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お金がない!切羽詰まった状態を改善するEFTタッピング

お金がない!切羽詰まった状態を改善するEFTタッピング【2】

お金がない!切羽詰まった状態を改善するEFTタッピング【3】

からの続きです。

私が頑張ればいつか何とかなるとはどういうこと?

EFTセッション中に、Nさんから出てきた思いは、「今、私が頑張れば、いつか何とかなる。」でした。

これは、どういう意味なのでしょう。

本当に、何とかなるのでしょうか。

ということで、検証するために、ありのまま認めながら掘り下げていくと「今、私が頑張れば、いつか何とかなる。」とは

Nさんが、2人分稼いで、支払をしていれば、いつか彼は、仕事に就いてくれる。

私がこれまで払ったお金を、彼が全部返してくれるか、2人で一緒に借金を返して、一緒に暮らしていける。

という意味であるとわかりました。

でも、頑張ってきた結果、現実はどうでしょう。

彼は相変わらず仕事に就いていません。

時に彼女がパートを掛け持ちして働き、彼の分の支払いをしても、いつもお金は足りずにキャッシング枠もなくなっています。

何もうまくいっていません。

つまり、Nさんは、今、私が頑張れば、いつか何とかなると思いながら、実際は何もうまくいかない結果に至る方法を、うまくいくと思い込んで使っている ことになります。

このままでは、Nさんは、出来事を変えながら、同じことを繰り返すだけ。

なので、これを阻止しつつ、新しい選択・対応が取れるようになる必要があります。

頭ではわかっているけれど心がついて来ない状態をEFTタッピングで改善する

Nさんは、「頑張っても、うまくいっていない」という結果を得ていることは、わかっています。

でも「頑張れば、何とかなる」とも感じています。

つまり、Nさんは、頭ではわかっているけれど、心(感覚)がついて来ない のです。

このような場合は、肝心な場面で、心(感覚)に引っ張られるため、適切な対応が取れません。

「頑張って、何とかしよう」として、同じことを繰り返し、問題を大きくしたり、自分を傷つけたりしながら、自己犠牲のループを回り続けます。

そのため、アイホージュでは、現状を変えるだけではなく、短期的な取り組みが、長期的に生きるように

今のやり方で、うまくいくと思っていたけれど、実際はうまくいかない

とNさん自らが気づいた上で、新しい選択・対応が取れるよう、セッションを進めています。

これにより、Nさんは、頭と心が納得した状態で、前に進めるようになるからです。

この先、全く違う出来事で、これまでと同じ対処をし「うまくいかない・・」と感じる時には、すぐに気づけなくても、EFTをすることで「同じことを繰り返している」と自ら気づいて立て直せるよう、取り組みを積み重ねていきます。

手間も時間もかかるので、遠回りのように感じるかもしれませんが、短期的な取り組みを長期的に生かすと考えると、実は早道なのです。

彼やみんなに褒めてもらいたい、認めてもらいたい

セッションを進めていくと、Nさんは

働かない彼の分も頑張って働き、2人分の生活費を稼いで、2人分の支払いをしていれば、(職場や周りの)皆や彼から褒めてもらえる!認めてもらえる!

ということを、口にし始めました。

「誰かに自分を認めてもらえたと感じること(承認欲求とも言う)」は、自分の思考や感情を、ありのまま認めていない(自己犠牲をしている)方の

  • 物事の対処方法
  • 悩みの解決方法
  • 自己実現方法
  • 原動力を得る方法

です。

彼が私の頑張りを認めてくれたと彼女が判断した場合、Nさんの中では

  • 自分の思いを彼がわかってくれたから、彼が仕事に就いて稼いできてくれるはずだ
  • 自分が頑張っているから何とかなるはずだ

と期待が生じます。

Nさんは、彼が働いていないことや、2人分の支払いをしていることを、職場の人たちに話しています。

すごいねと言われて、そんなことないよと返していました。

周りに、自分の頑張りを認めてもらえたと感じることが、Nさんの中で

  • 「頑張れば何とかなる」という原動力
  • 「私は間違っていない、これで合っている」という悩みの解決と安心感

などとなるため、彼女は自己犠牲のループを回り続けます。

誰かに、頑張って!と言われた時に、「もう頑張れない」「こんなに頑張っているのに、まだ頑張れって言うの?」という話がありますが、実は、そう思う方の感覚は合っています。

自己犠牲のループの中で頑張ってきて、うまくいかない、周りに自分を認めてもらえないと感じている(悩みが生じている)のだから、頑張れないと感じるのは自然なことです。

ただ、問題が1つあって「頑張らない」とか「頑張るのをやめる」では、自己犠牲のループにはまったまま、なんですよね。

例えば「自分をありのまま認めましょう」と言われたとしましょう。

どうやったら、ありのまま認めたことになるのかがわからないので、「嫌な誰かの全てを、許して受け入れる」という考えや行動に至ります。

Nさんの場合で言えば、彼が働かず、お金を入れずにいることを受け入れて、自分が頑張るということ。

前述した通り、自己犠牲をしている場合は、「誰かに自分を認めてもらえたと感じること」(承認欲求とも呼ぶ)が、悩みの解決方法・自己実現方法・安心、安全を得る方法になるので、なくすことはできません。

でも、実は、これは、自分で自分をありのまま認めることで、満たせるのです。

これが、アイホージュのEFTでやることの1つです。

自分で自分をありのまま認め、満たすことができて初めて、Nさんは、頭と心が納得した状態で、

Nさんが、2人分稼いで、支払をしていれば、いつか彼は、仕事に就いてくれる。

私がこれまで払ったお金を、彼が全部返してくれるか、2人で一緒に借金を返して、一緒に暮らしていけると思っていたけれど、実際は、何もうまくいっていない、このやり方ではダメだ

と気づけるようになります。

そこから、「本当の所、自分はどうしたいのだろう、何をする必要があるのだろう」と自問したり、新しい行動に変えたりしていきます。

自己犠牲のループを回り続ける

EFTを進めていくと、言葉による「表現」が違うだけで、Nさんに同じ問題が起きていて、自己犠牲のループを回り続けていることがわかります。

彼が仕事に就くまで、私が我慢して頑張って2人分働き、2人分の支払をすれば良い、何とかなると思っていたNさんでしたが、

2人で生活しているのに、何もかも私が支払するのは不公平だ。せめて家事位やってほしいのに、それもない。

という不満を口に出し始めました。

「頑張れば何とかなる」はずが、我慢しても、何ともなっていない。

我慢しきれず、相手に対する不満が生じている。

我慢が成り立っていないにも関わらず、Nさんは、自分が我慢すればうまくいくと思っている。

つまり、うまくいかない方法を、うまくいくと思い込んでいるということです。

他にも

彼と一緒に食品を買いに行き、彼が安いね、安いねと連発した時、Nさんは内心「あんたが支払う訳じゃないでしょ」と苛立っていたけれど、それを言ったら、彼が傷つくと思い、気を遣って口に出さなかった。

ということがあったのですが、実際は、苛立つNさんの言葉尻や態度に「あんたが支払う訳じゃないでしょ」が、モロに出ていて、彼がいじけてしまっていたのです。

まあ、「あんたが支払う訳じゃないでしょ」とは言わなくていいのですが。

彼女の「彼が傷つくから言わない、我慢する」と言う選択は、言葉尻や態度に出ていて、相手との関係を悪化させる結果に至っているのです。

Nさんが良かれと思った選択は、実際はうまくいくどころか、我慢しているという思いとともに、彼女がすり減り、満たされることもない上に、彼との関係も悪化する、ということです。

心(感覚的に)この方法でうまくいくと思っていたけれど、実際は、うまくいっていないので、現状や結果を変えたければ、新しい選択・行動が必要です。

実は「うまくいかない、今までの選択・行動のまま、うまくいく結果を出したい」と訴えるケースは、本当に多いのです。

心(感覚)がうまくいくはずだと感じているのですから、そうなっても全然おかしくないのですが、うまくいかない方法を繰り返した所で、結果が変わるはずがありません。

頭と心、どちらも納得した状態で、新しい選択・行動をする必要があります。

自己否定のループを抜け、頭と心が納得した状態で新しい選択・行動をする

EFTを通じて「うまくいくと思っていたけれど、実際は、何もうまくいっていない」を頭と心で納得した状態で理解したNさんは、お金の件と、彼との関係を改善するために、一人で頑張ることをやめ、家を出ると決めます。

ここで、Nさんに新しい選択と行動の内容を具体的に伝え、それをお一人で実行できるようEFTで落とし込み、新しい対応の準備はひとまず終了。

セッションを終えた後、さっそくNさんは、うちにおいでと言ってくれた友人に連絡を取り、条件を確認しに、その方の家へ出向きました。

結果、Nさんは、晴れて居候の身になることが決まったのです。

頼りになる友人がいて良かった・・。
ほっ。

出ていくことを、Nさんの彼に話すのはこれからです。

この話は

お金がない!切羽詰まった状態を改善するEFTタッピング【5】

に続きます。