1,300名様に提供したEFTタッピングのやり方

鎖骨下のポイントをタッピングする、EFTタッピングの動作イラスト

本記事では、EFTタッピング(以下EFTと表記)のやり方を紹介します。

EFT愛用歴と提供歴16年の私・伊藤が、延べ1,300名様に提供した内容です。

今回は

(ヒト・モノ・コトなど一つの悩みを題材に)自分の内側にある、いわゆるネガティブ(以下ネガティブと表記)と呼ばれる感情をありのまま認める

という、最初のとっかかりのつかみ方を解説します。

これは、EFTセッションや講習でもお伝えしている内容です。

この記事では、EFTのやり方やコツ、ことば(フレーズ)の作り方、上達の秘訣や、EFTをやっても効果が感じられない時の解決ヒントなどを紹介します。

目次

EFTタッピングのやり方

やり方自体は簡単です。

体の内側にある、ネガティブな感覚が生じる場所にあなたの意識を向けつつ、上半身にある特定のツボを軽く叩きながら「ことば」を口に出す。

終わったら次のツボに移動し、同じことを繰り返し、一セット終わったら深呼吸して水を飲む。

特別な道具は使いません。

伊藤

やり方は簡単ですが、使い方にはコツがあります!

EFTをやる前の準備

それでは、EFTに取り組む準備をしましょう。

あなたが、この記事を読みながら、お一人でEFTを試す想定で話を進めます。

まずは、お一人になれる部屋や場所に行きましょう。

1・飲料水と筆記用具を準備する

事前に用意するものは、飲み水と筆記用具です。

EFTタッピングをする時の飲み水

水の量は人それぞれですが、一回のセッションでは事前に500㎖準備しておくことをお勧めしています。

足りなかったら持ってくれば良いです。

もし、寝る前、布団の中に入ってからEFTをする場合は飲まなくても大丈夫。

できれば翌朝に飲んだ方が良いですが、忘れても問題ありません。

あと、筆記用具も準備しておきましょう。

通常、EFTは記録を取りません。

ですが、アイホージュでは、取り組んだ内容の記録をお勧めしています。

後で読み返した時に、ご自身の癖や変化などがわかるようになるからです。

2・何に対してEFTをするのかを決める 

次に、何に対してEFTをするのかを決めます。

人間関係、仕事、お金、恋愛、結婚、子育て、自分がどうしたいのかわからない、自信がない、居場所がない、不満や不安、苛立ち、怒りなど、日常で直面する悩みなど

幅広く対応することができるので、テーマに制限はありません。

一つの悩みに絞る

色々あると思うのですが、まずは、一つの出来事(悩み)に絞ります。

あの時のアレが嫌だったなあとか、あの人にあんなこと言われてむかついたとか。

注意して頂きたいのは、他の誰かの、ではなく、あなたに生じた実際の出来事を題材にすること

何の出来事(ヒト・モノ・コト)でもいいので、それに対して生じる、あなたの感覚・感情にEFTタッピングをします。

題材を選ぶコツその1:最初は新し目の出来事を選ぶ

過去・現在・未来、いつの出来事に対しても、EFTは使えます。

でも、あなたがEFTに慣れていないか、もしくは初めて取り組む場合は

直近もしくは、数か月くらい当たり前の、新し目の過去の出来事

を題材にするのがオススメです。

題材を選ぶコツその2|感情の波立ちを自覚している出来事を選ぶ

感情の波立ちを自覚している出来事を題材に選ぶのが2つ目のコツです。

例えば過ぎたことなのに、今思い出しても

  • 腹が立つ
  • 苛立つ
  • 悲しくなる
  • 嫌な気持ちになる
  • 恥ずかしくて消えてしまいたい
  • 落ち込む
  • 許せない
  • 不満

といった、いわゆるネガティブと呼ばれる感情が、わかりやすく湧きあがるもの。

「もう終わったこと、忘れよう」としているのに、思い出しては苛立つ。

そんな、感情の波立ちを自覚している出来事を題材に選ぶとわかりやすいです。

題材を選ぶコツその3:ヘビー級・トラウマ級の出来事は選ばない

3つ目のコツは、最初から、ヘビー級やトラウマ級の何かにアプローチしようとしないこと。

慣れたらいくらでもできるようになります。

物事にはタイミングがあり、必要があれば取り組む機会が巡ってくるので、その時まではそっとしておきましょう。

題材選びに悩んだら

題材に悩んだら、過去の事例をチェックしてみるのもオススメです。

3・感覚が湧く場所を探す

次に、あなたの感覚が湧く場所を探します。

感覚が湧く場所とは

普段、あなたは、目の前のヒト・モノ・コトに対して、嫌だな、苦しい、辛い、楽しい、嬉しいなどと感じる時、体のどの辺りでそれを感じていますか?

その場所を特定します。

例えば


あの時の、あの人の発言に傷ついた

という時に、体のどの辺で、それを感じていますか。

感覚が湧く場所は、人によって違うのですが

  • 両胸の間
  • 胃の辺り
  • 頭の後ろ側
  • 眉間

など上半身のどこかにあります。

これは後で使います。

もしかしたら一か所ではなく、複数の箇所で感覚が湧いていると感じる方がいらっしゃるかもしれません。

この場合は、複数あるとわかった上で、一番大きな反応がある場所を使用します。

EFTをやる時に使う「ことば」を作る

題材が決まったら、EFTをやる時に使う「ことば」を作ります。

EFTの「ことば」は3種類で、①②③の順で使います。

①セットアップフレーズ~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します
②ネガティブリマインダー~と感じている自分がいる
③ポジティブリマインダー~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します

自分軸教習所の「ことば」作りの特徴は、一部固定の内容で

セットアップフレーズができあがると同時に、ネガティブ・ポジティブリマインダーもできあがること

さっそく、作ってみましょう。

セットアップフレーズの作り方

1・ネガティブな感情を言葉で表す

一つの題材に対し、自覚している、感情の波立ちが何なのかを、一つ言葉に表します。

  • 腹が立つ
  • 苛立つ
  • 悲しい
  • 傷ついた
  • 怖い
  • 否定された
  • 都合よく扱われた
  • 惨めだ
  • むかっとした
  • 嫌だ
  • 恥ずかしい
  • 許せない

何でも良いです。

複数の「感情」が入り混じる場合は、一番強いものを選びます。

仮に、あなたが選んだ言葉が、「腹が立つ」だとしましょう。

2・目を瞑り感覚が湧く場所に意識を向ける

EFTタッピングの準備、目を瞑る

言葉を選んだら、次は軽く目をつぶり、リラックスします。

あなたの意識を、さきほど探した、上半身のどこかにある「感覚が湧く場所」に向けます。

3・選んだ言葉があなたの感覚に合うかどうかを確認をする

さきほど選んだ、出来事に対して生じるネガティブな感情「腹が立つ」が、あなたの「感覚が湧く場所」で感じているものとマッチするかどうかを確認します。

確認方法は以下の通り。

「感覚が湧く場所」にあなたの意識を向けつつ、後述する、タッピングポイント⑦番、鎖骨下を軽く叩きながら、「腹が立つ」「腹が立つ」「腹が立つ」と、自分にだけ聞こえる小さな声で何度かつぶやいてみます。

EFTタッピングのセットアップフレーズのポイントに触れています

感覚に合っているでしょうか?

よくわからないと思ったら、そのまま確認を終えてOKです。

もし、確認自体が難しいと思ったら、ここは飛ばしてもOKです。

4・選んだ感情に固定フレーズを加える

選んだ感情「腹が立つ」に、固定フレーズを加えると、セットアップフレーズができあがります。

腹が立つと感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します(または許します)

感情~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します

赤字の部分は、固定フレーズなので変えずにお使いください。

腹が立つ、そう感じている自分をありのまま~と作っても良いです。

また「愛します」は「許します」に変えてもOKです。

あなたがしっくりする方をお使いください。

ネガティブリマインダーの作り方

先ほど選んだ「腹が立つ」という「感情を表す言葉」を使って、ネガティブリマインダーを作ります。

腹が立つと感じている自分がいる

感情+~と感じている自分がいる

赤字の部分は、固定フレーズなので変えずにお使いください。

セットアップフレーズと同様、腹が立つ、そう感じている自分がいる と作ってもOKです。

ポジティブリマインダーの作り方

ポジティブリマインダーは、セットアップフレーズと同じです。

腹が立つと感じている自分を、ありのまま認め受け入れ愛します

感情~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します

赤字の部分は、固定フレーズなので変えずにお使いください。

これで、EFTで使用する、セットアップフレーズ・ネガティブ・ポジティブリマインダーと呼ばれる「ことば」ができあがりました!

通常・簡単バージョンのEFTタッピングポイントと一セットの流れ

EFTをする時は、作った「ことば」に、「タッピング(叩く)」動作を加えます。

上半身にある、特定のツボをトントントン・・とリズミカルに軽く叩き続けながら、自分の耳に聞こえる程度の小さな声で、作った「ことば」を喋ります。

セッションや講座で使用する、通常バージョンと、寝る前や急を要する時などに使用する、簡単バージョンのタッピングポイントと1セットの流れを説明します。

これらを説明した後に、通常バージョンでEFTに取り組みます。

8箇所のタッピングポイントを使用する通常バージョン

通常バージョンのタッピングポイントは下記の8か所です。

EFTタッピングで使用する8か所のタッピングポイントを紹介しています
  1. 頭頂
  2. 眉頭
  3. こめかみ
  4. 頬骨
  5. 鼻の下
  6. あごの上
  7. 鎖骨
  8. わきの下

一セットの流れ

一セットの流れは下記の通りです。何となくわかれば大丈夫です。

⑦鎖骨下を、人差し指・中指・薬指で軽く押さえ、時計回りにくるくる回しながら、セットアップフレーズを喋る。

セットアップフレーズを喋り終えたら、①頭頂に移動し、タッピングしながら、ネガティブリマインダーを喋る。

終わったら②眉頭へ行き、タッピングしながら、ネガティブリマインダーを喋る。

これを③、④、⑤、⑥、⑦、⑧まで繰り返す。

⑧が終わったら、①頭頂へ行き、タッピングしながら、今度はポジティブリマインダーを喋る。

終わったら②眉頭へ行き、タッピングしながら、ポジティブリマインダーを喋る。

これを③、④、⑤、⑥、⑦、⑧まで繰り返して、1セット終了です。

一箇所のポイントで全てを済ませる簡単バージョン

「あー、もう8か所も覚えられない、早くも挫折しそう・・」な方もいらっしゃるかもしれません!

伊藤

私、伊藤が夜に布団の中で使っている「一箇所のタッピングポイントで全部済ます!」という奥の手を紹介します。

⑦の鎖骨下のポイントか、空手チョップポイントをタッピングしながら、セットアップフレーズ1回→ネガティブリマインダー8回→ポジティブリマインダー8回、合計17回喋る。

EFTタッピングで使う空手チョップポイントのイラストです。

周囲に人がいて、タッピングポイントに堂々と触れられない時は、こっそり空手チョップポイントをタッピングしながら、心でフレーズやリマインダーを唱えるのもオススメです。

実際にEFTをやってみよう

通常バージョンでEFTタッピングをやってみましょう。

1・セットアップフレーズを喋る

EFTタッピングのセットアップフレーズで使うタッピングポイントに触れています

⑦の鎖骨下のタッピングポイントを、人差し指・中指で軽く押さえます。

人差し指・中指・薬指の三本でも、小指を含む四本でも構いません。

タッピングポイントを指で軽く押さえたら、あなたの感覚が湧く場所に意識を向けます。

その状態で、タッピングポイントを押さえた指を時計回りに、くるくる回しながら自分に聞こえる程度の囁き声でセットアップフレーズを喋ります。

腹が立つと感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します(または許します)

感情~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します

セットアップフレーズを喋り終わったら、指をタッピングポイント①頭頂へ移動します。

2・ネガティブリマインダーを喋る

ネガティブリマインダーは下記の8か所。

EFTタッピングで使う、ネガティブリマインダー8か所を説明しています

あなたの感覚が湧く場所に意識を向けた状態で、①頭頂ポイントを軽く刺激がある程度の力加減でタッピング(叩く)しながら、感情をこめずにネガティブリマインダーを機械的に喋ります。

腹が立つと感じている自分がいる

感情+~感じている自分がいる

喋り終わったら指を②眉頭ポイントへ移動します。

あなたの感覚が湧く場所に意識を向けた状態で、②眉頭を軽くタッピングしながら、感情をこめずにネガティブリマインダーを機械的に喋ります。

腹が立つと感じている自分がいる

感情+~感じている自分がいる

終わったら③こめかみポイントに移動します。

あなたの感覚が湧く場所に意識を向けた状態で、③こめかみポイントを軽くタッピング(叩く)しながら、感情をこめずにネガティブリマインダーを機械的に喋ります。

腹が立つと感じている自分がいる

感情+~感じている自分がいる

同じことを④、⑤、⑥、⑦、⑧までやっていきます。

⑧が終わったら、再び指を①頭頂に移動します。

3・ポジティブリマインダーを喋る

ポジティブリマインダーは下記の8か所。

EFTタッピングでネガティブリマインダーを喋る8か所のポイントを説明しています

あなたの感覚が湧く場所に意識を向けた状態で、①頭頂ポイントを軽くタッピング(叩く)しながら、感情をこめずにポジティブブリマインダーを機械的に喋ります。

腹が立つと感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します(または許します)

感情~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します

喋り終わったら指を②眉頭ポイントへ移動します。

あなたの感覚が湧く場所に意識を向けた状態で、②眉頭ポイントを軽くタッピングしながら、感情をこめずにポジティブリマインダーを機械的に喋ります。

腹が立つと感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します(または許します)

感情~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します

喋り終わったら指を③こめかみポイントへ移動します。

あなたの感覚が湧く場所に意識を向けた状態で、③こめかみポイントを軽くタッピングしながら、感情をこめずにネガティブリマインダーを機械的に喋ります。

腹が立つと感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します(または許します)

感情~と感じている自分をありのまま認め受け入れ愛します

同じことを④、⑤、⑥、⑦、⑧までやっていきます。

⑧が終わったら、一セット終了です。

られない時は、こっそり空手チョップポイントをタッピングしながら、心でフレーズやリマインダーを唱えるのもオススメです。

一セット目のEFTが終わったらやること

深呼吸し、水を飲みます。

あなたの感覚が生まれる場所で、何かしら動きや反応はあったでしょうか。

何か思うことは、あったでしょうか。

あっても、なくても大丈夫です。

途中で何かを思ったり、過去の何かを思い出したりした場合は、ノートに書いておきましょう

これを使って、二セット目の「ことば」を作ったり、ご自身の変化を振り返ったりと、後々役に立ちます。

スケールは使いません

一般的にEFTは、ここで「どの位ネガティブが減ったか」を数字で表します。

これをスケールと呼びます。

例えば、8だったのが4に減ったとか、10が7になったとか数字で変化を表します。

自分軸教習所のEFTの目的は、「まずは、あなたがあなたを理解すること」であり、ネガティブをなくすことではないので、スケールを使いません。

代わりに、ネガティブな感情をありのまま認める過程で、あなたの中で、どんな動きが生じたのかをチェックします。

何を思い出したのか。

どんなことを思い感じたのか。

一つずつチェックしながら、「わかっているつもりだけれど、いざ言葉に表そうとすると、よくわからない」と感じる、あなたの訴えを引き出していきます。

これらの内容が、次のセットの「ことば作り」に結びつきます。

次の一セットはどうすればいい?

違和感が生じた場合は、その感覚に合う言葉を探して、セットアップフレーズを作って、次の一セットに取り組む。

どんどん腹が立ってくるようだったら、そのままセットアップフレーズにして、次の一セットに取り組む。

複数の感情が入り混じっている場合は、別の感情を言葉に表し、セットアップフレーズを作って、次の一セットに取り組むと良いです。

以上で、1,300名様に提供した、EFTのやり方の紹介は終わりです。

EFT上達のコツ

1・取っ掛かりとなる感情開放に慣れる

EFTのやり方を知ったあなたに、上達のコツを紹介しましょう。

伊藤

「出来事(悩み)」と「ネガティブな感情」を変えて、ありのまま認めることに慣れること。

最初から、ゴテゴテと盛り込んだ「ことば」を作らずに、感情開放に慣れること。

別記事で、落ち込み、イライラ、罪悪感、モヤモヤなど、「〇〇な時のことば(フレーズ)」 を紹介しています。

忙しい方は、「〇〇な時のことば」のまとめ記事をどうぞ。

2・思い感じ考えていることをそのまま口に出してみる

一つの悩みを題材に、あなたの感覚が湧く場所に意識を向け、ネガティブな感情や思考を、そのまま口に出して、最後に固定フレーズを加えていくのもオススメです。

これは、「思っていることを、そのまま口に出すことに慣れる」ためです。

人に聞かせるものではないので、酷いと思う内容でも、そのまま認めてみて下さい。

3・何度もやってみる

一回やって、よくわからなかった、何にも変わらなかったと諦めるのではなく、何度もやってみること。

タッピングしながら喋ることにも慣れること。

これも上達のコツの一つです。

EFTタッピングの効果が感じられない時は

EFTをやってみたけれど、効果が感じられないと思う時があるかもしれません。

そんな時は、下記の関連記事が、あなたのお役に立つはず!

もっと先に進んでみたいと思ったら

  • 取っ掛かりをつかむことに慣れた
  • ひとりでEFTをするのは限界
  • もっと先に進んでみたい

そう思ったら、アイホージュにご連絡下さい。

一緒にEFTに取り組むことで、理解のスピードが上がります。

EFTは、提供者によって中身が違うことがあります。

このEFTでなくても、あなたに合うやり方が見つかりますように!

ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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