ブログ記事を読んだJ子さんから、感想を頂きました。

この1年半を振り返ることが出来た事は、とてもよかったと思います。
又、合間に伊藤さんの感想や解説が入っていて、新たにセッションを受けているように思いました。
事例公開の許可を下さるクライアントさん達からも「他の人の事例が掲載されると、自分のEFTを客観的に振り返ることができるし、(伊藤の)解説が入っているので、新たな発見がある。」と聞いたことが何度かあります。
へえ、そういう利用の仕方があるのか。
確かに、ご自分のセッション内容を、他人目線で書いた記事を読む機会ってないですよね。
私自身も、セッションを振り返りつつ事例を書くのは、クライアントさんのパターンを掘り下げる良い機会になっています。

皆さん、いつもありがとうございます。
では、J子さんのEFTセッション後の変化「言えなかった自分の思いを相手に伝える」を紹介します。
言えなかった自分の思いを伝える|EFTによる変化
今回のお相手は、J子さんが「お父さん」と呼んでいる「配偶者」です。
習い事の先生→おばあさん→お父さん という風に、伝える相手との関係は、以前よりも近くなってきています。
距離が近いからこそ、言いづらいこと、聞きづらいことがありますよね。
そんな訳で、以前よりも、少しハードルが上がります。
お父さんの顔が怖い
ある朝、「お父さん」とばったり顔を合わせたJ子さんは、このようなことを思いました。

お父さんの顔が怖い・・・。
この時、下記の思いが、J子さんの中を駆け巡りました。
- お父さん、どうして、怖い顔をしているのだろう?
- 何かあったのかな?
- 機嫌が悪いのかな?
- 私が、何か怒らせるようなことをしたのだろうか?
いつもであれば、瞬時にお父さんの気持ちを察し、あれこれ考えるところです。

あんなことがあったから、お父さん、怒っているのかな?

私が、こんなことをしたから、お父さん、機嫌が悪いのかな?

私が、何か悪いことをしたかな?
私のせいで怒っているのかな?
でも、いくら考えても、何もわからないので、すっきりしない思いを引きずっていました。
このような経験をしたことのある方は、多いのではないでしょうか。
J子さんの変化
ところが、その日のJ子さんは違いました。

お父さん、どうしたの?
そんな怖い顔をして。
お父さんに声をかけたのです。
その結果、お父さんは、怒っているとか、機嫌が悪いとかではなく、「ご自分が怖い顔をしている意識が全くなかった」ことが判明したのでした。

なあんだ・・。
J子さんは、拍子抜けしたこの時の話を、嬉しそうに教えて下さいました。
EFTで取り組んだことが、身についていらっしゃいますね。
事実と感情の区別がついた上で、できること
EFTでは、ネガティブな感情を認めたり、掘り下げたりすることを通じて、自分を満たしながら、事実と感情を区別していきます。
これまでの取り組みの成果で、
お父さんの顔が怖い
↓
お父さんの顔が怖いとJ子さんは感じている
という風に、J子さんの中で、事実と感情の区別がついているのです。
区別がついたところで、ここしばらく繰り返した「伝える」という新しい選択を実行。
その結果「(伝えると)引きずらなくていい。」ということを、味わったのでした。
人の気持ちを読むってどういうこと?
「相手がこう思っているのでは?」と思うことがあるでしょう。
それはそれで良いんです。
でも、「事実」と「自分が感じたこと」は別です。
なので、普段私は、セッションを通じて、「相手のことは、相手に任せましょう」という話をしています。
相手が何をどう感じているのかは、相手のみぞ知る。
だから、相手のことは、相手に聞けば良い。
いくら「あの人はこう思っているんじゃないか」と察した所で、それは自分の想像に過ぎません。
相手のことは、相手に確認しないと、わからないのです。
仮に、相手が思っていることと違うことを話したのであれば、それはそれでいいのです。
相手は、「思っていることを言わない」という自分の選択に責任を持って、そうしているのだろうから、こちらが深読みしようとした所で、無理があるのです。
「私、相手の気持ちが読めるんです」と思っていても、実際に相手の話を聞いたら、全然違うなんて本当によくあります。
勝手に暴走し「あなたがこうしていたから、こう言っていたから」と、自分の中で相手の思いをすり替え、トラブルを引き起こす原因になることもあるのです。
このようなトラブルを回避しつつ、関係を築いていくために、EFTで「自分をありのまま認めることを通じて、自らを尊重する」取り組みをしています。
自分を尊重し、事実と感情を区別することができるようになれば、頭と心が納得した状態で「相手のことは相手に任せる」も「伝える」もできるようになってきます。
言っても何も変わらないと思う時に起きていること
「伝える」は、簡単そうに感じるかもしれませんが、実は、結構難しいのです。
セッション前のヒアリングで、クライアントさん達から、よく伺う内容に
- 自分の思いを、お相手に伝えても伝わらない
- 色々やってみたけれど、ダメだった。
- 言っても何も変わらない
などがあります。
このような時は、大抵、お相手に伝えた内容が
- 何で●●なの?
- 何でこうしてくれないの?
- 何でわかってくれないの?
- 普通はこうするでしょ?
などになっているはず。
これは、他人軸が原因で、事実と感情の区別がつかないまま、思い込みによって「何で私を認めてくれないの?」と訴えている状態です。
もう少し詳しく書くと
という意味です。
だから「言動」だけを変えても、「自分は伝えた(つもり)止まり」で、お相手には伝わらないのですよね。
「言ったつもりで伝わっていない」に気づけない
自分は伝えた(つもり)、ちゃんと言っている
↓
相手には全く伝わっていない(だけなのに)
↓
相手にわかってもらえない・大切にされていないなどと感じて傷つく
↓
関係が少しずつ悪化する
このようなトラブルもまた、本当に多いのです。
いろいろな人間関係がありますが、特に、カップルや夫婦など関係が崩れたり、うまくいかなくなるのは「他人軸」が原因なのです。
でも、これって、もったいないですよね。
トラブルを未然に回避しつつより良い関係を築くためのEFT
アイホージュでは、このようなトラブルを可能な限り、未然に回避しつつ、より良い関係を築くために、必要なことを相手に伝えるEFTをしています。
もし、対人関係がうまくいかないと思うことがあったら、EFTをし、自分の中で何が起きているのかを把握し、必要な手を打ってみることをお勧めします。
以上で、J子さんのセッション事例は終わりです。
この後、2013年に、J子さんはEFT個人講座を受講なさっています。
そこから一年が過ぎた頃に、EFTタッピングインタビューを行っています。
インタビューを読むと、セッションや講座で取り組んだ内容や変化が、J子さんの未来へ、どのように結びついたのかが、お分かり頂けると思います。


