この話は
からの続きです。
まずは自分の躓きの癖と物事の流れを把握することが大切
以前のNさんは、働かない前のパートナーに対し「自分が頑張ればいつか何とかなる」と思い、時にはパートをかけもちをしながら孤軍奮闘することで、2人の生活を保ち続けようとしていました。
パートナーに認めてもらえたと感じることを求めていたNさんの中で、自分(を犠牲にして)が頑張れば、パートナーはそれをわかってくれて、働き始めるはずだ という思い込みが生じていたからです。
でも、どんなにNさんが頑張っても、現状が思うように変わりませんでした。
そのため、前のパートナーに自分をわかってもらえない(認めて貰えない)と感じることが増えたNさんの中では
- 愛されていない
- 大事にされていない
- わかってもらえない
などといった不満や不安、孤独感などが募っていきました。
自分を認めて貰えたと感じることが不足した場合、Nさんは、自分の努力が足りないと感じ、さらに頑張って自分を認めて貰おうとしますし
- 思ったことを元のパートナーに言えない
- 本当に前のパートナーが私を愛しているなら(自分を認めているなら)言いたいことを察して、わかって
と感じる状態にもなります。
実際は言えない訳ではなく
- 嫌味を言う
- 遠回しな表現をする
- 言わなくてもわかれ!という態度を取る
などをしたり、時に我慢を爆発させたりします。
これによりNさんは、元のパートナーに思いを伝えたつもりになるのですが、残念ながら、お相手には彼女の意図がまったく伝わっていません。
前のパートナーも、自分が苦しんでいるのをNさんにわかって(自分を認めて)と思いながら、働かずに彼女の稼ぎを当てにしていました。
双方が、自覚なく、相手に自分を認めてもらえたと感じることを求め続けた結果、それぞれが自分を満たせずに、関係が破綻。
その後、EFTタッピングを通じ、Nさんは「なぜ前のパートナーとの関係が破綻したのか」や、つまづきが生じる、自己犠牲の対処の癖を理解しながら、日々の欲(思考や感情)やお金のコントロールをしたり、立て直しのプロセスを少しずつ身に着けたり、心の奥底にアプローチしたり、過去に折り合いをつけたりしていました。
そこに彼が現れた訳です。
これは、どういうことなのでしょう。
Nさんのハードルが上がった
私の判断は、Nさんが幸せに生きていくための前準備がひとまず終わって、物事に対応するハードルが上がった、でした。
Nさんが、EFTタッピングを通じて、身に着けてきたものや経験を総動員し、ちょっと頑張ったら、彼女を生かした対応ができるはず!!
彼女を生かすことが最善につながるので、この機会を活かしたいと思いました。
EFTタッピングによる準備
EFTタッピングを通じて、私・伊藤が最初にやろうと思ったのは、Nさんが「誰かに自分を認めてもらえたと感じることによって埋められる安心・安全」を自給自足できる状態を作ること。
そのために、自分で自分(の思考や感情)をありのまま認めるのですが、なぜ、そうしようと思ったのかには理由があります。
前述したNさんの、自己犠牲の積み重ねによる、つまづきが生じる癖は、「彼」に対応する際に必ず顔を出すから。
恋愛や結婚などに限りませんが、もし、あなたが「いつも同じことで、うまくいかなくなる」「頑張っても報われない」などと感じているのであれば、この癖が顔を出しているはずです。
癖が出た時にNさんが気づいて、自分がどうしたいのかに沿って立て直していけるようにするのが、アイホージュのEFTタッピングの取り組みです。
Nさんの躓きの癖から考え得ること
好意を通じて彼に認めてもらえたとNさんが感じているうちは、安心・安定していられると思うのです。
でも、彼が何らかの理由で好意を態度に出さなくなった場合はどうでしょうか。
恐らくNさんは、彼が離れていくと感じて不安になり、つなぎとめようとするでしょう。
また、彼に嫌われないようにするために自分の思ったことも言えなくなるはずです。
仮にそうなった場合は、不倫に足を踏み入れても全然おかしくありません。
足を踏み入れたら、お互いの認め満たし合いで盛り上がって止められなくなり、お二人ともに突っ走る可能性が高くなるでしょう。
不倫に足を踏み入れることは、Nさんが出来事を変えた状態で、前のパートナーの時と同様の、自己犠牲の積み重ねによる対処で躓くことを意味します。
つまり「お試し」に対し、Nさんは同じ所でひっかかるということ。
ひっかかった場合は、Nさんは、クリアするまで出来事を変えた状態で、同じ所をぐるぐる回ります。
お試しは最初の段階でクリアしたいもの
怖いのは、同じ「お試し」であっても、1回目よりも衝撃が大きくなること。
1回目で対応できなければ、それ以上の衝撃がなければ、Nさんは気づけないということになるからです。
ヘタしたらNさんは不倫の代償として、前回書いたロスや傷が生じた状態からの立て直しになるかもしれないのです。
これまで散々、きつい思いをしてきたのにまた?
それは避けたいと思いました。
彼は本命?それともダミー?
彼は本命なのかもしれないし、ダミーなのかもしれない。
どちらなのか全然わからないけれど、どちらであっても必要な対応をし、Nさんを生かしていこう。
ということで、自分で自分をありのまま認め、これらのことを理解したNさんは、彼に対し
- お付き合いをするとしても離婚してから
- 私はフリーなので好きな人ができたらそちらに行く。必ず付き合える保証はない
という意思表示をし、これを貫いていきます。
これでダメになるなら彼は本命ではなくダミーなのだから次に行きましょうという訳で、ひとまずNさんはお試しをクリアしたのでした。
この話は
に続きます。