EFTタッピング実践・提供歴16年、自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
思っていることが言えないのはなぜ?
- 自分の思っていることが言えない
- 言いたいことが言えない
- 本音を言えない
など、日常的に感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
これは、他人軸で意志を扱っている状態で起こりやすい現象です。
他人軸では思っていることが言えないと感じるのが自然
まず、本音が言えないと思うのは、自然なことだとお伝えしたいです。
なぜかというと、お互いが、他人軸で意志を扱っている状態で指す、円満な対人関係とは
から。
つまり「お互いに思っていることがあっても、表立っては言わず、やり過ごす」ことが大切。
または、
という対応を取ります。
このように、他人軸で意志を扱っている場合は、「自分の思っていることや本音などは言わない」のが最善です。
だから、「言えない」と感じるのは、自然なことなのです。
思っていることが言えずにモヤモヤした時のストレス解消法
でも、言えないと、モヤモヤしたり、ストレスが溜まりますよね。
思っていることが言えない代わりに
陰で、直接関係のない、第三者に不満を話すことで、ストレスを解消する
という経験をしたことはあるでしょうか。
私は、いっぱいあります!
これは、周囲に話すことで、自分を認めてもらえたと感じ「これでいいんだ・間違っていない」と安心するための対応です。
なので、相手が常に、自分の話に耳を傾け、うんうんと同意してくれることを求めます。
だから、傾聴しましょうって言われるのですが、ここで、多くの方が気づいていないことがあるのです。
傾聴だけでは足りない理由
気づいていないこととは
人は満たされると、次の段階に進む
例えば
- 傾聴によって満たされると、「ちょっと、さっきからうんうんしか言わないけれど、ちゃんと話聞いてる?何か意見はないの?」という思いを口にする
- 相手が別な意見を言おうものなら「そんなアドバイスは求めていない、傷ついた!」と反論する
これでは、相手は何も言えなくなり、じゃあ、どうすればいいの?と困惑します。
他にも、受け止めてもらえたと感じて嬉しくなり、何でもかんでも話し、後で悔やむこともあります。
このように、傾聴によって満たされた時は注意が必要です。
思っていることを話すと、自覚なくトラブルを引き起こし、相手や自分を責める可能性があるのです。
本音を言いたいと思うのには理由がある
ここでちょっと考えて頂きたいことがあります。
あなたが「思っていることや本音を言いたい(けれど言えない)」と思ったのは、「波風を立てないように振る舞う」という対応に限界を覚えたから、ではないでしょうか。
もし、そうであるなら、話し合いには注意が必要です。
他人軸の状態で、言いたいことを言う場合、抑圧してきた不満や苛立ち、怒りなどを相手にぶつけることになるからです。
他人軸の話し合いで起こること|誤解と衝突が起こる仕組み
抑圧してきた不満や苛立ちなどを相手にぶつけるとは、例えば
- 「あなたのためにやっているのに、なぜ、私の思いをわからないのかと訴える
- あなたの思いを察し、あなたの望む通りに動いているのだから、あなたも私に対して、同じ対応するべきと訴える
- 相手の表情から、自分を否定されたと感じて「この人、私のこと、嫌いなんだ」と傷つく
- 相手の態度が、好意的だと感じた時、自分をわかってもらえたと判断する
- 相手が話すことに対し「本当はそんなこと思っていない癖に」と感じる
なぜこのようなことになるのかというと、相手が何を考えているのか、自分に何を求めているのか。表情や言動を通じて、「相手はこう思っているはず」と自分が察した内容を、事実と捉えるからです。
その上で「こう言えば、絶対に相手は自分の気持ちをわかってくれるはず」という思い込みに沿って「自分の思っているや本音を話す」ことになるからです。
思っていることを言うと嫌われる
でも、この状態で、思ったことを話した所で
- 分かり合えない
- 尊重し合えない
- 相手を信用できない
ので、関係がぎくしゃくしまうのですね。
「嫌われたんじゃないかと心配する」「こんなことになるなら、言わなきゃよかった」
そんな結果になることが経験上、わかっているから「思っていることが言えない」のではないでしょうか。
どうせわかってもらえない
このような時、「言っても、どうせわかってもらえない」と思うことで、相手に話すのを諦めようとします。
そうすれば、わかってもらえないと感じて傷つくことから、自分を守れるからです。
でも、やっぱり「思っていることを言いたい」
相反する思いに、悩み続けた経験をしている方は、案外多いと思われます。
言ってやった!
思い切って「言ってやった!」となるかもしれません。
これは、相手を言い負かして自分が勝った(表向きは認めさせた)という意味です。
相手側が、表向き同意したり、黙り込んだりすることで、その場をやり過ごしている可能性があります。
そのため、自分が言いたいことが、本当に相手に伝わっているのかは別な話。
でも、自分は話したんだし、相手はわかったって言ったんだから、ちゃんとやるのが当然でしょう。
このような場合、相手が約束したことをやってくれないから「自分の存在を蔑ろにされているような気がする」ということも起こってくるのです。
結局、同じことの繰り返しで、もう話しても無駄。諦めた。
他人軸で意志を扱っている場合、身近な人や、大事な人との距離が、修復できないほど開いてしまうこともあり得るのです。
思っていることや本音を言う前にやることがある
他人軸で意志を扱っている方は、相手に思っていることや本音を話す前に、やることがあります。
それは
なぜかというと
- 常に周りに認められたと自分が感じることが必要
- 感情の抑圧によって、自分軸のどうしたいのかがわからず、必要な対応が取れない
という二つの問題によって、物事の先延ばしが起こり、時間の経過と共に、さまざまな問題となって現れるから。
そのため、アイホージュでは、これらのことを踏まえた上で、「特定の誰かに対し、思っていることが言えないと感じている、あなたの悩み」を題材に、EFTをします。
今日のEFTのことば(フレーズ)
今日のことばを紹介しましょう。
まずは、感情を認めることから始めます。
どうしても〇〇さんに思っていることが言えない、そう感じている自分がいる
今日の「ことば」は、ネガティブリマインダー方式で書いています。
「ことば」の作り方やEFTタッピングのやり方は、下記の記事をご覧ください。

同じ内容を、何セットか繰り返します。
その次に
〇〇さんに、思っていることを言ったら、私は絶対に嫌われる(怒られる・否定される)そう感じている自分がいる
これも、何ゼットか繰り返してみてください。
その後に、あなたが相手に言いたいと思っていることを、EFTをしながら、そのまま吐き出します。
吐き出した内容+~と感じている自分がいる
これも、何セットから繰り返してみてください。
コツは、これは酷いなと思う内容でも、そのまま口に出してみること。
誰にも言わなくていいので、まずは、あなたが思っていることをそのまま認めてみてください。
お一人で取り組める範囲は、ここまでです。
この先に進んでみたいと思ったら
もし、この先に進みたいと思われた場合は、実際の悩みを題材に、他人軸の欲求を満たしつつ、自分軸で対応し、必要なスキルを身につける体験をします。
これらは、体験会・入門講習後の「スタートパッケージセッション」で、取り組む内容です。
セッションでの体験をもとに、「基礎講習)で、ヒトや悩みの題材を変え、さらなる経験を積み、スキルを身に着けながら、自分軸を育んでいく流れになっています。
興味がありましたら、まずは体験会からどうぞ。
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