この話は
からの続きです。
「仕事を辞めたい」という思いを、問答しながら掘り下げるうちに、青森に残る理由がないので
- 今の職場から去る(辞める)
- 出身県に戻る
- 実家から車で1時間位の所で1人暮らしをする
という答えに至ったNさん。
さらに話を伺ったところ、繁忙と職場の対人関係によるストレスが多くて辞めたいと思っているけれど、今の仕事が嫌な訳ではないということがわかりました。
そうか。
だとしたら、今の会社を辞めずに、転勤という手もあるか。
Nさんの職務上、異動ができるのかもしれないと思ったのです。
転勤という選択
前のパートナーと一緒に居た頃、彼女は仕事を掛け持ちして何とかしようとしていたので、繁忙だけなら辞めずに乗り切るのではないかと思った私は、ひとまず出身県に今の会社の営業拠点があるのかどうかをNさんに確認しました。
「ある」とのことだったので「異動(転勤)はできますか?」と聞きました。
Nさんは、「前例はある」と言います。
「ダメもとで異動の希望を出すいう手もありますよ。」と話した所、Nさんは乗り気な様子。
異動ができれば、関係に悩んでいる職場のUさんとも離れられますしね。
ただ、こちらで移動したいと思っても、相手のあることです。
どうなるのかは何とも言えませんが、それでも伝えてみなければ何も始まりません。
ここで私たちは、どう転がってもいいように
事情があり地元に帰るので、可能であれば、出身県の営業拠点に異動ができるかどうかを上司に確認する。
上司からOKが出たら、異動する。
異動の許可が降りなかったら、今の職場は辞めて、新しい職場を探す。
という選択と、上司に何をどう伝えるのか。
などの下準備をしました。
セッションが終わって早々にNさんは直属の上司に電話を掛けます。
Nさんからのメールを拝読すると、前向きなやり取りができた様子。
上司にとって、彼女は異動させてでも残したい人材だったのでしょう。
ただ、異動は直属の上司1人で決められることではありません。
会社側の回答待ちをしていたのですが、あれよあれよという感じに、Nさんの転勤が決まったのです。
主体的に動くことでNさんがつかんだ転勤
このセッションから3か月が経った頃。
繁忙期が続く中で引っ越し作業を進め、Nさんは青森を後にしました。
彼女が主体的に、欲しいものに手を伸ばしたからこそ、実現した転勤。
現状を変わるのを願うばかりで、何もしなかったら、絶対に得られなかった結果です。
引っ越しするにあたり、お父様が率先して、手伝ってくださったそうです。
お父様にとって娘が同じ県内に越してくるのは、とても嬉しいことだったのでしょう。
1年ちょっと前のNさんは「(お父様には)死ぬまで会うつもりはない」と言っていたのですから、もし、お父様との関係が改善していなければ、出身県に戻るという選択はなかったように思います。
すごい変化だと思いますし、タイミングもばっちり!
彼女を生かす、という面で、軌道に乗ったともいえるでしょう。
でも、背景には彼女の自分を生かす選択と行動の積み重ねがあり、決して棚ボタではありません。
あれ?
ところで既婚彼はどうなったの?
ということで、
に続きます。