ちが拭えず、モヤモヤするのであれば、
- 処理が完了していない
- まだ何かを知る必要がある
- 現状をより良くするヒントを、読み解く必要がある
のです。
このように捉えると、強引に「手放した」つもりになっても、未処理のまま、必要な情報を読み解けなければ
「腹が立つ」という状態に居続けることになる、というのがお分かり頂けるのではないでしょうか。
腹が立つのは理由がある
何かしら理由があって「腹が立つ」のです。
なので、「腹が立つ」とい感情や思考を通じて「ご自分を理解する」ことをお勧めします。
何度も認めましょう
もし、認めて、いったん収まったけれど、ぶり返した場合は、また認めれば良いです。
そこには、最初に認めた時にはわからなかった、何かがあるはず。
同じ所で、つまづいているように感じるかもしれませんが、実際は、少しずつハードルがあがっていて、以前と比べて、より深い所へアプローチができるのです。
理由なく腹が立つ時も認めましょう
時に、理由なく腹が立つと感じることもあるでしょう。
そういう時も、そのまま認めていくと、落ち着けるはずです。
ふっと理由がわかる時もあるので、「理由を知ろう」と思わずに軽い気持ちで取り組むことをオススメします。
認めることに慣れましょう
新しい方法は何度も使って、慣れることが大切です。
腹が立つとか、怒りなどを認めることに慣れた時、怒っている自分に気づいて、嬉しくなるという経験をしたなら、しめたものです。
ついつい、「ネガティブをなくせば、変わるはず、うまくいくはず」と思いがちですが、あると認めて昇華することを、J子さんにお勧めしました。
なくすのではなく、あると認めることで、おばあさんの何に腹を立てているのかを理解し、落ち着いた状態で、必要な対応を考え、行動していけるはずです。

