自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
EFTタッピングのセットアップフレーズやリマインダー作りで挫折したり、やってみたけれど効果がないと感じたりする原因の一つに
というのがあります。
今日の記事では、アイホージュでは、こういう時、どんな対応を取っているのかについて触れます。
現実味のないフレーズとは
例えば、何でもいいのですが「完璧主義の自分」に対する、EFTをするとしましょう。
完璧主義になってしまう自分がいるけれど、不完全な自分でもいい、完璧主義をやめる
というようなフレーズ、リマインダーを作ったとして「どうやってそれを実現するの?」という疑問が浮かびませんか?
ネガティブからポジティブに変わるってどういうこと?
私自身、EFTタッピングのやり方やフレーズの作り方を習った時、どうやって?という気持ちが拭えませんでした。
もともと「昔はドン底でした」から「●●をやって変わりました」という内容を本などで見かける度に、その「間」にあるものは何なのかを具体的に知りたかったので、EFTタッピングでも同じことを思っていたのです。
EFTタッピングの講座で「難しく考えず、信じて疑わなければうまくいく」という説明を受けたのですが、当然、納得がいくはずもありません。
一人でEFTに取り組み、うまくいった経験を得ても「ネガティブをありのまま認めたら、感覚が動いたり、変化が生じたりするのがわかった。でも、これが、自分や現実を変えることには結びつかない。」止まり。
そのため、この段階では、日常使いをする所までには至りませんでした。
要は挫折したのです。
ただ、この時抱いた納得のいかない思いは、後に段階を踏んだ実践を通じて「間」を探り当てること、頭と心が納得した状態で、自分がどうしたいのかに沿って行動を変えることなどへと結びついて行きます。
これについては、後日書きます。
現実味のないフレーズで挫折しないためのEFTタッピング
現実味のないフレーズで挫折しないためには、ご自身の事例に沿って、EFTタッピングをすることが大切です。
完璧主義に悩む時はどんな対応を取るか?
仮に、クライアントさんが、完璧主義に悩んでいる時、アイホージュでは、
ということをします。
そのために、一つの事例(問題・悩み)に沿って、クライアントさんのネガティブな感情や思考、言動などをありのまま認め、細やかに掘り下げていきます。
そうすると、このような内容が出てきます。
- 絶対に周りに文句を言わせない
- 周りから馬鹿にされない
- 常に一目置かれたい
- 常に褒められたい
- 嫌われたくない
(実際は、自覚のない動きも含めて言語化するので、かなり細やかです)
人それぞれ「完璧主義」を表す言葉は違うのですが、これらの内容には、他人軸の「周囲の承認と安定が絡む」という共通点があります。
他人軸と自分軸両方の欲求を満たす
セッションや講習では、完璧主義が何を意味するのかを明らかにして終わりではなく、他人軸と自分軸、両方の欲求を満たしていきます。
最初は他人軸。
完璧になったら、本当にうまくいくのか。
これまで、完璧になる努力をして、どうだったのか。
人生は、あなたは、現実は、クライアントさんが望むように変わったでしょうか。
それとも?
苦しくなったり、辛くなったり、傷ついたりしていない?
このようなことを、クライアントさんの事例に沿って、感情や思考、言動などをありのまま認め、掘り下げながら、体験していきます。
この過程で、自分軸のどうしたいのかを引き出します。
他人軸の欲求を満たした後に、自分軸のどうしたいのかに沿って、必要な行動を取り、これまでと違う結果を得る準備までを、EFTタッピングで取り組んでいきます。
出来事を変えて顔を出す完璧主義に対応する
「完璧主義」は、出来事を変えて、顔を出します。
その度に、EFTタッピングを使って、掘り下げをしながら、ご自身をありのまま認め満たしていくうちに、
完璧主義になろうとする時は、他人軸が顔を出している時である。
これではうまくいかない。
じゃあ、どうする?どうしたい?
ということが、ご自身の中に少しずつ根付いていきます。
ありのまま認めることで挫折を回避する
完璧主義になろうとする自分は、消えませんし、手放そうとしても、なくなりません。
これまでと変わらず、存在しています。
ですが、出来事を変えた状態で、ご自身をありのまま認め続けていくと、以前よりも短い時間で、掘り下げた内容を通り過ぎるようになります。
毎回、同じ所でひっかかっているようで、実際は「進歩している」のです。
完璧主義をやめるとか、不完全な自分で良いといったフレーズ・リマインダーを使わずとも、「事例に沿って、自分をありのまま認め、掘り下げることで、自らを理解したり、満たしたりする」ことで、頭と心が納得した状態で、他人軸から自分軸へ軌道修正するために必要な「間」を埋められるのです。