この話は
の続きです。
自らプロポーズをし、これから婚姻届けを出すという所まで来ていたNさん。
1年ほど経過した辺りでしょうか。
久しぶりにアイホージュにおいでになったNさんが「彼と別れて、アパートを借りた」と仰るのです。
パートナーが仕事を決めたはいいけれどすぐに辞めてしまった。
だからといって積極的に家のことをやる訳でもない。
正社員として働きだした彼女に対し、あれこれ文句を言っていたりしていた。
このような話を伺いながら「あーーーーやっぱりそうだったのか。(彼女の変化にパートナーがついて来られなかったのか)あの時、言えば良かった。」という思いが私の中で湧きました。
彼女がプロポーズした話を伺った時に、これまでの過程を伺っていたことから、一瞬「本当にこの男の人でいいのだろうか」と思ったのです。
でも、彼女がプロポーズすると決め、実行し、向こうの承諾を得て一緒になることがお二人の幸せならそれで良いのであり、第三者である私が口をはさむ必要はないと考え、良かったねと伝えて終わっていたのでした。
言えば良かった・・・と悔やむ私に対し、Nさんからは「みつるさん、私の時間を待ってくれてありがとう」と返ってきました。
ちょっとびっくりしたのですが、この時、私は、人の時間を待つことの大切さを改めて感じました。
ご本人が納得しなければ、何も変わらないのですものね。
やっぱりダメだとわかって別れると決め、アパートを借りるまでの時間が驚くほどに早かったので、ご本人の納得が一番で、私が先回りして何かを言わなくて良かったのだと思いました。
「でも、別れる前に正社員になってよかったね。」
彼女が彼にプロポーズした頃、Nさんは、それまでずっと拒否し続けていた正社員になっていたのですが、だからこそ、別れると決めた後に、すぐにアパートを契約し、引っ越せたのですから。
プロポーズと別れ。
どちらも、彼女が決めて行動したことです。
自分がどうしたいのか決めて動くと、タイミングの良さに乗っていける場面に巡り合うことが結構あります。
彼女の変化にパートナーがついて来られなかったのは残念ですが、もしかしたら、正社員になることを決めた段階で彼女の無意識はそれに気づいていたのかもしれませんね。
自分を生かす過程で破局したのであれば、それは自分の幸せへとつながるもの。
この後の展開がわかっている今となっては、これで良かったのだと心から思います。
この話は、
へと続きます。