【どうしたらいいのかわからない】が始まりのEFTセッション事例

アイホージュの伊藤みつるです。

昨日EFTと推拿を受けに来て下さったお客様のNさん。

お会いするのは3回目。

初回と2回目は、推拿のみをお受けになっていました。

この記事では

  • 「どうしたらいいのかわからない」から始まった、2回に渡るNさんのセッション内容
  • 私、伊藤が気づいた、人間関係を好転させる人達の共通事項
  • セッションを受けるだけで物事が変わる訳じゃない

ということに触れます。

施術後の会話でNさんの現状を知る

前回、推拿の施術を終えて話をしている時に、同棲している彼と夏からうまくいかず、必要最低限の話しかしていなくて、何をどうしていいかわからない状態にあることがわかりました。

Nさんは彼を追いかけて他県から青森に住み始めました。

周囲に友人がいない状態なのに、頼りになるはずの彼と冷戦状態。

話を聞いてみると「私のことをわかってほしい、それを察して欲しい」と遠回りな言い方で彼に話をしているとの事でした。

「ううーん、多分ね、男の人って単純(に受け止める)だから、遠回りに話すとそっくりそのまま遠回りに受け止めると思います。

おそらく、言いたいことが伝わっている可能性は低いと思いますよ。

なので、こんな風に話してみるといいですよ!」

「ありのまま話すコツ」とEFT(現・他人軸から自分軸への軌道修正術)というものがあると伝えて、その日はお別れしました。

視点が変わらないまま行動を変えようとしてもブレーキがかかる

その後、3回目の推拿と初EFTの予約が入りました。

「言われたとおり話をしてみようと思ったけれど、やっぱり出来ませんでした。」

緊張して言葉が出てこない。

メールで今の自分の感情を伝えるのがやっとだった、とのこと。

視点が変わらないまま行動だけを変えようとすると、ブレーキがかかることが多いです。

特にご自身にとって重要な場面ならば、失敗できないぞ!という思いから慎重になり、行動せずに安心・安全を選択してしまうことも少なくありません。

初めてのセッション

どうやらお相手は、Nさんを手放そうとしているらしい。

だけれど、Nさんは彼と一緒にいたいと言います。

  • 一緒にいたいと思う自分
  • うまく話せない自分へのあせる気持ち
  • 彼への期待
  • 彼への怒り、あきらめ、見下す気持ち
  • 過去からの思い込み

こういったものをEFTを使って、ありのまま認め、必要ないものは取り除いていきました。

途中、彼女は、鉄塔がかぶさったようなイメージを見たのだそうです。

それまでがんじがらめになっていたものから解放されたのでしょうか。

「彼にありのまま伝えられそうです。」という所まできたので、再び「ありのまま話す」コツを伝えて、その日は終えました。

だって、本心では「一緒にいたい」のに、それをきちんと伝えられないまま、関係を終えるなんてもったいないですよね。

メールでその経過を聞いていたのですが、良い方向に進んでいるようだったのでひとまず安心!

2回目のセッション

次の推拿とEFTの予約を頂きました。

「おかげさまで彼と元通りの生活を送っています」とあり、とっても嬉しかったです。

で、今回は何がテーマなんだろう?

前回の話から、何となくですが結婚に発展させるのかな?と思ったのです。

話を伺うと、あちらこちらに、混乱することが絡み合っていました。

この中で、1つ片付けたら、多くの事が片付いていきそうなものって・・。

2人の意見は一致です。

「テーマ:お父さん」

父親と後継問題

彼女は三姉妹の長女です。

父親は男の子が欲しかった、と母親を責めたこともあるのだそう。

Nさん曰く「女性としては、よくそんな事できるな・・お母さんが可哀想。この人、最低だと思った事があります。」

仕事熱心で、それはすごいと思うけれど、家族にもそれを要求する人であり、Nさんは時に男の子のように扱われたり、わりと厳しく育てられたようです。

そして、この三姉妹。

誰が跡継ぎになるのかが大きな問題となっていました。

「長女の私がそうなればいいのだろうけれど・・」

彼女は跡継ぎになるつもりはありません。

でも妹達にそれを押し付けるのもどうかと思っているそうです。

父親に勝ちたい

最初のEFTは「違和感を覚える」内容ではじまり、その後、彼女から出てくる言葉を拾いつつEFTをしていました。

彼女にヒットしたのは

  • お父さんを見下したい
  • お父さんに勝ちたい、ぎゃふんといわせたい
  • 跡継ぎにならないことへの罪悪感
  • 将来(介護)への不安

EFTを全部終えてから聞いたのですが、過去に4-5回ほど彼を伴って実家に戻り、結婚の話をお父さんにしたものの、うまく伝えられなかったのだそう。

うまくいかないのには理由があるし、何度も繰り返してうまくいかない場合は、そこで何かに気づく必要があります。

彼には、彼女を強引に結婚に引き込めない理由がいくつかある。

Nさんは「オトコの人にリードして欲しい」と思っている。

Nさんは彼に対し「万が一何かがあったら実家に戻らないといけない」と話をしている。

無意識下にある罪悪感と将来の不安があるので、表面上は結婚に発展させようとしても、肝心な場面でブレーキがかかるのはしょうがないかもしれません。

「私が「結婚はしたい。ても、何かあったら実家に戻るよ」というどっちつかずだったら、彼も動きようがないですものね。実際、彼にも言われていたんですよ。これはお父さんとオマエの問題だと。」

お父さんにはうまく伝えられそう?と聞くと「うーん、出来そうです。でも何と言っていいかわからないけれど・・その場で何か言葉が出ると思います」と返ってきました。

人間関係を好転させる人達の共通事項

最近、私・伊藤はある事に気が付いたのです。

それは・・EFTをやった後、人間関係を好転させてきた人たちの共通事項。

「視点を変えた後、自分が出来る範囲で行動に移す」

彼女のこれからの行動は「お父さんに伝える」だけれど、具体的にどう伝えたら良いのかがわからない・・。

じゃあさ、こういう風につたえたらどうかな?

「私は彼と結婚します。でも、跡継ぎにはなりません。
将来、実家で有事の際は、その時の自分が出来る範囲の事をやります。
ただし、今はそれが何なのかはわかりません。」

※ちなみにこれはEFTでNさんの口から出てきた内容を、伊藤がまとめたものです。

「それは良いですね。何だかすっきりしてきました。これってEFTじゃないのに・・・。
そんなところまですみません」と言われました(笑)

セッションを受けるだけで物事が変わる訳じゃない

個人的な話ですが、私自身、過去に物事がうまくいかないと思っていた頃、何かのセッションやセラピーなど受けるだけで劇的に物事が変わることを期待していたのです。

でも受けるだけで変わることなんてなかったので、よく失望していたのですが、「行動に移さないと!」と言われると
騙されたような気になっていたものです。

その経験から「もしかしたら、EFTの後に、視点は変わったけれど実際の行動にうまく結びつかないでもがいている人もいるのかもしれない」と感じていたので、彼女の言っていたことをまとめて話す内容を提案したのでした。

私ができることは、ここまでです。

これ以降は、全て彼女次第です。

「この後、彼と話してみます!そしてお正月に実家に帰ってきます」といっていたNさん。

きっとうまく行くと思いますよ~!

またお会いしてお話を伺うのを楽しみにしています。