
セルフケアサロン・アイホージュの伊藤みつるです。
この話はTさん事例・夫のモラハラ対処法【3】からの続きです。
最初からお読みになる場合は、Tさん事例・夫のモラハラ対処法【1】をご覧ください。
外側に向けていた意識を内側へ向ける
自律タッピングは、外側に向けている意識を内側に向ける取り組みです。
意識を外から内へと変えると、どんなメリットがあるのでしょう。
Tさんにセッション内容をメールしたら、お一人で取り組まれた感想を送ってくださいました。
一人でやってみました
自宅だと気が散って何も浮かばず、今は職場で1人なので試してみました
自分で思っていた以上に、旦那の態度や言葉に傷ついたみたい
悲しい、寂しい、びっくりし過ぎて泣けない自分が浮かびました
結構重いかも…
良かったです。
20年近く旦那さん(外側)に意識を向け、機嫌を損ねないよう、気を遣い続けていたTさん。
ご自分に意識が向きましたね!
スバラシイ!
お気づきになって本当に良かったです。
悲しいとか、寂しいとか、押し込めてばかりいると、自分がどうしたいのかわからなくなっちゃうんですよね。
ありのまま認めることで、これらの感情は、意思・原動力などへと変えられます。
これは、具体的に自分を愛する方法でもあり、メタ認知能力を高める方法でもあります。
だから、ありのまま認めないなんてモッタイナイ!
長年の積み重ねと時間の経過で、押し込めたものが重たくなるのは当然なのですが、そこに気づけるのもスバラシイこと、です。
旦那さんの態度が明らかに変わった!
前より話すし、聞くし、珍しく食事奢ってくれました!
いつも会計になると逃げてたんですよ!凄いですよね(笑)
旦那さんの態度が変わったように感じるのは、旦那さんに対するTさんの言動が変わったから、なんですよね。
もう少し詳しく書くと、Tさんがご自分の意識を内側に向け、どうしたいのか自らの意思に沿って、行動を変えたから。
自己犠牲を積み重ねている状態では、どうしても旦那さんを始めとするヒト・モノ・コトといった外側を変えようとしがちです。
Tさんの場合で言えば、「旦那さんの機嫌を損ねないよう振舞う」が、旦那さんを変えるための方法。
機嫌を損ねないように振舞えば、怒鳴らないはず。
でも、実際は怒鳴られているのだから、この対処方法、全然うまくいっていない・・ですよね。
だけれど、タッピングに取り組む前のTさんは、この方法がうまくいっていないことに、気づいていませんでした。
だから、同じ方法を繰り返しては、傷つくことになる訳です。
加えて、自分の意思を活かして行動することもできなくなるので、必然的に、欲しいものを自分や周りから取り上げてしまいます。
これが、自分の内側を見ずに、旦那さんに意識を向け続ける、自己犠牲の恐ろしさ、なのです。
そのような中で、高校を卒業するお子さんに対し
いろいろ諦めさせてきましたが、やっぱり、やりたい事をやらせてあげたい!
と考え、行動に出たのは、やっぱりTさんは変わる準備がもうできていたからなのだと思うのです。
自分の内側に意識を向けたら、自分も周囲も尊重することができます。
あとはTさんの変化に旦那さんがついて来られるかどうか・・。
次回に続きます。