推拿でストレスを解消
Nさんから、モミー(推拿)の予約のメールが来ました。
Nさんから連絡を頂くのは、3年ぶり位か。
久しぶりの再会です。
以前、EFT(現・自律タッピング)のセッションを受けたこともあるNさん。
「ストレス解消で、来ました。」
何があったの?
モミーをしながら、お話を伺いました。
ストレスの理由
同棲している彼がここ3~4年ほど働かず、Nさんの収入だけで暮らしています。
金銭的に全く余裕のない中で、Nさんは一人で頑張っていました。
色々我慢し続けてきたため、息切れ状態になっています。
ストレス解消にと、ちょっびり散財をした延長で、モミーをしに来たのでした。
昔、初めて、NさんとEFTのセッションをした頃は、お二人とも働いていると伺っていました。
だから、結婚もそう遠くないだろうな・・と思っていた私は、びっくりです。
んーーー。
モミーで、一時的にストレス解消しても、お家に帰ったら、今まで通り何一つ変わらない状態が続くんだよなあ。
そう思いながら、もう少し詳しく伺うと、Nさんは、以前勤めていたフルタイムの職場を辞めていて、現在は、パートタイムで働いているとのこと。
残業が多いので、月12万程もらっているのですが、もちろん足りません。
お金が足りずに、パートを2つ掛け持ちしていたこともあるけれど、それでも足りない。
昨年、引っ越しをしていて、彼女の名義でローンを組み、数十万の借金をしているけれど、返す当てがない。
キャッシング枠いっぱいに、お金を借りている。
だから、これ以上、キャッシングは出来ない。
収入よりも、支出が上回っている。
払えていないお金も、色々ある。
支払の目処がつかない。
彼は、別の部屋に引きこもっていて、Nさんが仕事から帰ってきても、お互いに話をすることが、ほとんどない。
かなり切羽詰った状態にありますね。
Nさんのストレスに自律タッピングは有効か
私は有効だと判断しました。
Nさんのお話を一通り聞いて私が思ったことは、頑張っても、報われない(自己犠牲のループを回っている)状態にあり、一刻も早く手を打たないと、状況は悪くなる一方だ。
いろいろ、辛いと感じることが起きていますが、現在の、ご自分の思考や感情を、ありのまま認めていない(自己犠牲の)状態はNさんにとってダメージが生じるばかり。
だから、早く立て直すようにという、お知らせや警告みたいなもの。
お知らせや警告は、罰でも何でもありません。
人間は、自分を活かすことで、幸せになれるよう創られています。
自分を傷つけたり、非力にしたりする自己犠牲は不自然です。
それを選ばないよう、自分を守らなくてはならないのです。
もし彼女が、お知らせや警告を無視したまま、(自己犠牲をすることで)自分だけが頑張って、現状維持をしようとしたら、そんなに遠くないうちに、彼女の体や心、もしくは両方にダメージが生じる可能性があります。
強制的に立ち止まったっておかしくなありません。
仮に、その状態になっても、Nさんが、今のまま、頑張り続けた場合は、ハードルがさらに上がり、お知らせや警告として受けるダメージも、もっと大きくなる・・。
『あんなにいい人なのに、あんなに頑張っているのに、どうして不幸の連続が?』という話があります。
このような場合は、その方の視点・思考・言動のパターンをチェックし、自己犠牲の積み重ねの癖が出ていないか、ご自身を生かしているのかをチェックしたいもの。
そのために、EFTタッピングを使い、うまくいっていない思考や感情を、ありのまま認めて、必要な情報や、現状を変えることなどに生かしていきます。
Nさんは、以前複数回セッションを受けたことがあり、EFTのやり方は知っています。
視点・思考・言動の矛盾(自己犠牲による、つまづきの癖)を明らかにすることと、新しい一歩を踏む準備までを、Nさんに提供できると私は思いました。
何とか立て直すきかっけになるのではないかしら?と思った私は、ここまでの話を、一通りNさんに説明し
「EFTで、ちょいとやったら、もしかしたら、現状は変わるかもしれない。
やる、やらないは、Nさんにお任せします。」
と伝えました。
出世後払い!でまずはお金の面で、立て直しをすることに、合意したのです。
ちなみにすでに、お支払いは終わっています。
自己犠牲をしていると問題の先延ばしが起こる
他のEFTセッションでも、良くある話なのですが、自分の思考・感情といったものを、ありのまま認めず、自分の意志が活かせない(自己犠牲を積み重ねた)状態では、
- 解決や折り合いの先延ばしや、その場しのぎが起こるので、必要な手が打てず、時間の経過と共に問題が大きくなる
- 複数の問題や悩みが、絡み合う
のです。
Nさんの例で言えば
日常においていつもお金が足りない事に悩み
毎月の支払をどうしようか悩み
日々の大半の時間を働くことに費やし
日常生活の質も下がり
体も心も疲れて
身近で大切と思っていた人との関係が、ぎくしゃくする
気持ちの上での余裕もなくなっていく
といった風に、悪循環に陥ります。
ありのまま認めない状態で、悪循環に陥る(自己犠牲のループにはまり続ける)と、
焦る気持ちで、何とかしないといけないと思いつつも、問題がありすぎて、何から手をつけていいかわからない。
それでも頑張れば、いつか、何とかなるかもしれない。
といった根拠のない楽観、漠然とした期待または、解決のない堂々巡りで、時間が経過していきます。
過去のEFTから、Nさんの癖を知っていた私は、このまま何もしないとしたら、
いつか彼は、働いてくれる。
と期待して彼女は、現状維持で頑張ることを選ぶだろうと、容易に想像出来ました。
もう少し、頑張ってみよう。
あと1か月、頑張ってみよう。
あと1年、頑張ってみよう。
そうしたら、彼も働くようになるかもしれない!と思ったって、ちっともおかしくないのです。
だってNさん、もう3年も、現状維持をしてきているのだもの。
でも、3年前に比べると明らかに、現状は悪化している。
どこで、現状維持にピリオドを打つのか?
この時点で、Nさんは判断ができない状態にありました。
だから、声をかけたのです。
EFTをする前に、今できることをやって改善を試みる
モミーの後、すぐにNさんにEFTをした訳ではありません。
今できることをやって、改善を試みてほしいと思い、Nさんに「まずは彼とお金の件で、話をしてみて!」と具体的な内容を伝えました。
Nさんは、過去にEFTをやっているので、その内容については「できる」とのこと。
具体的にというのがミソです。
自分の思考や感情をありのまま認めない(自己犠牲の積み重ねによる、つまづきの癖が生じている)状態では、「具体的に何を伝えるのか」がわからないまま、感情的に話をします。
そのため、伝える必要のあることが相手に伝わりません。
伝えたつもりで、伝わっていないのに、わかってもらえないという別なトラブルを引き起こして、関係をこじらせるので、何のために、何をするのかを具体的にお伝えする所までを、提供する必要があるのです。
こうやって、久しぶりの再会モミーが終わったのでした。
この話は、次回に続きます。